第4話 一週間の体験入学と小さな動物 ②
なんでも学園体験入学をする参加者の書類を受け取りに来たついでに、体験する生徒を見たいとお父様に進言したらしく、結果的に私との面会をする方向性になったと説明してくれました
なるほど、だから┄ここに来たのかと納得した。
しか~し、ならば┄どうして、シクスとブライアンまでもが同行しているのか? と問えば
「ユリアナに悪い虫がついたとジルク殿下とレオルドに聞いたから、確認しに来た」
「そうだぞ、お前に悪い虫などついては┄お兄さんポジションが危ういし、取られたくないからな」
それぞれの理由をつけた答えに
なんじゃ┄その理由は?
と私が呆れていれば、学園長までも呆れて、溜め息を溢す
「┄シクスとブライアンよ、それは理由ではなく、欲望と言うんだぞ┄」
「いいえ、欲望ではなく願望であり、こんな可愛い妹の兄ポジションを、誰かに┄譲る気はないのです!」
「まったくです! 我々┄妹を見守る者として、悪い虫は、排除するべきなのだ‼」
ビシビシッて二人から指を差して言われ、学園長は戸惑いの表情を浮かべている
おい、こら! 学園長は偉い方なんだぞ、それを指をさしてはいかんと思うのですよ
ジロリと睨んで注意をしようとしたとき┄アリエルお兄さんが手を叩き、注目させて、シクスとブライアンを見つめてから
「二人とも、学園長の話を良い子で聞こうな、話が進まないからな┄」
少~し声音を低くして注意すると、ビクッと肩を跳ねて大人しく言うことを聞いていました。
おや素直だ、レオルドとジルク殿下など、反発しまくってたのに┄どうしたんだ、この二人は?
よくわからず、私が首を傾げていれば、お父様が頭を撫でながら説明してくれる
「┄二人とも、一度┄彼に喧嘩を吹っ掛けてな、だが相手をされなかったものだから┄┄最終的におっさんのくせにと暴言を吐かれ、ピクッと反応し、威圧を発したまま、二人をひっつかんで、こめかみを両側から拳をギリギリとしたものだから、二人はそれでビクついてるんだ」
な、なるほど┄だから衝動的に、こめかみを触ってるのわけか┄
お主らレオルドとジルク殿下にアリエルお兄さんを『おじさん、おっさん』は禁句だと、聞かなかったようだね
まあ自業自得なので、ナムナムしておいた
そしてふと気づく┄アリエルお兄さんは、何で┄ここにいるのだろうかと
「あの~┄ではアリエルお兄さんは┄何でここにいるんですか?」
「それはな、アリエルには冒険者として、護衛の依頼交渉をしていたのだ」
「なじぇに? あ、もしかして昨日のことで┄何処か出掛けるから┄護衛を頼んだのですか?」
「いや┄その要件は別に頼んでいる、護衛はユリアナにだよ┄」
「ほえ⁉ なじぇに┄! ハッ! まさか昨日の罰で、屋敷の部屋に閉じ込めるのですかい! 出入り禁止とは┄酷いですぜ┄お父様‼」
扉の前にての護衛とは┄、そういう意図もある。
溺愛し過ぎるとこうなるのか、父上よ
┄お主┄もしや、ヤンデレキャラっすか‼ ビクビク
私はお父様より、いますぐ距離をおかねばとジタバタしていれば、物凄く呆れた、溜め息を吐かれ、軽くコツかれた。
うお! プチ攻撃、グリーンヒットしたぞ、チクショー!
頭をコツかれたので、手で撫でながら、ムスッとして睨めば、また、溜め息を吐き
「あのな、ここに学園長が来たことに対し、ユリアナと面会次第では、前に一週間と言っていたのが、早まる可能性もあるのだ」
「ならば一週間の登校には、護衛を連れて行かせてやりたいと思っていた、きちんと準備をしてな┄」
「しかし、どうにも、最近の魔物どもの行動がおかしいため、屋敷にも護衛を配置させる必要があるし、町の警備や治安、外の配置などで手一杯でな。ユリアナに手を回せなくなった」
「だからこそ┄お前が世話をしているアリエルに頼むことにしたのだ」
一応の説明を聞いた私は┄機嫌が直ったものの、余計に疑問が沸いた
「┄理由はわかりましたが┄よくお父様がアリエルお兄さんを信頼しましたね」
前に拾ったファルティマのときは男ってだけで怒り狂ってたのに┄
するとお父様はチラッとアリエルお兄さんを見て、すぐに私に視線を戻すなり┄苦笑していた
「┄最初は疑って警戒もしていたが、人柄やユリアナに対する態度に、誠意もあり、力量も申し分ないし、彼になら頼めると自負している。それにユリアナのことも、いまは頼めるだろうしな┄」
「え? それって信頼してるってこと?」
「┄まあ、そういうことだ。だからこそ学園には、アリエルを同行することになる┄いいな?」
少々┄命令口調気味に言われてしまうけど、目元は心配そうに見られるため、ここは子供らしく甘えてやろう
喜べお父様、私からのご褒美だじぇ!
ぎゅむりとお父様へと振り向き抱きついてから
「お父様、嬉しい┄ありがとう大好き‼」
と言うのを忘れてはならない
するとヨシヨシと撫でてくれたことで、喜んでくれたのかな? と思っていれば
何でか後方から、バチバチと不穏な戦いが┄ある気がし、振り返ってみると、学園長とシクスとブライアンがお父様を睨み、お父様に向けば勝ち誇った顔をしている
何をしとるのだ┄こいつら?
と不意にアリエルお兄さんを見れば、私を見ていて、手招きをしていた
私は何だろうと白いシーツを持ったまま、お父様から下りて、テクテクとアリエルお兄さんの元へ行き見上げて尋ねる
「なに┄アリエルお兄さん┄?」
「┄話を聞いたと思うけど、俺が学園への道中を護衛することに対して不安はないかい?」
「┄ないよ。アリエルお兄さんは、私の危険に対して注意してくれるし、薬草とかの採取のときも守ってくれたから、それに私にとってはお兄さんはヒーローみたいで格好いいもん」
ニカッと笑って、少々┄本音も追加して、即答すると、フッとお兄さんが笑み、私の頭を撫でてくれる
「本当にユリアナは、俺を喜ばす天才だな┄」
「そうかな┄私はただ┄本音を言ったまでだけど┄」
「┄フフ┄可愛い┄」
「にゃあ! 女殺しモンク、ありがたくいただきます┄ありがとう┄!」
プッと私の返答に口元を余計におさえ笑いだしている
なじぇに笑うのじゃい、失礼な
プク~っと口を吹くらませていると、ふいに四人の声が後方より聞こえてきた
「あいつって、あんなふうに笑うんだな┄初めてみた┄」
「だよな┄ず~っと無表情貫いて、俺らに攻撃したとき、まじ怖かったし┄」
「┄アリエル殿は、ユリアナには気を許してるようだな┄、なあワイセイド!」
「ぐぬぬ┄私の娘が┄嫁に取られる┄!! やはり消すべきか┄」
「ワイセイド、娘バカも大概にせんと、娘から嫌われるぞ┄お前┄」
「は⁉ なんだって┄⁉」
などと学園長とお父様の喧嘩が始まり、シクスとブライアンが私の側にきて、いや避難し
「つくづく騎士団長は鬼だな┄殺気が怖い」
「┄学園長って┄実は強いのか?」
と呟き出していた。
うん┄なんだろう┄この状況にいい言葉があったよね
あ! そうだ┄これがぞくにいう、グダグダだね
うんうんと私は腕組みをして思ったのでした
(日記風の感想です)




