第8章 友達
そしてエミーリアの入学式から早1年、次はルークの入学式だ。今年も入学パーティーがある。ちょうど今1週間前だ。入学パーティーの準備をし始めている。エミーリアは今春休み中だ。今は家にいるがルークが入学したら2人とも学園の寮へ行こうという話になっている。もちろん両親は反対したが今のうちに慣れておいた方がいいと説得した。夏休みなどの長期休みはここに戻ってくる予定だ。そして今、ルークの社交界デビューでもある入学パーティーのためダンスの練習をしていた。エミーリアもダンスを手伝っている。曲を流し当日着る服を着てダンスをしている。相手役はもちろんエミーリアだ。「ルーク、もう少し早く動ける?」と聞く。ルークはダンスはあまり得意な方ではない。エミーリアも最初は苦戦していたが前世での侵入調査などでやっていたためなれるのは早かった。今では教える側になっている。ルークは慌てて「はい!」と答える。エミーリアが教えている理由は2つある1つ目はルークの頼みだ。別の講師が相手をする予定だったがせっかくならエミーリアに手伝って欲しいと言われ予定もなかったので了承した。そしてもう1つはゲームではこのパーティーでヒロインとファーストダンスを踊るからだ。ヒロインと恋に落ちる最初のきっかけだ。成功させたいと思い練習に付き合っている。なのでエミーリアの指導は少し厳しい。そのおかげかだいぶダンスが上手くなっている。そんな1週間を過ごし入学式当日だ。今年は両親も入学パーティーに出席する。以前出席出来なかったぶん楽しむそうだ。そして馬車で学園へと向かう。両親とエミーリアは先にパーティー会場に行っている。ダンスが始まるのは新入生が来てからだが料理はもう既に出ている。新入生以外の人達は続々と入ってくる。その間新入生、ルークは入学式をしている。エミーリアはシリウス達を探す。基本的に婚約者とはできるだけ行動を共にしないと不仲と言われることが多いからだ。しばらく探していると後ろから「エミーリア、探したよ。久しぶりだね。」といつもの優しい声で言う。エミーリアは気づき即座に後ろをむく「シリウス殿下!お久しぶりです。」と嬉しそうにいいお辞儀をする。微笑みを浮かべるエミーリアに対し「今日も綺麗だね。でもあまり無防備だと悪い虫がつく。ほどほどにね。」と言う。父は距離が近いことに対し少し怒っていた。それに気づいた母が父を連れて少し離れる。エミーリアはきょとんという顔をしている。そんなに無防備だったかな?一応いつでも戦えるし前世では無防備なんて言われたことないけどな〜むしろ隙がないって言われてたし。と思っていると母が父を連れて離れていてくれていることに気づく。お母様さすが。気を回せるの尊敬だわ。お父様は何をしでかすか分からないからね。王族に失礼な態度をとったらやばいからね!と思っている。そしてシリウスはエミーリアを抱き寄せ「ねぇエミーリア、口付けしてもいいかな?」と甘い声で言う。口付け?キスのことだよね?なんで?もしかしてからかってる?と混乱している。周りはざわざわし始める。エミーリアは「人前ですよ。それにからかうのはおやめ下さい。」と言う。シリウスはクスッと笑つわたあと続けて「それって人前じゃなかったらしてもいいのかな?そしてからかってないよ。」と言うとエミーリアは赤面する。そんな2人を見て周りがざわざわする。なんで好きでもない人にそんなこと言えるの?普通ヒロインに言う言葉じゃ…免疫ないからからかわないで〜と思っているとルシアンが来る。「シリウス殿下?エミーリア様が困っています。ほどほどに…」と言った。内心怒っているようだ。シリウスとエミーリアを引き離す。シリウスは「婚約者なのだから問題ないだろう。ルシアンは心配症だな〜」と笑顔で言っている。内心とは裏腹に。エミーリアから見たら仲良しに見えているが周りから見ると争っているように見えている。そこにリリーたちが来てリリーがエミーリアに抱きつく。「お会いしたかったです。エミーリア様!」と言う。なにこれめっちゃ可愛い。天使かな?と内心では思っているが顔には出していない。正直めっちゃ顔に出そう、でも我慢。ここは社交の場!耐えなきゃ!と思っているとセリーヌとクラリスもエミーリアに抱きつく。セリーヌはリリーに向かい「ずるいですよ。」と言いクラリスはエミーリアに向かい「私もお会いしたかったです。無作法ですみませんがもう少しこのままでいさせてください。」と言う。みんな可愛いよ。久々に会ったけどみんな距離感バグってない?平常心じゃいられなくなるからやめて〜と幸せそうにしている。そこにレオ殿下も来て「エミーリア!」といいながら嬉しそうに走ってくる。その様子を見て思っていた。まるで忠犬みたい。こんなこと言ったらだめね。無礼だわ。と言いながらも無意識に頭を撫でる。それに気づいたエミーリアは「すみません。レオ殿下、つい。」と言い手を話そうとするがレオが止める。「もう少しこのままにしてやってもいい。お前なら…」と照れながら言う。エミーリアは不意にキュンとしてしまう。この空間を見ている周りの反応はこの光景可愛い。と思っている人が大半だ。そしてジェイドはパーティーの準備をしながらその様子を見ている。ボソッと「面白い光景だな…」とつぶやく。そんな中ルークは入学式を終えパーティー会場に入ろうとしている。「それでは新入生の入場だ。暖かい拍手で迎え入れてくれ。」と毎年お決まりの言葉を校長先生が言う。その後校長の話と国王陛下の話が終わり曲が流れ始める。本格的にパーティーが始まる。ルークとエミーリアは合流する。両親も合流しみんなを紹介する。エミーリアは家族を紹介しその後家族に友人たちを紹介する。1人1人自己紹介していく。まず両親から「エミーリアの母です。でこっちのやさぐれてるのがエミーリアの父です。」と父の分まで紹介する。さっき母に離れた場所に連れていかれたから拗ねているのだろう。次はルークが自己紹介する。「姉さんの義弟のルークです。先輩方よろしくお願いします。」と言う。そして今度はシリウスから自己紹介していく。「エミーリアの婚約者のシリウスです。ルークもよろしくね。」と言う。ルークは不機嫌気味である。続けてルシアンが「エミーリア嬢の友人のルシアンです。よろしくお願いします。」と丁寧に自己紹介する。「エミーリアの友人で第2王子のレオだ。」と砕けた言葉使いで言うとエミーリアは「殿下、言葉使い気をつけてください。社交の場ですから。」と言うとレオは気づきはっとする。「あ、第2王子のレオです。よろしくお願いします。」と言い直す。よくできましたと言わんばかりに頭を撫でる。その様子を見て母は「仲がいいのね。」と少し笑いながら言う。続けてリリーが「初めまして、エミーリア様の友人のリリーです。ルークさん、これからよろしくね。」と言う。それに続けてセリーヌとクラリスも自己紹介していく。「エミーリア様の友人のセリーヌです。エミーリア様のことは尊敬しております。憧れの方です。」続けてクラリスが「エミーリア様の友人のクラリスです。よろしくお願いします。エミーリア様のことは本当のお姉様のように思っております。」と言うとエミーリアは照れる。「みなさん私の大切な友人です。」と言う。すると後ろからジェイドが来る。エミーリアの頭を撫でながら「エミーリア、ご両親ですか?エミーリアの担任をしていました。ジェイド・クロードです。」と自己紹介をする。ルークは少し警戒している。エミーリアは驚いたような表情を浮かべ「ジェイド先生!ジェイド先生は師匠のような存在です。よく魔法について指導してもらうことが多いんですよ。」と言う。ジェイドは少し照れた様子で「改めてそう言われると照れるな〜。ダンスはしなくていいのか?曲も流れていることだしせっかくの社交界だ。僕はそろそろ仕事に戻るよ。」と言い去っていく。エミーリアはたしかにと思い「せっかくですしダンス踊りましょうか?」と提案する。シリウスは「エミーリア、ファーストダンスを一緒に踊ってくれないか?」と聞く。エミーリアは「はい。」と返事をする。するとルークは「姉さん、次は僕と踊ってくれませんか?」と聞く。エミーリアは「ルークは私より別の人と踊った方がいいんじゃないかしら?練習の時散々踊っていたし同じ人と踊るより別の人と踊る方が良い経験になるわ。例えば、リリーとかいいんじゃないかしら。」と提案する。さすがに言い訳が苦しかったかな?でもせっかく練習したしリリーと踊って欲しい!他の攻略者たちもリリーと踊った方がいいだろうし今日はあまりダンスは避けようかな?さすがにシリウス殿下とは踊った方がいいだろうけど。ルークは少し寂しそうに「なるほど、分かりました。」と言いリリーのもとへ行きファーストダンスを踊って欲しいと誘う。これで良かった。だって私は悪役令嬢だし2人の恋を邪魔したくない…と思いながらもシリウス殿下とのファーストダンスを踊る。そして隣で踊っているルークとリリーは会話をしていた。元気がないルークに向かってリリーは「エミーリア様のお話でもしませんか?見ていれば分かります。ルーク様はエミーリア様のことを好いているのでしょう?」と聞く。そんなに顔に出てたかな?姉さんは鈍感だから気づかないだけか。まあそうだよな。結構アプローチしてる方な気が…ルークは照れた様子で「そうですね。やはり気づかれてましたか。」と笑いながら言う。そこからエミーリアの話をしている。学園の話や家での話など。エミーリアは楽しそうに話している2人を見て上手くいっていて良かったと思う反面モヤモヤしていた。なんだろう?嬉しいはずなのになんかモヤモヤする感じ…変なの。と思っている。そしてダンスが終わり休憩している。今日はなんかすごく疲れたな〜!あの後シリウス殿下以外とも踊っていたし…「姉さん、そろそろ帰ろ!」とルークに言われ家に帰る。明日からは寮ぐらしなので帰ってからも準備をする。荷物をまとめて寝る。そして学年が上がって初めての学園だ。今日からルークも学園に通う。2人は制服に着替えて馬車で移動する。今日から寮生活となるので従者も連れていく。従者は基本学園内には入れないので大抵寮にいる。ルークたちと話しながら移動し到着する。到着後は従者たちと別れしばらくしてルークとも別れる。そして教室に行き座席を確認し座る。すると続々と生徒たちが入ってくる。リリーが入ってきて嬉しそうにエミーリアに近づく「エミーリア様、今年も同じクラスで嬉しいです。またよろしくお願いします。」と言う。エミーリアも嬉しそうに笑みを浮かべ「こちらこそ同じクラスになれて嬉しいわ。またよろしくねリリー。」と言う。続けてエミーリアが「昨日のパーティーどうでしたか?」聞く。リリーは少し不思議そうに「もちろん楽しかったですよ。」と言う。エミーリアは少し言いづらそうに「リリーはその、好きな人とか気になる人はいるの?」と聞くとリリーはこう答える。「好きな人ですか…エミーリア様です!」と言い切る。そういうことじゃないんだけどな〜もちろん嬉しいけど。「嬉しいけれどそうではなくて好きな異性の人はいらっしゃるの?」と聞く。リリーは少し考えたような様子だったが「いませんね…」と言う。それもそうか。私がリリーと攻略対象のイベント邪魔しちゃってる節あるしな〜もちろん故意にじゃないけど。そういう意味では悪役令嬢かも…いや、でもこれから気をつければまだ大丈夫!イベント残ってるし!と思っているとレオ殿下が入ってくる。嬉しそうにエミーリアに近づき「同じクラスだったんだな!」と言う。そろそろチャイムなりそうだけどレオ殿下だけかな?攻略対象は?嬉しそうだったけどリリーが同じクラスだからだよね。リリーは可愛いし優しいからモテるはずだもんね!そう考えているとチャイムがなる。「私席に戻りますね。」とリリーが言う。その後学校が終わるとクラリスとセリーヌが教室も前まで来ていた。するとセリーヌが「まさかクラスが離れてしまうなんて…ですが今日から寮ぐらしなのでしょう?私たちが案内します。」と言いながらエミーリアを連れていく。続いてクラリスが「これで念願のお泊まり会ができますね。」と嬉しそうに言う。お泊まり会か!たしかに楽しそう。実際、やったことないけど。と思っていると寮に着く。寮に着いての説明をクラリスに聞く。この寮は女子寮と男子寮に分かれていてそれぞれ寮長がいるらしい。寮長は寮にいる人達の中で優秀な人や希望者がなれるらしい。女子寮の寮長はクラリス、男子寮の寮長はルシアンだそうだ。てっきりシリウス殿下かと思ってたけどさすがに王族を寮で住まわせるのは忍びないのかな?それに命を狙われた時従者ひとりだと危ないもんね!シリウス殿下かとレオ殿下は寮ぐらしではない。それから朝食は寮の食堂で食べるのだそうだ。そしてお風呂は部屋に着いているらしい。なかなか豪華だ。なるほど。これは寮ぐらしが多いはずだ。こんなに豪華だとは思わなかった。と思った。クラリスたちと話していて今日お泊まり会する?という話も出ていたがまだエミーリアは寮に慣れていないしもう少し後にという話になった。その後寮に帰宅したエミーリアは従者に今日の話をしやることをやるとすぐに眠りについてしまった。真っ暗な檻、なんにもない部屋、ただ閉じ込められるだけの場所。ここどこだっけ?ああ〜そうかここ転生前の…蓮の父が「お前はまだ殺しが出来んのか?そんなんで殺し屋になれるのか?誰がここまで育ててやったと思ってる。恥さらしも大概にしろ。この役たたずが。」と言う。蓮はまだ6歳だ。だいぶやさぐれていて体には傷が多い。蓮は絶望したような光が消えている目で「ごめんなさい、ごめんなさい」と言い続ける。すると父は怒り蓮の髪を引っ張りながら「謝ることしかできないのか。明日までにターゲットを殺しなさい。もしできなかったらそうだなお前の飼ってた猫殺してもいいんだぞ。」と白猫の写真を見せながら言う。この頃蓮は猫を飼っていた。3歳の時から飼っている猫で蓮にとって家族そのものだった。蓮に悲しいことがあって落ち込んでいる時、いつも寄り添ってくれた大切な猫だ。「それだけは…」と泣きながら言う。父は「泣いてる暇があるなら早く行け。」と怒鳴る。拳銃を投げて父は去る。エミーリアは目覚める。涙で頬を濡らしながら。侍女はエミーリアを見て心配して駆け寄る。「大丈夫ですか?エミーリア様。」と聞く。エミーリアは「少し悪夢を見ただけなので大丈夫ですよ。」と言うと侍女は安心したような様子を見せた。昔、いや前世で忘れようにも忘れられない昔の記憶。嫌なものを思い出してしまった。あの後おじい様に引き取られなかったら私はとっくに心が折れていた。最近は全然夢に出てこなかったから忘れかけてた辛い日々、もし今の生活が壊れてしまうことがあったらと思うととても怖くなる。今も体が震えてる。だからこそこの幸せな日々を守りたい。と思っていた。寮での朝食はリリーたちとルークとルシアンと食べることになった。食堂は男女共有スペースなので特に賑わっている。みんな楽しそうに話食事をとっている。そんな中エミーリアは蓮の頃の父の言葉を思い出していた。するとルークが「姉さん、元気なさそうだけど大丈夫?」と心配そうに聞く。みんなに気付かれないよう顔には出てなかったのによくわかるな〜ポーカーフェイス気取ってもやっぱり顔に出てたのかな?と思いながら「大丈夫、ただ悪夢を見ちゃっただけだから」と言う。それからみんなしばらく心配そうにしていた。学園では2年生で新しい科目が増えている。それは礼儀・作法と言う科目だ。今日はその科目の日である。大抵の女生徒はこの科目をとっており男生徒も半分はとっているそのためこの科目が1番人が多い。だからみんな揃う唯一の科目だ。ルークは同じ学年じゃないから難しいけど…内容はテーブルマナーや歩き方、喋り方などである。リリー以外は難なくこなしているがリリーはまだ慣れていないため練習中だ。リリーは負い目を感じたのか科目終了後にエミーリアに相談した。「私やっぱり向いてないんでしょうか?魔法は得意なのですがこうゆうのは難しくて…」と相談する。リリーは落ち込んでいる。エミーリアはそれを聞き軽く微笑み「最初はみんなそんなものよ。それに人には得意不得意があって当然だものこれから出来るようになればいいわ」と元気づける。するとリリーは「そう言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます。もしよろしければお泊まり会とかしてみたいです。4人でせっかく寮ぐらしになったんですもの。それに相談したいこともあるので聞いてくれますか?」と上目遣いで言う。上目遣い可愛い。頼ってくれてるのも嬉しいな!お泊まり会か。したことないししてみたい2人も誘ったら来てくれそうだし恋バナとかしたいかも。と想像を膨らませている。「それいいわね。いつにするか4人で話し合って決めましょう。」と答える。その後2人にも相談し二つ返事で了承してくれた。みんなで相談し合いいつにするかとかも決めた。結局2日後にしようということになった。相談か!今日の悪夢のことジェイド先生に相談しに行こうかな…見づらくする魔法もあるかもだし。最近行けてなかったからね。と思いいつもの魔法準備室に行くがジェイド先生はいなかった。職員室に行き聞いてみたら「ジェイド先生は午後から出張で今いないのよ。ごめんなさい。」と言っていた。いないとは思わなかったな…どうしよう?図書室でも寄ろうかな!なにかいい方法があるかもしれないし。部屋にいても暇だしね。と思い図書室に行く。ドアを開けるとルシアンがいる。ルシアン1人である。「エミーリア様。どうしてここに?」と少し驚いたような表情で言う。何か調べ物をしているようだ10冊程の本を棚に戻している。エミーリアも少し驚き「今朝悪夢を見てしまっていいリラックス方法がないか調べに来ました。ルシアン様は調べ物ですか?」と本を見ながら言う。ルシアンは「そうなんです。生徒会の仕事であることに着いて調べたかったのです。というかシリウス殿下に頼まれまして…今終わったところですよ。もう少し時間があるので少し話しながら一緒にいいリラックス方法探しませんか?2人の方が早く見つかりますよ。」と提案する。なるほどという表情で「ありがとうございます。ではお言葉に甘えて…そういえば生徒会だったんですか?シリウス殿下が生徒会長なのは聞いていましたが。」と言う。ルシアンは本を戻しながら「そうなんです。私は副生徒会長です。ちなみにリリー様は書記でルーク様は補佐ですよ。」と言う。エミーリアは驚く「ルークも生徒会入ったんですか?リリーは聞いてたのでわかるのですが…」と言う。以外、あでも確かゲームではそこの4人生徒会だっけ?あと男性1人と女性2人いたはず。名前までは思い出せないけど。ルシアンはまだ言ってなかったんですねと言わんばかりの表情で「そうですよ。ルーク様はシリウス様の推薦で入ってます。」「そうだったんですね。」と言う。なるほど。推薦か。そういえばゲームでもルークって生徒会入ってたっけ。「そういえばそろそろ学園祭ですね。」とルシアンが言う。学園祭たしかにあった気がする。そこまで内容濃い訳じゃないから忘れかけてたけど。どっちかと言うと学園祭まわる方がゲームで出てたしね。1年の時にも学園祭やってたけど1年生はあんまり出し物豪華じゃなかったからな〜展示とかだったはず。それにシリウス殿下も副生徒会長だったから忙しそうだったし…「そうですね。まだ私のクラスの出し物は決まっていなくてルシアン様はお決まりですか?」とエミーリアは優しく聞く。聞きながら本を探している。「私もまだですよ。楽しみですね。」「はい。」と会話をしているとルシアンが1冊の本を見つける。「エミーリア様この本はどうでしょう?リラックス方法についての本ですが。」と聞く。「いいですね。ありがとうございます。」と本を抱え込み言う。そしてペラペラページをめくりながら「リラックス方法って色々あるんですね。今夜試してみます。ありがとうございます。」と笑顔で言う。ルシアンはドキッとする。エミーリアはこれって…いやさすがに。と思っていると「エミーリア様?どうしました?他に悩んでいることがあるなら話してください。私にできることならなんでもしますよ。」と心配そうに言う。エミーリアは少し考えて恥ずかしそうにしながら両手を広げる。ルシアンはどうしたんだろ?というような表情をしている。「ハグすると安心するそうなので…」と言う。めっちゃ恥ずかしい。やっぱりやめとけば良かった。でも正直自分から甘えることってなかったから誰かに甘えたかったのかも。ルシアン様ってなんというか大人びてるし安心感あるんだよね〜と考えている。「そういう事ですか。正直婚約者のいる女性にそういうことをするのは気が引けますがエミーリア様がいいのなら来てください。」と笑顔で言う。ルシアン様も意外といじわる。でも甘えていいんだ。と思うと抱きつく。やっぱりこうしてると安心する。そうしているルシアンが「やはり無防備ですね。」とつぶやく。エミーリアはその言葉がよく聞こえずきょとんとしている。「理性が…」と聞こえない程度の声でつぶやく。その後安心したのかエミーリアは眠りにつく。「エミーリア様?寝てる?最近頑張ってましたからね。ゆっくり休んでください。」と言う。けど困ったな〜まさか抱きつかれたまま寝るとは思わなかった…とりあえず離れようと思いエミーリアを抱き上げソファーに寝かす。その後1時間程たちエミーリアは目覚める。ぐっすり眠れた。あれ?ここどこだっけ?と思っていると「目覚めましたか?そろそろ寮に戻りましょうか?」とルシアンは言う。エミーリアは状況を理解し赤面する。「ご、ごめんなさい。寝てしまっていました。」と焦っている。ルシアンは少し笑い「大丈夫ですよ。可愛らしい1面も見られましたし戻りましょうか。」と言い寮に戻る。
他の章と比べても長めですが読んでくださってありがとうございます。
次は「第9章 妖精王」です。
お楽しみに。




