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番外編!その後の負け悪役貴族に転生した俺は──SS込  作者: えん/えんとつ畑@雑記


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第4話 【人物】アリシア。クウガ。ノラ。

「じゃ……次はアリシアで」

「あっ僕は帰りますね」

「あのなぁ。何のためにクウガを呼んだと、俺が知らないアリシアを知っているだろ?」

「幼馴染を裏切るには」

「ん。じゃぁお疲れ様……イヤリングは自分で頑張ってくれ」



 近くにいたノラが何故か勝ち誇った顔だ。



「じゃぁ。そうしま──」

「ノラ捕まえてくれ」



 クウガは本気で帰ろうとしたところ、ノラに足払いをかけられて床に倒れる。

 直ぐに拘束されると芋虫のように床を転がった。

 手際よ過ぎである。

 その顔の近くに俺は膝をついて土下座をする。



「冗談だって。マジで帰らないで……俺に脅されたって事でいいじゃん、ほらクウガも仲間、仲間だって」

「でも、その……」

「今さら嫌われても平気だろ」

「平気じゃないんですけど、クローディア副校長などはアリシアを拝めてますし……はぁ……わかりましたよ。そこまで必死な顔されると……解いてください」



 よし!!

 俺がなぜ土下座をしたか。と、言うとクウガの場合、上から仁王立ちで協力城。と、言ってもいい顔はしない。むしろ失敗する可能性が高い。

 だが、俺がこうやって必死に土下座まですると、案外頼み事聞いてくれるんだよな。


 問題なのはノラは『クロウ兄さんに土下座させて……』とちょっと眼が怖いぐらい。


 それでも、ノラは俺の命令通りにクウガのロープを解いてくれた。




「最初からそう言えって。あっいえ協力ありがとうな!」

「……まったく。いいですか? 僕が土下座を下からって何でも言う事を聞くと思わないでください」



 ばれてら。

 が、聞いてるじゃん。



「クロー兄さん。ボクはアリシア姉さんの事はあまり詳しく無いから助言は少なく見てる事が多いかな。一緒の旅をした時ならわかるけど」

「了解、クウガほら初期の頃でいいからさ」

「初期……って事はボクが冒険に連れて行くまでですね」


 そう、だから書く事が少ない。

 あくまで初期だし、会ってからの行動ならまた別になる。



──

────


◆アリシア(人物)


 初期はクウガのハーレムメンバーの1人。

 ヒーラー→聖女。の女性。

 先の話になるがifルート、この冒険ではクロウベルルートに行く事により、クウガルートが消滅。性格はお節介の塊であり、好きな人が幸せになるには努力を怠らない。


 本来の歴史。

 闇クロウベルに乱暴されそうになり、クウガが助けクウガへの恋愛ルートが強くなる。よって、この場合はクロウベルは死んでる。

 アツアツだね。


 両親は貴族であったが駆け落ちのすえ事故で死亡。

 その後、魔力が多い事に気づいた祖父がアリシアを監禁、自己利益のためにこき使うも両親の知り合いであった魔女メルギナスに助けられる。


 ファーストの街の孤児院に一時入り、後に魔女メルギナスが連れ出し基礎魔法を覚えさせる。得意な魔法属性は聖と炎。余りにも優秀なせいで魔力欠乏所にかかって命が危なくなる。


 クウガの冒険終了後、孤児院を作ったクウガとアリシア。

 ハーレムパーティーのお母さん役でクウガの浮気を黙認しつつの本妻。



 体の匂いは柑橘系。


──

────


「クロウベルさん!!」



 うお!? クウガが怒鳴るので思わず顔を見た。

 クウガの眼にある魔石が怪しくひかっているのがわかる。



「な、何!?」

「何ですかこれは!! クロウベルさんがアリシアに乱暴って!!」

「あっそれ? ええっと本来の歴史。と言うか……並行世界って知ってる? そこの俺はそうしたらしいよ」

「殺す」



 うお!? 眼がマジだ。

 ノラが魔石の短剣を抜き俺の顔の前に出してはクウガの攻撃をけん制する。



「じゃぁボクは並行世界で殺されたクロー兄さんの仇を取るよ」



 やっべ。

 2人とも気配が本気だ。

 おかしい、俺の予定では3人で団らんして初期の設定や人物像を書く楽しい密会だったはずなのに。



「まてまてまて。喧嘩をしてどうする……並行世界では俺は倒されている事は本望だし。ぶっちゃけ街を滅茶苦茶にしてるからな。それに、そもそも幼馴染いる相手を襲ったらあかんよな……これは俺でもわかる」

「クロウベルさん!? 常識あったんですね」

「あるわ!!」



 人を悪魔や鬼畜みたいに。



「そうだね、モテるからと言って好きな幼馴染をないがしろにして取られるほうがおかしいよ。それでいで未練があるとか」



 ドストレート過ぎてクウガの顔が引くついてる。



「ノラ、その俺を味方してくれるのは嬉しいけど、今回はクウガの肩を持ってくれ」

「………………クロー兄さんがそう言うなら」



 納得してない顔だ。

 ともかく、こんなものだろう。



「じゃぁメモするとして並行世界などの部分はカットするよ。アリシア姉さん頑張ってるもんね」

「昔からアリシアは頑張り屋さんだよ……孤児院の仲間が風邪をひいた時も薬草を1人で集めに行ったり、僕が追いかける事も多かったですね」

「だろうな」

「他にも小さい頃に天使を見た。とか不思議な事を言う感じでしたね。僕もその気配とうか……全身がぞわっとしたのを覚えてます」



 ん? どこかで聞いたような話だ。

 しかも2回ぐらい聞いたような話だ。



「じゃっ次はノラもしくはクウガで」

「…………クロー兄さん知ってる? 本の作者は自分の事は書かないんだよ? クウガ校長どうぞ」

「ノラ先生も立派なクロウベルさんの仲間ですよ、先にどうぞ」

「いいえ。ここは先にクウガ校長が」

「いや。僕よりも──」



 2人の譲り合いが凄い。

 ほら、だから設定集やクロウベルの歴史書とか作るのは大変なのよ。

 俺は司令官のポーズを取り、そっと一言。



「どうせどっちもやる」

「っ!?」

「っ!!」



 2人の顔がひり付く。



「クウガから行くぞ」

「あの、余り変な事は……」

「先に言うけど並行世界の事が中心だからな……あの切れるなよ?」



──

────


◆クウガ


 本来の主人公、マナワールドで孤児院育ちの少年。

 過去にハーレムの呪いを女神から貰い、その呪いを解くために幼馴染のアリシア。義妹ミーティアと冒険の旅に。


 途中で亜人クィルや様々な人助けをし見事、北にある氷河の迷宮で世界の理である魔力の塊を倒す。ハーレムの呪いが解けファーストの街に戻り孤児院を作り3人の女性としっぽりと暮らし、各地に秘密の愛人がいる。ナイやクラナスなど。



◆ノラ


 フユーンの街に来た少女。

 ゾラ盗賊団のゾラの一人娘で襲われてる所をクウガに助けられる。

 悪役令息クロウベルの死後、その身も心もクウガに渡す。

 クウガのために影で動き、主にフユーンの街で情報を集め義賊として新生ノラ盗賊団を結成。部員は1人。


 が初期設定。

 こっちの世界では……。


 クロウベル生存ルートでは、フユーンの街を出た時に襲われた盗賊団の中にいた少女。クロウベルからは男と間違われすぐに誤解が解ける。


 日常的に暴力を受けており栄養もなく成長も低かった。

 俺……っと、クロウベルとメルギナスでどんどん食わせた。自頭はよく計算も早い。よき『義妹』で大人になっても俺もメルギナスも頭が上がらない……。


 クロウベルがクウガとくっつけようとし、クウガが嫌われる。

 損得勘定の結果、クウガの事を仕事が出来る人として認めてはいる。



──

────


「こんなものか」



 メモから顔を上げると、無表情の2人が俺を見て来た。

 な、何!?



「あの……知らない女性の名前が。いえ!」

「それよりも、クロー兄さん。なんでボクが校長の愛人になってるの!!」

「え、仲間だし。なぁ」

「僕はそんな事しません!!」

「いや、並行世界のクウガはしてるよ」



 俺が事実を言うと2人が絶望した顔だ。



「ちょっと並行世界の僕を倒してきます。そもそもそんな浮気癖は許せない」

「こっちじゃアリシアに振られてるから?」

「そう! ………………って何言わせるんですか!」



 冗談やん。



「ボクもちょっと並行世界に行きたいな。貞操概念が緩すぎる、何でよりにもよってクウガ校長と…………いや。クロー兄さんは並行世界に行って向こうのボクに会っているんだよね? きっとむこうのボクってクロー兄さんに惚れると思うんだ。ううん。惚れてるに違いない、それって浮気だよね?」

「まてまてまて、浮気って誰に対して!?」



 強引に誘われたような事はあったかもしれん。

 が、本当に何もないよ!? アリシアの事で協力してもらって後は2人を辱めるつもりが、なぜか俺が詰められてる。 ほわっつ!?



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