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番外編!その後の負け悪役貴族に転生した俺は──SS込  作者: えん/えんとつ畑@雑記


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第11話 最悪の場合は埋めるしかないじゃん

 結界内の秘密の自宅。

 その中庭で俺はスコップを置いた。メルナがクウガの眼が開いたなのじゃ。と呟くように言ったから。


 クウガの頭を膝枕していたクローディア校長が、その顔を優しく触る。

 一方不思議な顔をするのはクウガである。俺と目線が合うと再生された頭を触りか確認し始めた。




「あれ……あの……、あれ副校長どうして僕は膝枕を……手が冷たくて気持ちいですね」

「はい……本当に」



 おーすご。



「この状態でクローディアを口説くのか」

「っ!? 変な事言うの辞めてもらえますか!? そうでなくても彼女は僕の愛人って噂があって恋人もいないんですよ!?」

「あの、わたくしは別に要りません」

「今の時代は個人の意見を尊重しますけど、いたほうが良いですよ。僕みたいに1人身になりますし」



 よく喋る奴だ。

 クウガの場合沢山彼女いるだろうに、結婚をしないと出来ないは違う。君は前者だよね? ってかだ。クローディアとも関係あるよな絶対に。



「クロウベルさん。その顔は何ですか……っ!? 思い出しました。もしかして僕の事撃ちました!?」



 撃ったが撃たないか。



「撃ってないよ」

「ですよね…………ってなると思います?」

「じゃぁ確認するなよ……こっちは地面に掘った穴を埋めるので忙しいし」

「一応。一応……聞いておきますけど、その墓穴みたいな穴は何なんです?」

「クウガの墓」



 クウガは上半身を起こして両手を握っている。

 震えちゃって落ち着きがない。



「小僧。その……助かって良かったなのじゃ。うちのドアホウが迷惑をかけたなのじゃ」

「はぁっ!? 何でメルナが謝罪を」

「ドアホウが謝罪しないからじゃろ……」

「メルナがするならしますよ!? でも今さら俺が謝罪してもメルナが謝った事実は消えないわけですし、クウガ慰謝料を請求していいか?」

「はいはいはい。クロウベルさんはそういう人ですよ……あのメルギナスさん。その……力が入らないんですけど。《《一部以外が》》」



 先ほどからクウガの姿勢が変わらない。

 でもって血まみれの衣服。特に下半身からは三本目の足がピンと天を突いている。軽く布でかくされているけど盛り上がってる。


 何でそうなったか? と言うと。


 実際危なかった。

 メルナが地下から持って来たエリクサーも飲む口が無かったら効果がない。

 クローディア副校長は玄関前で失神するし、その間に俺とメルナは必死でクウガの治療を開始した。昔つかった若返りの薬とか、人間を辞める薬とか、とにかくクローディアが失神してる間に吹き飛んだ場所を何とか戻してエリクサーをありったけ突っ込んだ。ラストエリクサーなんて3本全部使ったからな。


 後は起きるのを待っていたんだけど、起きないから念のために俺は墓穴を掘っていた。起きたからこうして戻してるけど。



「その……なんじゃ。数週間で戻るとは思うなのじゃ。とはいえ暫くは力が出無いと思うし……下半身のほうは1日10回は出すように」

「…………この歳でそれは」

「いいじゃん。俺なんて起ちが悪いんだし」

「悪いんですか!?」



 メルナが咳払いをする。

 だってメルナがそういっただもーん。



「ロウよ根に持つななのじゃ。その小僧よ、そのまま放置すると腐って落ちるのじゃ」

「はいっ!?」

「だそうだ。まぁその1人で頑張れ」



 クローディア副校長がクウガの耳元で何か小さく喋った。

 驚くクウガがクローディア副校長の顔を見ると、クローディア副校長の顔が高揚する。まぁ……その辺は勝手にしてもらって。



「なお、俺の家を貸す事は出来ないから街でやってね」

「借りませんよ!! しかし、その……困ったな。これからゲストで呼ばれてる所あるのに……」



 ちらっと俺を見てくる。



「俺に気にしなくていいから行ったら?」

「っ!? この下半身ビンビンでいけと!?」

「うん」



 何とか動く手でおでこを抑え始めた。



「大丈夫だってクウガの性獣の評判は今に始まった事じゃないし、ほら。結婚したいって言っていただろ? 良い相手見つかるかも」

「…………体が動くようになったら殺す」



 絞り出すように言うので多分本気だろう。

 過去に負けてるしまたバラバラにされても面倒だ。



「じょ。冗談だって。どこ? 結果がどうなってもいいならメルナが変わりにでてもいいけど」

「ぶーーー! 何でワラワなんじゃ!!」



 使った薬品のラベルを見ながら片付けていたメルナが怒り出す。



「1人無関係な顔していたので」

「無関係なんじゃ!?」



 クウガを見ると、溜息をだす。

 人が手伝ってやる。ってのにこの態度、けしからん……冗談ですけど。

 一応これでも悪いと思ってるので。



「まぁ何かお詫びに手伝うわ。どうする? さすがにアリシアを貸してくれ。ってのは困るけど……ほら、アリシアだったら俺が言えばクウガと一晩過ごしそうだし……」

「悪魔か何かです? 言いませんけど! ちょっとしたイベントがあるらしいんですけど、今回ばかりはクロウベルさんでも荷が重いかと。いえ、別にイベントの成果は不発に終わっても良いんですけど、クロウベルさんのプライドがこれ以上なくなると可哀想だな。と思いまして」



 そこまで言う?

 逆に気になる。

 クウガよりは弱いけど、俺だってそこそこ戦える自負はある。



「ロウよ。どうせ暇なのじゃろ?」

「メルナが一緒なら」

「なぜ巻き込むなのじゃ」

「なぜ巻き込まれないと思うのか」



 俺とメルナの意見が食い違う。

 クウガの苦しそうな声、振り向くと脂汗が凄い。

 三本目の足がさっきより大きくなっている。



「クロウベル様。メルギナス様。お二人でご協力お願いできますでしょうか? わたくしはクウガ校長をいち早く楽にさせたい。と思いますので」

「え? ああ……そうだね」



 さすがの俺でも、クウガのシンボルが腐って落ちるのは同じ男としても可哀想とは思う。



「はぁ……仕方が無いのじゃ。どこで何をすればいいのじゃ?」

「詳しい事は先方に。場所は学園都市ソニア。大魔導士ステリア様から伺ってください。では」



 クローディア副校長はクウガをお姫様抱っこをして結界内から消えていった。

 俺もメルナも無言である。



「…………」

「…………」

「メルナ」

「ロウよ何じゃ」

「クローディアって結構力持ちっすね」

「そこなのじゃ!?」



 え、むしろ違うの!?

 

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