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第7章 解決

 レオを助けたあとサイレントエリアは解いた。その後男たちの身柄は騎士団に引き渡すこととなった。魔法で情報を飛ばしている最中だ。風魔法を鳥の形にして紙を運ばせている。もちろん匿名だ。なのでもう少し時間がかかる。ずっと黙っているのもな〜気まづい。どうしようかな?するとレオが心配そうに「なぁ怪我とかしてないのか?それとさっきの話聞いてたのか?」と聞く。怪我はもちろんしていない。さっきの話って…あ!あの男たちが最初言っていた「無能ってはなし…」とエミーリアはつい声に出してしまう。それにすぐに気づき「すみません。殿下。」と言う。慌てたように誤解を解こうとする。レオは「いいよ。ほんとのことだし。今だって兄貴は王宮の仕事してんのに俺だけ下町なんか来て…子供たちと遊んでるようにしか見えねえよ。それに俺が兄貴より出来が悪いのなんてわかりきって」と言うとエミーリアが途中でレオの口を軽く抑える。「それ以上、言わなくて大丈夫です。それに今だって遊んでいる訳では無いのでしょう?民との交流は王にとって必要です。信頼がなくては務まりませんから。そして人には得意不得意があります。シリウス殿下ああー見えて本当は子供たちと遊ぶの苦手なんですよ。ですからよく子供たちに好かれている、民に好かれている弟がすごいと前に仰っていました。なかなか出来ることではありません。」と言うとレオは驚いたような表情を浮かべる。「兄貴が子供苦手なんて初めて聞いた。なんでそんなこと知ってるんだ?」と不思議そうに聞く。エミーリアは少し笑みを浮かべ「シリウス殿下は私の婚約者ですからね。たまに話してくれるんですよ。なんでも子供たちの行動は読めなくて疲れるだとか!子供たちって予測不可能なことしますからね。」と言う。レオは少し不機嫌そうに思う。兄貴の子供が苦手な理由はわかった。けど同じクラスだから名前は覚えてたけどまさか兄貴の婚約者だったとは思わなかった。普通そういう令嬢はこんなとこ来ないだろうしそれに…それはとりあえずいいけど、エミーリアは兄貴に取られたくない。と思うと少し間を開け、ん?なんで今あんなこと思ったんだ?と赤面する。エミーリアはその様子を心配そうに見つめる。いやいや、別にエミーリアが誰の婚約者だろうが俺には関係ないしなのになんでこんな気持ちになってんだ?とりあえず今は深く考えなくていいか。そんなことを考えているうちに時間は経ち騎士団が到着する。「ご協力ありがとうございます。しかし、誰が捉えたのですか?」と聞かれる。するとレオが言おうと前に出ようとする。欠かさずエミーリアが手を前にだし阻止する。その後すぐに「レオ殿下と私で協力して魔法で捉えました。おそらくこの人達の目的はレオ殿下だと思います。レオ殿下を狙っていたので王位継承権を放棄させるために捕まえようとしたものだと思います。そしてレオ殿下をこの人達は罵倒していたので王族侮辱罪も追加しておいて下さい。」と冷たい表情で言う。すると子供たちが近づき「お姉ちゃん大丈夫?」と心配そうに言っている。つい言い過ぎちゃった。子供に気を使わせるなんてもう少し感情を表に出さないようにしないとね。レオは少し驚いたような表情をしていた。騎士団の人が「さすがレオ殿下です。わかりました。そのように伝えて起きますね。また何かあればお呼びください。」といい男たちを連行する。そしてエミーリアはルークを置いてきてしまったことに気づくこの時点で30分以上の時間がたっていた。やばい。ついつい話し込んじゃったけどルーク置いてきてるの忘れてた。絶対怒ってるよね?早く戻らなきゃ!「レオ殿下、義弟を待たせているのでそろそろ失礼致します。」といい。去ろうとする。がレオがエミーリアの服を掴む。って何してんだ俺?なんというかつい寂しかった?いやいや。それはないだろ。そんなに子供じゃないし。こんな感情初めてでよく分からない。エミーリアはきょとんとした顔をしたあと少し考えてはっと気づいたような表情をした。レオの頭を撫でながら「殿下また学園でお会いしましょ。」と優しいトーンで笑みを浮かべ言う。多分だけどレオ殿下は寂しいのかな?いつも子供の世話を焼いてばかりって感じっぽいしね。なんか弟感もあるけど犬っぽさが強いな〜。大型犬みたいで可愛いけど。これを声に出して言うのは怒られそうだからやめとくけど。レオは少し不機嫌そうに「子供扱いするな。」と言う。エミーリアはクスッと笑い「子供扱いではなく犬扱いですよ。」と言う。続けてレオも「犬扱いもやめろ。」と言う。そういいつつも少し嬉しそうにしている。エミーリアが撫でるのを辞めようとした時。レオはエミーリアの手を掴み自分の頭に載せ「もっと撫でろ。お前になら犬扱いされるのも悪くない。」と恥ずかしそうに言う。しばらくの間話をしながら撫でる。子供たちも話に乗ってくる。そして痺れを切らしたルークがやってくる。エミーリアの後ろから「姉さん、そろそろ行きますよ。いつまで待たせるんですか?レオ殿下、姉がすみません。それと僕の姉さんから離れて貰えますか?」と冷たい目でいいエミーリアの手を引く。エミーリアに向かって「早く行きますよ、姉さん。」といい連れていこうとする。エミーリアは慌てて「ルークちょっと待って、レオ殿下また学園でお会いしましょう。」といいながら手を振る。ルーク怒ってる?それもそうかさすがに1時間近くは待たせすぎだもんね。心配かけちゃったかな?ごめんね。と思いながらその後も過ごす。そして次の日いつものように登校する。教室に入り席に着くと既にリリーたちが来ていて嬉しそうに「エミーリア様おはようございます。」と3人とも息ぴったりに言う。隣にはシリウスがいる。シリウスも優しいトーンで「エミーリア、おはよう。」と言う。エミーリアはみんなに向かって「おはようございます。皆さん!」と嬉しそうに言う。それからいつも通りたわいのない話をしていると教室に入ってきたレオがエミーリアの席に向かう。レオは少し照れながら「エミーリア、おはよう。それと昨日の子供たちがお礼したいって言ってたからまた来いよ。」と言う。リリーたちはあれってどういうことなんだろ?と話している。シリウスは表情は普段と変わらないが内心では距離が近いことに少し怒っている。シリウスをお構い無しにエミーリアは「おはようございます。レオ殿下!また行きますね!楽しみです。」と言うとレオは嬉しそうに「本当か?それとこれ!俺からのお礼。子供たちがお礼するのに俺だけ何もしない訳には行かないからな。」と言う。レオは1本の薔薇を手渡す。綺麗な赤色の薔薇だ。エミーリアは嬉しそうに「ありがとうございます!素敵な薔薇ですね。」と楽しそうに笑い言う。その光景を見てシリウスは内心怒っている。なんでレオと仲良くなってるのかな?しかも赤い薔薇の花言葉って一目惚れとか運命の人とかだったと思うけど知ってて渡してないよね?気になることは沢山あるけどとりあえず「もうそろそろどいてもらってもいいかな?レオ。エミーリアは僕の婚約者だからね。」と言いながらエミーリアを抱き寄せる。リリーとセリーヌはその光景を見て嬉しそうに話している。一方、クラリスはレオの元へ行き「レオ殿下、少しいいですか?着いてきてください。」と言うと教室を出て使われていない空き教室に入る。エミーリアたちは心配そうに見つめる。クラリスはレオ殿下の婚約者だものね。さすがに距離が近かったかしら?と心配している。そして2人は空き教室に入りクラリスが笑顔で「殿下やるじゃないですか?まさか殿下がお花をプレゼントされるなんて思っても見ませんでした。」と嬉しそうに言っている。レオは少し混乱している。心配そうに「怒らないのか?婚約者だろ。」と言う。クラリスは少し考え「以前の私ならそう言っていたかもしれませんが今はエミーリア様ならばいいかなと思っています。エミーリア様は私にとってお姉様的存在ですよ。エミーリア様が幸せになれるのでしたら構いません。逆に応援致します。婚約破棄もしても構いませんよ。エミーリア様以外であれば許しませんが。」と笑みを浮かべながら言う。エミーリア様は私の間違えを正してくださいました。尊敬にたるお方です。あの方が幸せになってくれるのであれば私は見を引きます。それに気づいてしまった。私はレオ殿下の内側を好いていたわけではないのです。結局は攻略結婚愛のないもの。しかし以前の私であれば婚約破棄などはプライドが許さなかった。ですがレオ殿下のためにもここは身を引くべきなのです。レオは驚きながらも「エミーリアは信頼されているのだな…」と言うと予鈴がなる。クラリスは慌てて「レオ殿下急ぎましょう授業に遅れてしまいます。」といい教室に戻る。エミーリアの2時間目の授業は剣術だ。外に移動し先生の指示により素振りをする。女性は少ない。5人ほどしかいない。男性は20人前後いた。その中にはシリウスとルシアンもいた。素振りが終わると1人2組になり練習をする予定だったが1人休みがいて数が合わなかった。するとジェイドが現れる。「なにか困り事ですか?」と聞く。「ジェイド先生、1人2組になり練習をと思っていたのですが人数が合わなくてジェイド先生は剣術に覚えはありますか?」と答える。ジェイドはすぐにこう答える。「一応少しは覚えがありますよ。僕が決めてもいいですか?練習相手。」と言うと先生は感謝して「ありがとうございます。練習相手は決めちゃって構いませんよ。」と言う。ジェイドは少し微笑み「では、エミーリア・フローゼンお手合せ願います。」と言う。エミーリアは不思議に思う。なんでジェイド先生が私を?たまたまかな?でも確かジェイド先生って剣術強かったような…実際どうなんだろと不安に思いつつ練習を始める。周りも続々と練習を始める。そしてエミーリアたちも練習を始める。しばらく練習していると小さな声でジェイド学園エミーリアに「昨日の下町での戦い凄かったね。君は何者なんだ?」と聞く。エミーリアは驚く。なんでジェイド先生が知ってるの?もしかして見られてた?どうしよう。と答えに困っていると「今日の放課後魔法準備室に来て。」とジェイドは優しい声で言う。その後時間が経ち練習試合を終了する。とジェイドはエミーリアの頭をポンポンしながら「お手合せありがとう。強いね。」と言う。みんなには仲のいい教師と生徒に見えているかもしれないがエミーリアは内心気が気ではなかった。いつ昨日のことをみんなの前で話題に出させるか分からないからだ。バレてしまったらみんなから距離を置かれることはわかっていた。その後の授業では集中できずシリウスたちに心配されながらも何とか終える。そして魔法準備室に足を運ぶ。もちろんみんなには早く帰らないとだからと言って誤魔化している。扉をゆっくりと開けると、眼鏡を外して書類整理をしているジェイドが座っている。ジェイドははっと気づいたような様子で「来てくれて嬉しいよ。ここは防音だし他の人たちは入れないから安心して。ここは俺しか使わないからね。」と言う。いつものジェイドとは雰囲気が違う。というより眼鏡を撮っているだけなのに別人のようにすら思える。「あの、お話ってやっぱり昨日のこと…ですよね?」と恐る恐る聞く。するとジェイドは少し笑い「そんなに怖がらないでくれ。誰かにばらすつもりなどないよ。ただ俺は実験が好きでね。珍しいことは調べたくなる性分なんだよ。話を聞かせて貰っても?」と聞く。多分この人には嘘は無意味だろう。嘘は全て見透かされてしまう。まさか昨日のことを見られていただなんてまだまだ魔法の制御が未熟って事ね。それにすぐ情熱的になってしまうのも良くないよね。とりあえずここは話そ。1人に話してどうこうなる訳でもないだろうし、なんとなくこの人は大丈夫な大人な気がする。ただの勘なんだけど。と話す決断をする。そしてエミーリアは自分が転生者だということ。この世界が乙女ゲームの世界だと言うこと、そしてエミーリアの前世に着いて語った。ジェイドは最初はびっくりしていたが前世の話を聞きこの戦い方や銃を知っていた理由を知って納得している。そして話終わるとエミーリア、いや蓮は涙を流す。きっと誰かに話したかったのだろう。だけど話したくてもなかなか話せることではない。信頼していても信頼しているからこそ話せるものではないのだ。するとジェイドは「聞かせてくれてありがとう。ずっと苦しかったんだな。すまないな。思い出させてしまって。」とエミーリアが落ち着くまで頭を撫でて声をかけている。エミーリアは落ち着くと「聞いてくれてありがとうございます。きっと誰かに話したかったんだと思います。でも周りの反応が怖くて、話してしまったらもう仲の良かった時には戻れないような気がして…辛かったんだと思います。」と涙を袖で拭きながら言う。ジェイドはそれを聞きすぐに「また辛かったり友に話しずらいことがあればここに来るといい。俺は教師だ。話くらいは聞くさ。」と言う。エミーリアは微笑み「ありがとうございます。」と言う。そして暇さえあれば通うようになった。表向きには補習や魔法の練習に付き合ってもらっていると言っているがシリウスとルシアン、レオはジェイドに対し少し敵意を向けている。ルークも帰りが遅くなっていることに気づいている。そのため心配そうだ。ジェイドの元へ行く時、前世のことを話したり魔法学の勉強に付き合ってもらったりそれから魔法を教えて貰ったりしている。エミーリアにとって良き師になっている。それから時は経ちシリウスたちとも順調に仲を深めていき2年生になる。ルークがこの学園に入学する日もそお遠くないだろう。

7章も呼んでくださりありがとうございます。

次は「第8章 友達」です。

次回もお楽しみにしていただけたらうれしいです。

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