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Dreaming Maker+  作者: 菖蒲P(あやめぴー)
一章
27/35

二十六話 俺のプランに付き合ってもらうよ

レイヤと会うことになったcafé au laitの四人。当日、レイヤの自由奔放ぶりに振り回される。

いよいよレイヤと約束した土曜日になった。四人は先に集合し、待ち合わせ場所に向かっていた。

「こうやって遊びに行く暇があるなら僕はレッスンでもしたいんだが」陽昇は不機嫌そうだ。

「相手はあの有名アイドルだよ、きっと勉強になるよ〜」対照的に渡はとても機嫌がいい。そして千尋と誠はガチガチに固まっていた。

「なんで二人ともそんな余裕そうなの?相手はあの躑躅森レイヤ、そしてマネージャーさん曰くかなり軽いって...不安しかないよ」誠はがっくりと項垂れた。


そして待ち合わせ場所に到着した。そこにはまだレイヤどころか誰もいなかった。

「ていうか午前9時って...そりゃ誰もいないよ」腕時計を見ながら千尋が言う。

「もしかして今日一日中遊ぶつもりなんじゃ...!?」誠も危惧した。四人が駄弁りながら待っていると、突然「おーい!!」と大声がした。振り返ると、コテコテの変装姿の、おそらくレイヤが現れた。

「躑躅森レイヤさんですか?」小声で千尋が聞くと、反対に大声で

「うん!そーだよ!」と返した。それに誠と千尋が静かに!と口の前に人差し指を持ってくる。

「バレたら大変ですから!もっと静かにバレないように行きましょう!」

「あーごめんごめん、でもそんなバレない気がするけどな〜」どこから来ているのか分からない自信でレイヤは頭を掻いた。

「それじゃ、俺のプランに付き合ってもらうよ。まずは遊園地だ!」

「遊園地!?僕あんまり行ったことないから楽しみです〜」渡だけが喜んでいる。

「一番バレたらヤバい場所だろ...」陽昇も呆れた様子だ。


四人はバスに乗り込み、少し離れた場所にある遊園地に向かった。変装が怪しい五人の姿に、バスに同乗している人からの視線が痛い。レイヤだけはルンルンしていたが。

「それじゃめいっぱい遊ぼうか〜!」入場ゲートを怪しまれながらもなんとかくぐり抜けレイヤはアトラクションを眺めた。

「コーヒーカップ、乗ってみたいな〜」渡の声に反応したレイヤは四人を引っ張ってコーヒーカップへと向かった。

「ひゃっほーい!!!」渡と陽昇と一緒にコーヒーカップに乗り込んだレイヤは全速力でコーヒーカップを回した。

「...なんかやっぱり思ってたのと違うよねぇ...」千尋と誠は横目でレイヤを見ながら内心呆れていた。


コーヒーカップも終わり、またまた渡のリクエストで今度はジェットコースターに乗り込もうとした。しかし陽昇が最後まで拒否した。

「嫌だ、絶対嫌だ!!」しかしレイヤは物ともせず無理やり陽昇をジェットコースター内へと押し込んだ。


「ぜー...はー...」酔ったのか怖かったのか泣きそうになりながらベンチに座り込む陽昇のために、四人はしばらく休むことにした。

「んー、遊園地のコーヒーはうんまいねー」マイペースなレイヤに恐る恐る誠が質問する。

「どうして僕らに会いたいと思ったんですか?」

「あー、色々話したいことがあってね。俺、Dreaming Makerのメンバーと面識あるから彼らの話もしてあげたいと思ってるし。まぁそれは落ち着いてからまた後で。でも、一番の目的はこうやって遊んで君たちと親交を深めるためさ!」サングラス越しにニカッと笑ってみせた。


陽昇も落ち着き、次の遊具へと向かった。少し列になっているので並んでいると、レイヤの肩が何者かによって叩かれた。振り返ると、女子が二人。

「あの、もしかして躑躅森レイヤさんですか!?」大声でそう言った。千尋、誠、陽昇はギョッとして振り返る。女子たちの大声で列に並んでいた人たちが皆振り返る。

「あー、僕の友達ですー!!似てるけど違うくて...」千尋の声も届いていないようだ。どうする、と千尋と誠が顔を見合わせた時、レイヤが一つ咳払いをした。

「あのねー、確かによく似てるって言われるけどあのかっこいいレイヤさんがこんなダサい格好するわけないでしょ、それにこんな声じゃないでしょ」どこから出ているのか分からない女性のような高音ボイスでそう言った。女子二人はびっくりしながらその場を去り、レイヤへ刺さっていた視線も外れた。レイヤは渡たちの方にピースサインをした。


「いやー楽しかったねー」遊園地を出てまたバスに乗り込んだレイヤが満足そうに言う。

「全然楽しくなかったです、ヒヤヒヤしましたよもう!」千尋たちは疲労困憊の様子だった。

「次はとりあえず落ち着くためにカフェにでも行こう」レイヤが提案する。

「カフェなら落ち着けますね〜」「遊園地よりはマシだ」渡と陽昇も納得する。


「んー、カフェのコーヒーはうんまいねー」またコーヒーを飲みながらレイヤはケーキも頬張る。

「それで、話ってなんなんだ、それを聞いたら僕たちはもう帰りたいんだが」陽昇が話を催促する。

「まあまあ落ち着いて。俺、ドリメカの久瀬くん、蔦屋くん、織くんからたまたま君らについて話を聞けたんだよね〜」ピンと人差し指を立てる。

「雄大くんから!?なになに!?」千尋が盛り上がって身を乗り出す。

「あー、そうか織くんは可愛い後輩がいるって言ってたもんね〜、君のことだったのか」レイヤは納得する。

「その三人に君ら四人と俺が共演することになったって話をして、四人に対する印象を聞いたんだよね〜聞きたい?」

その答えに四人は「聞きたい!」と返した。

「あ、その前にコーヒー飲みすぎたからおトイレ行ってきまーす。アイドルがトイレに行かないなんて幻想だから」四人はずっこけた。とりあえずレイヤの帰りを待つことにした。

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