第14話 クロウベル君、身売りの対象にされてしまう。
眼がさめると欠伸がでる。
上半身を起こし周りを確認すると白いカーテンがぐるっと囲んである場所、どこをどうみても病室。もしくは学園だから保険室。
カーテンをペロッとめくるも誰もいない。
そうお見舞いが1人もいない!!
「まっ……その辺はいいとして。メルナとステリアを会わせてみたのはいいとして……考えすぎだったか。メルナの愛人枠になる可能性もあっただけに──」
慎重に行動していたけどさ。
メルナ自身もステリア。と言う人物が居るって聞いてからも別にソニア学園に会いに行こうとも言わなかったし。だから今回一緒に行く事も反対はしなかった。
反対した所で俺に決定権があるわけじゃないしな。
「その場合なのじゃが……ロウを捨ててステリアと一緒になる。と言う選択肢があると思ったわけなのじゃ……?」
「そうそう。そうなんですよねってええええ。しゅ! 瞬間移動の魔法!?」
「しとらんのじゃ。普通に入って普通にカーテンを開けたのじゃ」
さようで。
ってか、聞かれた。
「ロウの考えで行くとなのじゃ。ワラワは節操無しの男好きの魔女って事になるのじゃ?」
「そうですよね? じょ、冗談です!! 杖しまおう!!」
違うのか。
俺みたいな男の求愛を受け取るんだから、俺みたいに押しのつよい男が十年も求愛したらコロっと行くのかと思ってた。人間にとっての10年は長いけど、長寿族で見たら一瞬だろうし。
「はぁ、これもそれも、あの女のせいじゃな」
メルギナスが『あの女』と言うのは大体あの人である。
「レイア?」
「うむ……あれは本当に長寿族か? と思うほどに他人に興味がありまくりじゃったからな、本来長寿族は性に対して──」
授業が始まった。
性に対して鈍感って話だよな。でもその分開放した時は凄いわけで……レイア曰く『そうならないために若い時から経験は必要よ?』 と俺のズボンを引っ張りながら教えてくれた。ただ、エッチしたいだけでは?
同じ感じでセリーヌもそうなんだよな。
あっちは他種族の生気を吸い取ってるらしいけど。
「つまり長生きすると、エッチしかやる事がない?」
「──そこでワラワは性を封印、もとい気を付け──ぬああ!? 話聞いていたのじゃ? ドアホウ!!」
「え、そういう話では?」
「どこをどう聞いたら!! …………いや、ロウは話を聞かないで有名じゃったな」
それは汚名である。
「ちゃ、ちゃんと聞いてますって」
たぶん。
メルナが黙ってしまった。
「じゃっ行くのじゃ」
「どこに!?」
「交流テストじゃ! 本当に聞いて無かったじゃろ……ファースト学園代表として──」
「ああ! …………交流会って言うから、最低でも武術と思っていたのに」
「その場合、ロウよ1回戦で負けるつもりじゃったろ」
「ソソソソソソンナコトナイヨ!? ほ、ほら周りが強かったら自然に負けるって。最低2回戦は行く予定でしたけど。で……テストでしたっけ?」
何故バレた!?
奮闘して奮闘して、最後に場外に吹きとび、ソニア学園を立てようかと思っていた作戦が。
「あっでも、答えが買えないようだしテストは白紙で出せ──」
「駄目なのじゃ」
食い気味で言われてしまった。
扉が開く音が聞こえ足音が数人。
カーテンが開くと若き魔導師ステリアである。
「体の再生……出来たようですね」
「まぁそこそこに」
「メルギナスさん。では約束通りお願いしますよ。試験会場はB会場です。では」
「わ、わかっておるのじゃ」
言うだけ言って帰っていく。
メルナが慌てた返事をして、ステリアがニヤっとして帰っていく。
これは俺の思い込みで本当はニヤっとしてなく淡々と喋って帰ってたけど。
オラ、とっても嫌な予感がするぞ。
「もしかして、ネトラレ!? 俺の再生する能力が不備がありそれを回復させるのにメルナはステリアに股をひら──! ストップ。後一言でも言うと攻撃するぞって構えはストップ!! 幸い一瞬で体が蒸発するので痛みは無いんですけど1日に何度も再生はしたく無いです。と、言うか結構マジで心配してるんですけど」
メルナが杖をしまってくれた。
が、バツの悪そうな顔である。
「好いても無い奴に股を開くぐらいなら全部焦土にしたほうがましなのじゃ……まぁ犬と遊んだと思って1回ぐらいなら」
「辞めて!? それで思い出したけど俺にも1回ぐらいならいいか。って体許そうって思っていた時ありましたよね!?」
「あの時に、ロウが勇気あれば今頃はワラワも自由に暮らしていたなのじゃ」
それは勇気じゃない。
「……あれ、と言う事は俺の事を好きって言ってくれてるわけで……いっ!? 杖で頭を立たなくても」
「軽くなのじゃ。そのニヤケタ顔に腹が立ってなのじゃ。まぁ話しは聞くのじゃ」
「聞いてますけど?」
一言多いなのじゃ!! と怒られ。メルナは続きを話す。
「ロウが再生する時にちょっとした騒ぎになってなのじゃ」
「なるでしょうね、普通の人は再生しませんし。だから俺はメルナに怒られないによう起ち振舞って、今回もメルナのせいだし」
「…………黙れ」
こわっ!?
はい、黙ります。
「でなのじゃ……その魔法、魔力、呪い、神術、祝福。まぁ言い方はどうあれロウの体をソニア学園で研究したい。こんな実験体がいるファースト学園はずる過ぎる。と言う事で……色々あってテスト結果が高いほうがロウを実験体として使う事が決まったのじゃ」
「何でそうなるの!?」
「ワラワも抵抗したんじゃぞ? ほれ、そうじゃ……胸でも揉むのじゃ?」
珍しく反省してる。
きげんを取るために胸を触らしてくれるとは。
「俺が揉んで機嫌がよくなるとおもってふふんふうんふん」
「しっかり揉んで顔を埋めているにしか見えないのじゃ?」
「何ていう罠……さすが厄災の魔女と呼ばれただけはある」
幸せだ。
一生こうしていたい。
「ワラワが言うのもなんじゃが……脂肪の塊じゃぞ? 肉屋行けば揉めるじゃろ」
そんな事はない、このメルナの胸ってのが良いんだ。
「試しましたけど、温かみも無いしぶよぶよで形も悪い、まだゴム袋にいれたスライムのほうが良かったですね」
「…………試したのじゃ?」
「はい」
メルナは何も言わなくなるし、その悲しそうな目辞めて。
俺だって元貴族なんだし、そんな事しなくても女性の胸ぐらい揉めるよ? でもだ! メルナの胸を見立てて他の女性の胸を揉むって違うじゃん。




