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Dreaming Maker+  作者: 菖蒲P(あやめぴー)
一章
30/35

二十九話 何言ってるんだ?

TVへの露出も増え、年越しミュージックフェスタにも出演が決定。ノリにノッているDreaming Maker+や百花繚乱、シャインエール・プロダクション。しかし、彼らを待っていたのは楽しく明るい未来だけではなかった。

裕一たちsalvageが出演した番組、渡たちcafé au laitを出演した番組もそれぞれ放映を終え、その後もちょくちょくとTVなどメディアに露出するようになった。同期の百花繚乱もついこの間ついにTVに出るなど、シャインエール・プロダクションも盛り上がりを見せていた。世奈も仕事に精が入っているようだ。しかしそんな世奈は自分のデスクで時折携帯を見ていた。不審に思った大地が声をかける。

「世奈さん?どうしたんですか携帯ばっかり見て」「うわっ!大地!いや、なんでもないよ」世奈は携帯画面ばかりは見られまいとすぐ電源を落としなんでもないふりをした。その携帯画面には、いつか優月と二人で話し終わった後見ていた八人の男子に囲まれる世奈の写真が写っていた。大地がその場を去った後、世奈は外を眺めため息をついた。

「もうすぐかしら...」なんて独り言を言いながら。


「皆さんに重大なお知らせがあります!」その日のレッスン室、世奈は重大なお知らせと称して話を始める。

「年越しミュージックフェスタへの出演が決定しました!」その言葉にメンバーは盛り上がりと驚きを見せる。

「あの屋外でやるやつ!?マジで!?寒そ〜!」裕一は身震いした。

「今回は同期の百花繚乱も出演することになるんですが、共演という形をとることになったんです!合計十二人によるパフォーマンスというわけです!!」

「えー!?僕たちだけじゃないの!?せっかく目立てると思ったのに〜」千尋は口をとんがらせる。

「シャインエール・プロダクションの社運は貴方達十二人にかかっていますからね!くれぐれも仲良くお願いします!」世奈ははっきりと言い聞かせた。


「うん、よろしくね」レッスン室を出て、裕一達は百花繚乱のメンバーたちと話をした。

「私達に社運がかかってるって言われてドキッとしちゃった。ま、同期だし仲良くやれるよきっと」葵も安心しきった様子だった。

「それに〜、毎回年越しミュージックフェスタにはスペシャルゲストが出るんでしょ〜?ねぇ陽昇くん!天さんがもしゲストだったらどうする?」きぃの無邪気な質問に陽昇は顔をしかめる。

「もしあいつがゲストなら、僕は出演を取りやめる」とはっきり言い切った。

「お前なぁ、天さんとちゃんと連絡取り合ってるのか〜?」秀も呆れたように問いかける。

「連絡?とってるわけないだろ。あいつもあいつで忙しいし、僕も僕で忙しいんだ」

「ま、そりゃそうか」要も半分納得した様子だ。


その日の帰り道、陽昇は秀やきぃに言われたことが気がかりだった。連絡なんてなんで好き好んであいつととらなきゃいけないんだ、とイライラしていた。その時、一本の着信が入った。陽昇はイライラしながら電話に出た。

「はいもしもし、...えっ?は?何言ってるんだ?」電話に出た母の懸命な声に陽昇は思考が追いつかなかった。

「天が倒れた?何言ってるんだ?」


その時、シャインエール・プロダクションの最上階、社長の電話も同時に鳴り響いた。社長は落ち着いた面持ちで電話に出た。

「はい、はい...分かりました」最後まで落ち着いた様子で電話で受け答えした。そしてすぐに席を立ち上がった。その情報は瞬時にメディアへと広まった。


その日の晩、裕一は母の食事を待ちつつTVを見ていた。そこに急に速報が入る。その内容に、開いた口が塞がらなかった。

「御影天さんが、倒れた...?」その後、すぐに世奈からもメールが来た。天についてだった。

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