表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
9/15

第9章 妖精王

いつものように学園生活を送っているエミーリア。リリーと話している。「エミーリア様、お泊まり会の事なんですが今日でしたよね?エミーリア様のお部屋でよろしいでしょうか?」と聞く。ああ〜!今日だったけ。お泊まり会初めてで緊張する。「そうですね。それで大丈夫ですよ。」と言う。そして学校が終わり正門で待ち合わせをして4人で行く。さすがに寮の部屋が広いとはいえさすがに4人は狭いな〜従者合わせると実質5人だし。「さすがに狭いですね。」とエミーリアが笑いながら言う。「そうですね。早速恋バナでもしましょうか?」とセリーヌが楽しげに言う。「いいですね」とみんな乗り気だ。「エミーリア様は思いを寄せてる異性の方はいらっしゃいますか?」とリリーが聞く。思いを寄せてる男性…いないけどな〜恋愛自体したことないし好きとかそういうのよくわかんないしね。「恋愛的な意味でならいませんよ。」と言う。するとクラリスが「そうなのですか?レオ殿下とかお似合いではありませんか?」とアプローチをかける。それに負けずセリーヌも続けて「レオ殿下も素敵ですがここはルシアン様もお似合いではなくて?」と言う。エミーリアは混乱する。クラリスってレオ殿下の婚約者で好意を寄せているんじゃ…少なくてもゲームではそうだったけど。それにセリーヌもルシアンのこと好きなはずなんで?と思っているとリリーも「お二方もとても素敵ですがルーク様やシリウス様もとてもお似合いですよ。」と負けずに言う。リリーまで。「みなさん落ち着いてください。クラリスとセリーヌはいいんですか?2人とも好意を寄せているでしょう?好意を寄せている男性を進めるのは大丈夫なのですか?」と心配そうに言う。2人とも顔を見合せ「大丈夫ですよ。」と同時に言う。それに続けて「応援していますから」と2人とも言う。そう話しているとあっという間に食事の時間だ。食事を食堂で食べその後お風呂に入り4人で1つのベットで眠る。ぎゅうぎゅうだ。「おやすみなさい」とみんなでいい眠る。今日は楽しかった。恋バナも楽しかったけどまさか皆がああ思っているとは。今日はみんなと話せてよかったな。と思っている。そしてお泊まり会が終わったあともお茶をしたり女子会をした。学園生活を満喫しているエミーリア。そろそろ夏休みでみんなでピクニックに行くことになっている。そこでエミーリアはある男性と出会うことになる。あっという間に夏休みとなった。夏休み前に学園祭で何をやるのかなんとなく決めていた。エミーリアのクラスは劇をやることとなった。夏休みに入ると実家に帰り久々に家族と過ごす。ピクニック当日もうきうきしている。朝から馬車に乗り森へ移動する。今日はリリーにセリーヌ、クラリスはもちろんルーク、シリウス、レオ、ルシアンと一緒にピクニックに来ている。「ここはのどかな場所ですね。自然豊かで…今日晴れて良かったですね。楽しみましょう。」とエミーリアは言い楽しむ。みんなで作ってきたお弁当や持ってきたお弁当を広げみんなで交換しながら食べている。従者たちもその雰囲気を見て微笑んでいる。久しぶりにみんなで集まれて嬉しそうにしているエミーリア。楽しんでいるとどこからか声が聞こえる。「エミーリア、こっちだよ。」と女の子の声が聞こえる。みんなには聞こえていないような様子だ。そこでエミーリアは声のする方にみんなにバレないように移動する。心配をかけたくないからみんなには言っていない。声のする方に歩いていくと妖精の姿が見える楽しそうに飛び回っている。それをエミーリアが見ていると「こっちだよ」と手を引っ張られ連れていかれる。「どこに行くの?」と聞くと妖精たちは「セレスティアス様を助けて」と言う。エミーリアはその言葉の意味が分からずきょとんとしている。お構い無しに妖精たちは連れていく。そしてしばらく歩くと道が開けたところに出る。正面にはとても綺麗な男性が眠っている。どうしたんだろう?寝てる?どこかで見たことあるようなと考えていると男の話し声が聞こえる。咄嗟にエミーリアは茂みに隠れる。「ほんとにいたぞ!あの伝承は本当だったんだ。妖精王にバレないように進もう。」と言い眠っている男性の横に魔道具のようなものを置いている。あれは何をしてるの?それに妖精王って…確かゲームの中の妖精王って裏ボスだったような…ある日森に不審な男性たちが忍び込み妖精王の近くに魔道具を置く。この魔道具は精神支配の類のもので妖精王は操られてリリーたちをパーティーで襲う。そこを攻略対象が助けるって流れだ。確かそこの場面ってちょっとでも攻略対象の攻略が甘いと負けちゃう結構ハードな場面だったはず何度もやり直した覚えが…って今はそれは良くて多分ゲームと同じ流れということはあの人たちは不審者か。何人いる?多分気配からして5、6人居そう肉眼で見えるのは4人だけどそれにしては気配が多い。この人数なら体術で何とかなりそう。そう思うと男たちが後ろを向いた途端蹴りかかる。1人は気絶し他の男たちは呆然としている。「なんだこの女?強い」と不意に言う。そしてエミーリアは飛んできた矢を避ける。木の上か厄介だなと思うと下にいる男たちが体制を崩す瞬間を狙い蹴る。そして男が剣を抜こうとする。足の踏み出し方で右に行くのがわかった。そしてその男も倒し、他の男は倒した男を連れて逃げていく。逃がしちゃたけど捕まえてもここだと連絡するのも難しそうだししょうがないかな。というかあの魔道具持ってかれちゃったけど大丈夫かな?妖精王も大丈夫なのかな?様子を見に行かないとと思いエミーリアは妖精王に近づく。妖精王は綺麗な緑色の長髪で目は深海のように青い。髪は結んでいる。あまり見えないが背中に透明な羽のようなものがある。そして妖精王は目覚めエミーリアの腕を掴む。「人間か、何の用だ」と睨む。警戒しているようだ。すると妖精が妖精王の耳元へいき説明してくれているようだ。「なるほどな。助けてくれたみたいだな。感謝する。しかし気難しい妖精に懐かれるとはその強さといい面白い女だな。」と笑いながら言う。わかってくれたみたいで良かった。「わかっていただけて良かったです。」と言う。すると木々の中から青年が来る。短いベージュ色の髪、黄色の瞳にメガネをかけている。あれは人間?また悪さしようと来たの?と思っていると青年は「セレスティアス様、人間を連れ込まれては困ります。」とエミーリアを睨みながら言う。よく見たら背中に羽が生えてる。ということはこの人?も妖精?妖精王だけじゃないんだ。人間みたいな精霊ってと思っている。妖精王は「この女は悪さをする人間から俺を助けてくれた恩人だ。その態度では失礼だろう。紹介する。人間の言葉でいえば俺の秘書のダレスだ。」と言う。ダレスは慌てて「そうでしたか。すみません。最近妖精を捉えて羽をとったり売り飛ばす人間も増えてきて警戒してしまいました。」と謝罪する。なるほど、そんなことする人いるんだ。やっぱりこの世界は私が知ってるのはゲームだけどここはゲームじゃないんだ。現実か。と怪訝な顔をして考える。「そんな顔をするな。お前が悪い訳じゃない。それより早く行かなくていいのか?連れが探してるようだが…」と魔法でその映像を見せながら言う。そんなこともできるんだ。すごい。じゃなくて早く戻らないと。「すみません。では、失礼します。あ、私の名前エミーリアと言います。妖精王様のお名前はなんですか?」と踵を返す。「俺の名前はセレスティアスだ。エミーリア。」と言う。エミーリアは少し考え「じゃあセレスって呼んでもいいですか?呼びにくくて。」と言うとダレスが怪訝な顔をして「愛称呼びは失礼ですよ。」という。「良い。それでいい。」と言う。するとエミーリアに近づき手の甲に口付けをする。エミーリアは赤面している。妖精王は笑顔で「安心しろ。加護を授けただけだ。それと妖精がお前について行きたいと言っている。連れて行ってくれ。普通の人間には妖精は見えない。魔力を持ち妖精が信頼していなければ姿を見見せることはない。人間型は少し特殊だがな。」と言う。言っている途中で紋章が手の甲に現れた。緑色の丸い紋章だ。エミーリアは妖精を連れみんなの所へもどる。ダレスは妖精王に向かって「いいのですか?手の甲に口付けする意味はもうひとつあるというのに…あの女を妖精女王にでもするおつもりで?」と聞く。妖精王はニヤッと笑い「さあな。俺は気まぐれなんだ。」と言う。ダレスは溜息をつき帰っていく。そして夏休みがあっという間に明け学園生活に戻る。戻った途端学園祭準備で忙しくなる。エミーリアはやっと学園祭の準備が一区切り着くと庭へ向かう。せっかくならここで休もうかな?落ち着きそう。それにしてもほんとにみんなには妖精たちは見えてないんだな〜2人もいるのにね。と思っていると人影が見える。庭で寝ているようだ。近づいてみるとルークが寝ていた。ルーク!こんな所で寝てるなんて、でも忙しいよね。自分のクラスの他に生徒会の仕事や生徒会の学園祭準備もあるって言っていたし。エミーリアは優しく微笑みルークの頭を自分の膝に乗せる。このままだと痛そうだもんね。ちょっとでも楽になればいいんだけど…と思っているとルークが目を覚ます。「あ、ルーク起きたんだ。おはよう。」と言う。姉さん、これって膝枕?夢なのかな?こんな都合のいいことあるはずがないし。夢だったら何してもいいか。と思うと「ルーク?大丈」と会話の途中でキスをする。焦るエミーリアをよそにルークは優しく微笑む。そしてまた眠りにつく。赤面するエミーリア。どうゆうこと?寝ぼけてたしもしかしてリリーと間違えたとか?でもいきなり口にキスなんてしないよね?ルーク?と混乱している。恥ずかしさのあまりルークが起きる前に去ってしまう。誰かに見られてないよね?その後、授業や学園祭準備に集中できず学園祭準備ではセリフを間違えまくったり失敗をした。そしてそれは数日続きみんな心配していた。ルークも例外ではなかった。次第に失敗はなくなり始めた。整理がつき始めたのだろう。そして今学園祭の劇の練習をしている。騎士と眠り姫という童話の劇である。ある国にエリザベッタという姫がいた。姫は騎士であるラントに好意を寄せていてラントもエリザベッタが好きだったが両親が身分違いの恋を許さなかった。ラントはエリザベッタを連れ去りふたりで逃亡したが1ヶ月後両親に見つかってしまいラントは解雇され城への立ち入りを禁止された。エリザベッタは落ち込んでいるとパーティーの招待状が届き断りきれず参加するがそこである令嬢の策略により呪われ眠りにつき両親はそれを嘆きエリザベッタの呪いを解いたものの願いをなんでもかたえることとしたが誰も呪いをとくことは出来ない。そしてラントが風の噂で呪いのことを知り走り城へと行き何とか両親を説得し城に入る。ラントは嘆きキスをする。するとエリザベッタは目覚める。その後2人は幸せになるという童話だ。現代風に言うとロミジュリと眠り姫を足して割った感じよね?面白そうだけど私がエリザベッタ役になるのは聞いてない。役者やるつもり無かったけど断れなかった。レオ殿下はラント役つまり相手役か!最後のキスシーンはやっぱりふりよね?練習自体まだそんなにしていないけどセリフはなんとなく覚えてきた。「バルコニーの場面練習しましょうか?」とリリーが言う。リリーは舞台監督である。演出も兼ねているのだとか。リリーこそ出た方がいいと思うのだけれど…しょうがないか。役者ははーいと言って始める。長いセリフなのでエミーリアは台本を見ながら多少動きをつけて始める。「なぜあなたは騎士様なの。身分などなければ一緒に慣れたというのに。ああ、これは叶わぬ恋だとでも言うのでしょうか?神様もしいらっしゃるのなら身分など無くして、自由にして欲しいの。私の騎士様、大好きなお方、いっその事私をこのままさらって…」と言う。すると後ろからラントが登場。「エリザベッタ、私の愛しの人。君を攫いに来た。さぁ行こう。」と手を差し出す。そして攫うシーンだ。まだお互い気恥しさもあるのだろう。お互い顔が少し赤い。リリーはここをこうして欲しいと指示を出したり大道具係と相談したりしている。大変そうだけど大丈夫かな?まずは自分の心配しなきゃか!明日ジェイド先生にも相談しようかな!なかなか動きつけるの難しいし。そして次の日、昨日のうちにジェイド先生には話しておいたし大丈夫だよね!と少し早めに準備をする。その頃ジェイドは王都から依頼を受けた魔道具を直している。すると別の先生が来て「すみません、ジェイド先生。少し問題がありまして来ていただけますか?」と聞きすぐに魔道具に気づき「ジェイド先生また依頼受けたんですか?すぐ先生に任せるんだから。なんの魔道具なんですか?」と聞く。ジェイドは少し苦笑いし「魔道具の依頼は大変ですからね。その作業を楽しくやっている変人は僕くらいですからね。今回は拷問の時とかに使う人の感情を少し操り情報を聞き出す魔道具です。強靭なものには効きにくいですが…」と説明をする。少しの時間ならいいか。まだエミーリアも来る時間じゃないし。と思い魔道具をそのままにして去る。しばらくするとエミーリアが来て「おはようございます。ジェイド先生!あれ?居ないのかな?」と言う。そして椅子に座って待っているとだんだん眠たくなって寝てしまう。すると魔道具に嵌められている宝石が黄色に光る。妖精たちが異変に気づき「エミーリア、起きて!」と呼びかけるが声は届かず眠っている。数分経ちジェイドが帰ってくる。「すまない、エミーリア!待たせてしまった。」と慌てて言う。エミーリアはまだ眠っている。「エミーリア?寝ているのか?起きないと授業始まるぞ!」と呼びかけるとエミーリアは目覚めた。「ん?ジェイド先生?」と目を擦りながら言う。あれ?なんか頭がぼんやりする。寝ぼけてるから?それにジェイド先生ってこんなにかっこよかったっけ?失礼な気もするけど…いつもこんなに異性として意識してなかったのに、なんか変?と思っていると少しずつ顔が赤くなる。様子がおかしいエミーリアを見て「エミーリア?大丈夫か?」とか顔をちかづける。ますます顔が赤くなる。エミーリアはジェイドの手を両手で包み込むように握り「ジェイド先生、好きです。」と告白する。ジェイドは混乱する。どうゆう事だ。熱でもあるのか?さっきから顔が赤い気がするし。冗談を言うタイプにも見えないし…あれ?魔道具光ってる?もしかして誤作動か?だいたい1日ほど効果が続くものが多いけどまさか今日1日これ?これはさすがにまずい一旦距離を取らないとと手を振りほどこうとする。「先生は私の事嫌いなんですか?どうしようもなく先生が好きなんです。」と言う。ジェイドは「気持ちは嬉しいけどその気持ちは今だけのものだと思うよ。一旦離れよう。」と手を振りほどき走る。エミーリアもジェイドに続いて走る。周りの生徒が「先生、廊下走っちゃダメですよ。」と言っているが追い付かれないよう走る。庭まで走っているとシリウスたちが勢ぞろいしている。「君たち、ちょっと厄介なことになってしまった。すまないが助けてくれ。」と言う。心配そうにしているとエミーリアの声がきこえる。「ジェイド先生!」と2階から声がする。2階の校舎と校舎を繋ぐ廊下にいる。すると周りをきょろきょろ見回し学園祭の準備をしている所を見つける。「ちょっとそれかしてくださらない?」と聞き許可を取る。何に使うのか心配そうにしている生徒をよそにエミーリアは大きな旗を利用しトランポリンのように足場として使う。大きな旗を5、6人で持っていたからだ。そして飛び降りながら空中で姿勢を整え優雅に着地する。みんなは心配そうにしている。そしてジェイドに向かって「ジェイド先生。なんで避けるんですか?ジェイド先生のこと好きんなんです。」と言い泣き出す。シリウスたちは驚いている。それと同時に混乱している。ジェイドはこれ絶対情緒不安定になってる。どうすれば。さすがに受け入れたら大人として終わる。受け入れなかったらもっとややこしい事になってしまう。それに誤解も生まれてるし「エミーリア、場所を移動しよう。」と言う。「はい」と返事をしついて行く。シリウスたちも連れていく。人気のないところに来て小声で何が起きたのかシリウス達に説明する。「そういうことだったんですか?魔道具の暴走、どうするんですか?それにいつまで続くんですか?」とリリーが聞く。ジェイドは「そうです。おそらく1日ほどかと。」と言う。シリウスが「1日あれですか?とりあえず近づかない方がいいのでは?それとエミーリアに極力触れないでください。」と笑顔で言うと夏だと言うのに周辺の空気が冷たかった。ジェイドは困ったような様子だ。とりあえずエミーリアの告白を断ろうとする。「気持ちは嬉しいが気持ちに答えることはできないすまないな。」と言う。エミーリアはまた泣き出してしまい声を震わせながら「ジェイド先生がいない世界なんて耐えられません。死にます。」とハサミを自分に向けながら言う。ジェイドは慌ててハサミを取り上げる。「待ってくれ。落ち着いてくれ。とりあえず1日だけ気持ちに答えよう。」と渋々言う。後ろから冷たい視線を感じる。エミーリアは急に笑顔になり「ありがとうございます。ジェイド先生。」と言い飛びつく。ふとジェイドが無理むくとシリウスがなんで許しちゃうんですか?と言う顔をしている。怒っているようだ。ジェイドはしょうがないだろ。受け入れなかったらどうなるか分からない。と言う目で見つめる。目で会話をしていると予鈴が鳴り響く。急いで教室に向かう。授業だからとエミーリアには離れてもらい人前であーいう態度をとるのはやめてくれと話した。各して長い1日が始まった。そしてお昼休みとかで「ジェイド先生!お昼一緒に食べましょう。」と言ってきたり人前では無いものの「先生、あーん。」と食べさせて来たり暴走は止まらなかった。リリーたちにお願いして誤解した生徒や教師に説明をしてもらったりと大変だった。そして放課後やっと開放されると思っていたのだが…開放されることはなく距離が近いままだ。心配なのかリリーたちもついてきた。研究があるからとジェイドたちは魔法準備室に向かう。そして研究を始めるが全然集中できなくて困っている。「エミーリア、何をしたら帰ってくれるんだ?」と聞く。エミーリアは少し悲しそうに「そんなに嫌なんですか?」と泣きそうな目をしながら聞く。ジェイドは困り「そういう訳では無いが研究に集中できない…」と説明する。「なるほど。私も研究を邪魔したくはありませんが…わかりました。では最後にキスしてくれたら帰ります。」と提案する。ジェイドはさらに困る。それもそうだ。さっきからずっとシリウスの冷たい視線やレオの怒りやルークの嫉妬が伝わっている。極めつけはルシアンに教師がそんなことして大丈夫なんですか?と言わんばかりの表情を浮かべていることだ。だが断ると何をしでかすか分からない上に研究が進まない。かと言って許可してしまうと教師として終わる。そう考えていると「どうするんですか?」とエミーリアに聞かれる。ジェイドは迷った挙句に「さすがに教師と生徒である以上そういうことはできない。それに今の君は正気じゃない。だから今はこれで許してくれ」と言い強く抱きしめる。照れているのか顔が少し赤くなる。エミーリアはあろうことかこのタイミングで魔道具の効果が切れてしまいどうしていいか分からなくなった。え?何この状況?っていうか全然覚えてないんだけど朝ここに来てそれからの記憶がない。なんで抱きしめられてるの?と思い赤面している。みんなエミーリアの様子がおかしいことを薄々理解した。「大丈夫か?」とジェイドは聞き手を離す。エミーリアは動揺しつつも「ジェイド先生、この状況なんですか?というか朝からの記憶がなくて…私何かしましたか?」と恐る恐る聞く。今ここで効果切れるとは。と思い手を口元に当て赤面する。こんな先生初めて見た。と少しドキッとする。そして気まづい空気が流れるがちゃんと説明した。そんなことあったの?みんなの前で泣いたって本当?さすがに恥ずかしいと思うと「ジェイド先生、みんなご迷惑をおかけしてすみません。もう帰りますね。」と言いその場を去る。みんな効果が切れて良かったと思うがジェイドは少し残念だと内心思っていた。そして騒がしい1日が幕を閉じる。

ここまで見ていただきありがとうございます。感想等も良ければくださるとうれしいです。

次は「第10章 学園祭」です。

次回も見てくださると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ