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敵になりゆる存在  作者: 下野
3/4

発端3

フォーマン博士


「い!!おい!!起きろ!!」

「っちつけってんだ!!」

眠るフォーマン博士を揺さぶる男とそれを静止する男

「あのなぁ……俺はこいつのせいで部下を失ったんだ」

「上宮、俺だって1人部下が使えなくなった。だがなそいつは違うんだ」

「くっ……」

α隊の隊長上宮はやり場の無い怒りを抑えようとするもやはり時折静止が効かなくなる。

「どうせいいんだ。俺はもう部隊には戻れない!!お前はいいよな五体満足の帰還で」

「上宮!!俺だって部下を失ってんだ!!五体満足?見た目だけしっかりしてたら部隊にたてるってのか?俺はお前を見て、部下たちを見て、今回の損失を見て。やってける自信が無くなった。だがなお前が右半身を損壊してでも今ここに居るから、だから俺は負けてられないと感じてここに居る」

「いんだよ、どうせ上は俺を見捨てる……だからその前にこいつを!!」

「……ここはどこじゃ?わしゃ寝ておったか。早く戻らねば」

「とりあえず上宮、医者呼んでこい。そして頭を冷やせ。お前が何故ここにいるかを思い出せ」

「ぐっ……」

上宮は部屋から出ていった

「あんたフォーマン博士で間違いないな?」

「そうじゃが君は?」

「俺は来宮だ」

「所でお友達か?さっき怒って出ていってしまったように見えたが」

「あんたには関係ないが、関係ある話だ」

「そうかのぅ、じゃがすまん。長らく寝ていた気がしてその間何をしていたか分からないんじゃ」

「あんたの研究品があんたに化けてあんたを閉じ込め世界を脅かす兵器を作ろうとしてたっていえば分かるか?」

「なんと、被検体名OriginalMonsterが完成しておったのか」

「OMだと?!」

「そうか……アイツは私を模して」

「あんたの研究所を国の命令で破壊しに行った時幾つかの尊い命と部隊としての誇りを失った奴がいたんだ」

「それは本当にすまないことをした、わしで良ければ全面協力をする」

「あのー、来宮さん」

「あぁ、あんたは特別捕虜として扱われる。さっきのOMの件と言い話せるだけ話してくれ」

「あのー、来宮さん?」

「お、すまねぇ容態を確認してくれ」

「はい、ではまず確認しますがゼルガド・フォーマンさんでいいですね?」

「あぁ、そうじゃ」

「何か違和感とかありますか?保存液に長らく浸かっていたので病気等は無いと思いますが」

「そうじゃのぅ、強いて言うなら記憶がまだ曖昧なところかのぅ」

「では、問診も終わりますね、精密検査結果と参照しても不備が無いので正常です」

「了解。フォーマン博士を本部に連れてってもいいって事だな」

「はい、ですが一応起きている状態でのM検査も」

「そうだな、すまないがフォーマン博士。2回ほど撃たせてもらうぞ」

「??」

「えっとだなあんたの研究品?いやあんたの研究品の研究品が正しいか。そいつに対抗する為の兵器をこちらも開発したんだが人には安全な設計の弾丸だから安心してくれ。隊員はみんな施設に入る時及び出る時チェックを受けるんだが生憎ここは病院でな、施設とは離した位置に併設されてるから車移動なんだ。疑う気は無いが突然襲われても困る」

「あぁ構わんよ」



『テスカトリポカ』内部


「あー、そっちの素材はA-2の倉庫。それはAA-96だな」

フォーマン博士は子供達に指示を出していた

「ティオ、ミナル、エミリーはそっち頼んだミシェルとアンナはこっち付いてきて」

「「「「「はーい」」」」」

最初に会った地下住者(モグラ )の少年ことエルスの連れてきた子供達はせっせと働いていた

「なぁ、おじちゃん僕は何すればいい?」

「マルクは小さいからな、でもやる気があるなら俺と死んだ後もお菓子を作りづつけた人のJMでも作ってお茶でもするか」

「わーい!!」

大量に運び込まれた素材、殆どは別の研究所から極秘に盗み出したものである。

フォーマン博士はマルクを連れて奥の研究室Aに行った

「マルク、まずは彼らの為の箱を作るんだ。この箱は使い捨てだが箱にいる間は眠っている状態になる」

「この紙だよね?確か合わせ鏡の原理で無限に広がる空間がなんとかって!」

「ようし、偉いぞしっかり勉強してるな」

「できた!」

「そしたら箱にデコレーションでもするか」

「ケーキとかつけよ」

「よし、その調子」

「箱は完成した!次は中身だよね?」

「そうだ、確かここに。ほら、この端末に情報を入れて」

「えっと、''おかし''沢山''作る人''上手い人''でいい?」

「おう、そしたらこの機械をここの摘出機にはめ込んで」

携帯程の端末には欲しい魂の情報を打つとその魂を呼び出す効果がある。それを摘出機にセットすると出す事が出来る

「誰だい?アタイを呼び出したのは」

「わー綺麗なお姉ちゃんが出たよ!」

「なんだい、坊やかい」

「あのね!お菓子を沢山作ってくれる人を探してたの!」

「そうかい、材料さえあればいくらでも作れるよ」

「ほんと?」

「あぁ、だけど契約が必要よ?」

「あ、そっちのタイプか」

「ふぉーまんけいやくって?」

「簡単に言うと向こうもタダじゃ動かないって事。マルクもなんかやった時褒められたり物を貰えると嬉しいだろ?向こうもそうなんだ」

「お姉さん的には貴方とずっと居たいわね、可愛いもの」

「ぶふっ!マルク良かったじゃねぇか!」

「え?なんで笑ってるの?」

「いや、魂寄越せとかいう奴もいるからな」

「お姉ちゃんは僕が居ればお菓子沢山くれるの?」

「そうね、私は子供が好きでねぇ、まぁ婚期は逃したから居なかったけど。それにずっと働いてたからねぇ。死んでからは時間が出来てもう少しこれすればとかって思ってたところなよよ」

「ふぉーまんまとめて、なんて言ってるの?」

「簡単に言うと前世は仕事人間だったから今は子供を可愛がる人生を送りたいんだとよ」

「それってふぉーまんの好きなどっちも美味しいってやつだね!!」

「そうだな」

「それじゃ契約成立ね」

「けいやくかんりょー!!エルスの先をいったよ!!」

「おう、さて。自己紹介をしとけ」

「僕マルク!よろしくお願いします」

「私は長らく浮遊しすぎて名前を忘れてしまったよ。だからマルクに付けてもらいたいな」

「モンブラン!!僕の好きなお菓子の名前だけど……いい、かな?」

「ふ~ん、素敵ね」

「えへへ、貧乏だったから昔少し食べた記憶しかないけどね」

「任せなさい!沢山作るわ」

「さてさて、モンブランさんでいいかな」

「あんたは誰だい?」

「フォーマンだ、マルクの保護者といったところだな」

「それはどうも、で何かな?」

「いや、基本あんたらは箱と言われる居住空間に定着させるんだがどうしたいかと思ってな」

「望むならマルクと一緒がいい」

「だとよ、マルクは?」

「僕はどっちでもいいよ!」

「じゃぁあの箱はなんか適当に材料の出る箱にでも改良しとくわ」

「ありがと!ふぉーまん」



部隊入隊式の悲劇


エンドルワ・フォーマンは父親の存在を知らない。

母と暮らしていたが、エンドルワの異常な成長力にバケモノと言って逃げていった。

エンドルワは身体的、頭脳的に成長は早かったが、18歳となり部隊試験に合格し入隊する頃には周りより少し頭が良くスポーツができるだけの少年になっていた。


彼が居るのは引抜会場、試験点等ではなく各隊長が周りを見ながら自分の勘で使えそうな隊員を選ぶ。

ここで選ばれなかった隊員は対策部隊へと回される。

AからZまでの部隊:各部隊ごと100名実行部隊10名残り常時警備隊に分けられる。それぞれの突飛な能力に合わせて実行部隊が組まれる。

対策部隊:構成人数2万からなる侵入準備から拠点爆破、最後まで裏方の部隊。

みんな緊張した面持ちで椅子に座っている。

付近ではちらほら引き抜きされている。

エンドルワも自分こそと思いながら他のルーキーが引き抜かれる姿を見ていた。

突然熱波が引抜会場を襲った。

「総員戦闘配備!ルーキーは逃げろ!!」

「敵は100人のいや、100体近くのIMと思われる!ここで倒せば部隊になんぞ考えず逃げろ!!」

次々と逃げ出すルーキー。

一応事前案内書には緊急事態マニュアルの添付がされていた為、スムーズに避難をしていたが……

「お゛い、見つけた。コイツだ」

「だな、よし回収するぞ」

「な、なんだお前ら!」

エンドルワは突然道を塞がれた。

「よし、眠らせるぞ」

エンドルワ付近にいたルーキーは彼を避けるように逃げ出す。

「うぉぉぉ!!」

カッコイイ軍人に憧れを持っていた彼は誰なんと言われようが逃げるという選択肢は取らなかった

「お前逃げろ!!」等ルーキーは声掛けをするが、ここで自分が反抗しなければ抑えれないと、他に被害が出ると。

「ってぇな」

訓練時、人型は大抵弱点が同じと習ったエンドルワは鼻に一撃お見舞するが相手は仰け反っただけだった

「大人しく眠れ!!」

霧が付近に散布される

避難がほぼ終わり人が少ないのもあってか拡散率が高い

「う、なんだこれ臭い」

「兄貴効いてませんぜ」

「対策されていると思って普通の催眠ガス使ったのが仇となったか」

「うぉぉ!!!」

「おりゃ」

腹に一撃喰らいエンドルワは気を失った。

「さて、回収す──」

敵が仲間の1人が倒れているのに気付いた

「若い種から潰そうたって無駄だ」

「へっ、俺らの目的はこのガキだ。そこら辺の雑魚ではない」

「なら尚更だな。その少年が何かは知らんが隊員志望でここに来た以上、俺の部下も同然だ」

「骨のありそうな奴だぜ、何故四天王の俺様まで駆り出されたかわかった気がする」

「ほぅ、該当データに居たデンジャゾーン創設メンバーの1人か」

「ご名答!深木ナラクだよ。まぁ今はJM『誰か忘れている』になったがな」

「四天王なんて言うから6代異名でも来ると思ったら弱そうだな」

「巷で流行りな感じで言うと四天王の中では俺が一番弱いって事さ。でもその弱い俺に負けたら他のものは倒せないって事だけどね」

ζ(ゼータ )隊隊長タオマ・レ・イグだ。以後は無いだろうがよろしくな」

「肩書き以上に強いぞ俺は」

両者距離を取り合う

「ひたひた、暗い洞窟のような空間に足音が響く」

ナラクは謎の呪文を唱え始める。

辺りは次第に暗くなりナラクがその闇に紛れる

「うりゃァァ!!」

タオマは手に付けた謎の装置から槍を出し、切り掛る

「やがて、見えない何かの足音は近付き」

手応えがなくまた振り回す

「彼らを地獄へと誘う」

タオマの体を漆黒が覆い締め付けようとするが

「残念だったな!何度も訓練弾を受けて、時に弾けてめり込んだりしたから俺の肉体そのものがお前らに害をなすのだよ」

「ほう面白い、ただお前は''誰か忘れていないか''?」

漆黒を囮にエンドルワがタオマを取り押さえる

「ぐっ、ルーキーを使うなんぞ」

「やはり人間は美しいな!昔は俺もそうだったが今ならそいつを殺してでも相手を殺すぞ」

「我々の使命は人命救助だ!敵に操られようが寝返ろうが最後まで人間は人間として扱う!」

「ほぅならば見せてみろ」

ダンっ

エンドルワの体が後ろに飛ぶ

「なに?!!」

その光景に驚いている隙を付きナラクの顔面を掴み地面へと叩き付けた

ガンッ!!!!!

「こちら逃げ遅れのルーキーを救出及び四天王を名乗る男とその部下を確保。後者2名はJMの模様」


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