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第51話 応援してる

あかりたちはプレートアーマーを装着し強い攻撃に耐えられるようになる。


同時に麻友美の右腕もドリームパワーで回復しこれで司令塔が復活する。


ひかりも麻友美の回復魔法で左足を治しこれで全員揃う。


「サンキュー麻友美。おかげで動けるようになったぜ」


「いいえ…ひかりさんのパワーと運動神経は私たちに必要ですから…」


「こいつ…オレたちと接してから本音を言うようになったじゃねぇか」


「成長したね…麻友美」


「いい加減その成長したという茶番を終わらせてやろう。これでもくらうがいい!」


「きゃっ!」


「あかり先輩っ!」


「萌仁香ちゃん!私なら大丈夫!それよりも前見て!」


「え…あ、はい!」


「どうした?さっきの方が動きが素早かったぞ!」


「このままではやられるわ…。何か突破口は…」


「ゴチャゴチャ考えても無駄だ!ふんっ!」


「きゃぁっ!」


「結衣っ!どうすればいいんだろう…!」


「チキショー!こいつの弱点はねぇのかよ!?」


「いいえ…あります!それは…あかりさんの一突きにかかってます…」


「私…?」


麻友美は何かを思いついたようにあかりを見つめその弱点への攻撃を託す。


あかりは一体何をすればいいのかわからず一瞬だけ硬直しそれを狙われるも、冷静な判断力でギリギリのところでかわす。


日菜子と萌仁香とひかりはあかりに近づかせないようにしようと無意識に体が動き、ゲーツィスから遠ざけようとした。


あかりは麻友美の言った事が理解できず麻友美に質問をする。


「ゲーツィスの弱点って何かわかったの…?」


「はい…。彼の心臓部にもの凄いダークネスパワーを感じました…。もしかしたら……心臓部の宝石がダークネスパワーの核になっているんじゃないかなって思いました…。一か八かの賭けですが…あかりさんの一突きに託してもよろしいでしょうか…?」


「…私に出来る事があるならやってみるよ!みんな!私を援護して!」


「オッケー!」


「Yes sir!」


「今更何をするのかと思えば結局何も考えないのか…。これは私の勝利は確実…」


「陣形アルファです!」


「ほう…?」


麻友美の一声で萌仁香が先頭に立ち大きく振りかぶって地面に振り下ろした。


同時にあかりたち8人は空中へジャンプし、そのままゲーツィスの元へ飛び込んだ。


ゲーツィスは上を見上げるあまりに萌仁香の存在を忘れてしまい、地響きに揺らされてバランスを崩し始める。


「くっ…!だが何人がかりでかかってきても無駄だ!この一振りで一気に薙ぎ払ってやる!」


「そうはいかないわ!みんな!陣形ベータよ!」


「うん!」


「今度は一列に並ぶか!だったら串刺しにして終わらせる!」


今度は結衣の一声であかりを一番後ろにして一列に並び誰がどこから攻めてくるのかわからなくする。


そして一列になる事で風の抵抗をなくし、より素早いスピードで移動する事が出来る。


ゲーツィスは一気に突き刺して串刺しにしようとするも、先ほどの地響きで足元が地割れを起こし不安定になっていたからか踏ん張りが効かなくなって目線がぶれる。


そのため剣の攻撃も目線がぶれたことで不安定になり、当たるものも当たらないのだ。


「もうヤツは動けマセン!あかり!とどめを刺すデース!」


「みんな!ありがとう!ローズスプラッシュ…カンタービレ!」


「うっ…うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ…!」


ゲーツィスの隙を突いてついに心臓部にある核となる宝石に切っ先が命中しゲーツィスは悲痛な悲鳴を上げた。


ゲーツィスの核はそのまま砕け散りしばらくすると前から倒れ込んだ。


ついにやったか…誰もがそう思った。


「ふふ…。ふふふ…。ふははははははははは!まさか私の核を破壊するほど追い詰めるとは…人間の成長力は大したものだ!」


「そんな…どうして…?」


「まさか…弱点じゃなかったのですか…?」


「ふぅ…麻友美と申したな。確かにこの核は私にとって弱点でありダークネスパワーの中心部だ。そこを狙われると暴発して私はダークネスパワーに呑まれて消滅してしまう。そして私は命を落とし貴様らの勝利となっただろう。だが…もう既に遅かったようだ!人間共のダークネスパワーが想像以上に溜め込まれ壊されてももう暴発する事がなくなった!いわばこの核はダークネスパワーの核でありエネルギーであり…進化の悲報なのだ!」


「そんな…!じゃあ人々を演説で支配したのも…あえて私たちに核を攻撃させたのも計算のうちってこと…?」


「その通りだ。満タンになったところで核を壊せば強大なダークネスパワーによって体を包み込み真の進化を遂げるのだ!さぁダークネスパワーよ!我に最後の力を生み出し人々を悪夢の世界に導くのだ!うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…っ!」


ゲーツィスの策略にハマってしまったあかりたちは、まだ戦いは終わってないんだと悟り戦闘体勢に入る。


ゲーツィスの威厳ある女騎士の姿から黒と紫の毛深い獣人となり翼はまるで竜のよう、頭髪はメデューサのように無数の蛇が生えていた。


演説に感動した人々が渋谷に集まり、右手を真っ直ぐ上に掲げて忠誠を誓う。


あまりのダークネスパワーに渋谷どころか都内の人々はみんな無気力化し地べたに寝そべってしまった。


ゲーツィスが最後の姿になると大きな雄叫びを上げミューズナイツを威嚇する。


「これで人間共のドリームパワーを吸いとり…人間共の発展を邪魔し…元の原始時代へと還れる…。人間は本来いてはいけない存在なのだ…。未来など描くから…感情など持つから…いつだって破壊と略奪ばかりしてきたのだ…。人間共を無気力化し…原始の時代へ還ろうではないか…」


「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」


「さっきまで洗脳受けた人が…」


「ダークネスパワーに巻き込まれて魔物化した…!?」


「このままではマズい…!一度撤退を…」


「もう遅い!死ねぇい!」


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」


ゲーツィスの剣による一振りだけでミューズナイツ全員を吹き飛ばしたくさんの切り傷を負わせ背中をビルに強打して崩れたところにまたミューズナイツを襲う。


瓦礫(がれき)に埋もれてしまった彼女たちは身動きが取れず徐々に希望を失っていった。


自分たちが今まで頑張ってきたのは無駄なんじゃないか…今までの努力は時間を消費しただけじゃないか…こんな運命を背負うんじゃなかった…脳裏にはこんな事ばかり浮かんでドリームパワーがダークネスパワーに汚染されてしまう。


そんな時だった…


「ミューズナイツ!ミューズナイツ!ミューズナイツ!……」


「俺たちの夢はみんなにかかってるんだ!」


「あなたたちが諦めたら誰が夢を叶えてくれるの!?」


「みんなが立ち上がれないなら僕たちが戦うよ!」


「フレー!フレー!ミューズナイツ!」


「Go! Fight! Win!Go! Fight! Win!」


あかりたちは遠くから声が聞こえ耳を澄ますと自分たちを応援する声が聞こえた。


こんな危険な場所なのに危険を顧みずに自分たちを応援してくれている…。


諦めかけた中でみんなは平和を諦めていなかったことに気付いたあかりたちは自分たちの不甲斐なさに瓦礫の中で涙を流し声を出して泣いた。


「そうだ…私たちは夢を与えて未来への一歩を踏み出す勇気を与えるアイドル…」


「私たちが諦めたら…もう誰も前に進めないわね…」


「あーあ…諦めちゃった自分が恥ずかしいな…」


「でも…皆さんに応援されると…」


「もっとやんなきゃって思えるぜ…」


「やっぱり諦めたくないんだなぁ…アタシたち…」


「エマたちならもっとやれるかもデス…」


「私たちが諦めたら…」


「誰が夢を叶えるんだ…」


「私たちは自分を諦めない…だって私たちは夢と未来の騎士…」


「ミューズナイツだから!」


ミューズナイツが改めて諦めない心を強く持つとドリームパワーが大きく輝きあかりたちを包み込む。


そこには彼女たちだけでなく近くにいたゲーツィスや民衆たちにも美しいオルガンの音色と混声コーラスの声が聴こえた。


ゲーツィスや演説を聞いて堕ちてしまった人々にとっては心地悪く、ミューズナイツや彼女たちを応援する人々にとっては心地よかった。


瓦礫が崩れるとミューズナイツは中から復活し光に包まれてゲーツィスの元へ着地した。


覚醒したミューズナイツの運命は…?


つづく!

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