第4話 一週間の体験入学と小さな動物③
ブックマークと評価をありがとうございます。
それからあと、学園長とお父様は互いに話があるとのことで、私は解放され、シクスとブライアンは学園長の護衛のため、部屋の前に待機していた。
アリエルお兄さんも少しばかり、仕事というか、一ヶ月後の準備のため┄帰ってしまうけれど、昼頃に来てくれると言われ頷いた
私は一応┄白シーツを身体に纏わせ、首もとを結び、プチヒーローごっこをしながら、自分の部屋へと戻るなり┄そそくさと白シーツを捨てる
「ふ、長い任務だったじぇ┄プチヒーローは辛いものだ」
額に小さな汗が伝う
いや~子供の歩幅は小さいので、大人の歩幅の倍は歩くため┄少々疲れたのだ
それも白シーツ付きだからね。
まあシーツを捨て置くのも途中、思ったが、他のメイドさん達の仕事を増やすのもいけないからね
ふむ、私は誰に弁解してるのだろうか?
疲れてるせいだね、たぶん
さてと寝間着から私服にジョブチェンジしなくてはならないな
私はテクテクと大きなクローゼットを眺めながら、フッと笑ってしまう
遠いな取っ手部分┄┄これは椅子がいるな
キョロキョロと探せば、ベッドからの僅か近くに机があり、目的の椅子を見つけテクテクと歩き、持つとクローゼットにあてて、登るなり背伸びの要領で手をかける
すると手の先がどうにか届く
「うぬぬ~、あとちょっと┄もうちょい、あっ! もてた┄って、うわあぁぁあぁ~~‼」
足先をどうにかギリギリラインまでして、取っ手を片手で掴んだ瞬間にクローゼットの扉が勢いよく開き、身体を持っていかれ、空中に浮いた
両手をすぐに掴んだお陰で体勢は、どうにかなったが
ビロ~ンと音がするように浮く体勢は嫌なもので、叫んでしまう
うにゃあ! 揺れる~ってか、怖え~よ┄┄誰かヘレプミー‼
プラ~ン、プラ~ンと助けて欲しく身を任せて数秒
あれ? これちょっと楽しいかも~、プチ遊具みたいだし、それに┄┄助けて貰うよりも、ここを良い感じに着地したら格好良いかも
あとプチヒーローの着地してポーズとるとか、してみるのもいい
よ~し! そうと決まったなら勢いをつけて~! よし、ジャンプだ‼
とそこまで意気込んで、手を離しかかったときだった。
急に身体が浮遊感に襲われたあとに、ゆっくりと地面に着地させられた。
誰だ! せっかくの楽しみを奪った奴は┄!
と魔法を使った人物を睨めば、そこには珍しくファルティマが呆れ顔を向け
「┄何が私の楽しみだよバカなのか、下手したら大怪我してたのに┄」
少しの毒を吐きながら近づいてくるなり、私の額を弾く、うみゃ! と私が鳴くと、満足気に笑っていた。
「それにだ┄僕はユリアナの危険がわかるように、探知の魔法を組み込んでんの知ってるだろう┄助けるっての」
「うっ┄確かに┄。でも心を読むなよな┄私の心は邪の塊なんだから、ファルティマが穢れる」
「バーカ! 穢れるわけねぇーよ、お前は僕の光なんだから┄」
くそ~! 引きこもりのくせに┄私を照れさせて、どうする気じゃチクショー
「はいはい、拗ねないで┄よしよし」
「むにゅにゅにゅ‼」
頭を撫で撫でして、私の心を読むファルティマに呻き、ムスッとしながらも┄これが私達のやり取りのため、最終的に笑み
「助けてくれてありがとうファル」
「おう! ありがたく思えよ」
少々┄偉そうな所があるが、ここは耳を瞑り、服を取って貰うように頼むことにした。
それは何故か? 子供の私の身長の高い場所にあるのだ
背伸びしようと椅子を持ってこようと、苦戦と危険は付いて回るんだよ
だからこそ私は父上に問いたくなる
溺愛する父上よ! 何故にこのような、大きなクローゼットを置いたのだ!
くそう~! そびえ立つ服が憎いじぇ~!
まあ、いつもならサラが服を選んで置いといてくれるのに、置いてないし、サラ自身も用があるのかいないし
なら自分で取るしか手段はないのです。
だが、しか~し、いまはファルティマがここにいるなら、使わない手はないと思いませんか?
私はそう思うので、遠方の服を取って貰うのだ、フッフッフッ
「ユリアナ、口から思ってること漏れてるぞ‼ 本当に邪念は出るな┄」
ファルティマの言葉に、私は慌てて口を両手でおさえながら、目はマジか! と訴えれば頷かれて
私はうきゃあ! と慌ててしまい左右にチョロチョロ動いてしまう
するとクスッと笑いながらクローゼットの服を指を差して
「何が着たいんだ?」
と優しい口調で聞いてくれるため
私はお言葉に甘え、今日の気分としてら淡いピンクがいいなと思い、特徴と色を指示すれば
淡いピンクの可愛い服を取って渡してくれたことに対し礼を述べた
「ありがとうファル┄」
「礼はいいって、それより着替えたら大人しくしてろよ┄僕も仕事が残ってる所に来たんだから┄危険なことしたら怒るからな」
「┄┄あい、気を付けやす」
ビシッと片手を額にあてて返事をする私に対して、ファルティマは一瞬スッと目を細め疑惑の眼差しを向けられたが、少し呆れるような表情に戻り、溜め息を吐いて
「一応は信じてやるよ┄また危険なことをしたらデコピン10発かますので守れよ┄じゃあな┄」
と何やら物騒極まりないことを言われて「あい┄┄え⁉」と呻いたが、クツクツと笑いながら片手をヒラヒラさせて部屋を出て行きなさった
おい、まて~い、お前まで私の楽しみを奪うのか‼
と胸中にてつっこんで、みるもののファルティマが言っていることは正論ではあるんだよね
私が怪我とかしたら、色々と騒ぎそうな嫌な予感もするし
しょうがあるまい、お昼までベッドで絵本でも読書していよう
「え~っと昨日は『ピエルナ3巻』を見たから、4巻を見たいんだけど┄ないし┄、お~‼ な、なんと! ありましたよ4巻!!!」
私はそそくさと本を取ると、不適な笑みを高々と掲げてから『獲ったど~‼』と叫んでみた
うむ、某バラエティーで見たときに、やってみたかったが、実際にやると気持ちいいね、フッフッフッ
さてとアホなことしてないで、本を読もっと
私はベッドの所に登ってから座ると読み始めると、今回のピエルナは羽飾りと薬草を少女にあげたら、凄く喜んで貰えて、こそばゆく微笑ましい二人の友情が良かった。
けれど途中から驚く展開になっていく
なんと3匹の悪い人によって少女が連れ拐われて行くんだけど、少女には自身を守る動物がいてくれて戦うんだよ
そこにピエルナが助けに入ると、怖がっていた少女は泣いてすがった所で
これまた良いところで終わられたのだ。
だ~! 5巻も続けて出たら良いのに~
と叫んでみても、4巻しかないので諦めるしかなく、絵本の表紙を見ながら思う
「┄あ~、やっぱり『ピエルナの冒険』は面白いよ、世界観も人柄や顔もイケメンさんだし」
「前向きに冒険していく所なんて、凄く憧れる、次の展開がどうなるんだろう」
ムフフと笑いながら絵本を抱き締め、ハッと思い出した。
そういや、まだ、パジャマのままだったよ
急ぎ着替えようと寝間着から私服に変身する(自分で着替えて)シャキーン、フッ決まった。
いかん、自分でアホなことをしてしまったじぇ
まあ誰も見てないから大丈夫だよね
あとは髪を綺麗にしようとクシを持ち、髪を掬うと綺麗な青い髪が良い感じに輝やくようで、プチ眩しく思いつつ
昨日と同じ髪型にして最後に、アリエルお兄さんから貰った髪飾りをつけて姿見で確認すると、光が髪飾りにあたりキラキラする
うむ、いかんね┄これを見ると口元が緩みますよ、ムフフ
緩む口元を両手でおさえ、笑いを堪えるも自然とニヤニヤする┄。
私は余程、嬉しいみたいだ
┄でも、しょうがないと思う、イケメンさんからであり、男性からのプレゼントなど、そうそう貰えなかったからね、ビシッ
私は鏡に向かって胸中でツッコンで指を差していたときだった
「┄お嬢様┄可愛いすぎです┄」
「まったくだな┄お嬢様はイチイチ行動が面白いから┄笑えるけど┄」
などという声に私はロボットの機械の如く、ギギギと音が出るように固まり、声がした扉の方向を向けば
扉に寄りかかりながら両手を頬にあててポッと赤くしているサラとグルコがクスクスと笑い、微笑ましげに見られてしまい
「┄ひみゃ~~!」
と変な声をあげて驚いた。
なじぇに君らは声をかけず見守り人になってるのだ!
び、びっくりしたし、恥ずかちいじゃないか
私は手をプルプルさせて、注意を言おうとしたとき、サラとグルコは互いに頷き合うと、親指を立てて
「「┄良いものを見せて貰いました┄」」
などと言われ┄ワナワナと震え┄チクショー! 私の恥ずかしい姿を見て悶えるなよな
と言いたくなったけど、口からは文句が出ていた。
「バカーー‼」
だって一人でしていることを身近な、家族にみられたら、普通に恥ずかしいと思うのだ!
◆◇◆◇◆
そのあとサラとグルコから謝られて、しぶしぶながら許し、何で二人で部屋に来たのかと理由を聞いてみれば
昼食時のオカズの要望を聞きたかったらしく、どうせアリエルお兄さんが来るとわかっているから、私に前もって食事メニューを決めてもらえば、後々┄困らないとのことだった
ならばメニュー的にも美味しいものがいいと、グルコがたまに作ってくれる料理を頼むことにした。
あれ┄結構美味なので好きだから、アリエルお兄さんにも食べてほしいものだ
ホクホクと提案してグルコに意見を求めると、一度う~んと唸りながらも、提案を了承してくれるらしく、仕込みに料理場へ走っていった。
サラはグルコがいなくなると、私に近づくなり身だしなみをチェックしていた
今日は自分で服まで選んで着たし、髪もセットしたから自信があるぞ! 変な所があるなら申すがいい┄
ドヤ顔をしながら胸を張り、サラの判定を待っていれば┄にっこりと微笑み近づいて
「┄┄似合っています┄とても┄、ですが後ろ髪が跳ねてますね」
と言いながらクシで髪を掬い上げて直してもらった。




