第6章 学園
エミーリアとルシアンが会場をあとにし保健室へと向かう。ルークは焦りシリウスに「いいんですか?追いかけなくて…」と聞く。シリウスは少し考えてこう答える「そうだね。追いかけたいのはやまやまだけどどうしてなのか理由が知りたいかな。」理由を聞かないと問い詰めようがないしね。ルシアンのことだ。理由もなしにあんな振る舞いはしないはずなにか理由があったんだろうね。だからといってほっとくつもりもないけど…とりあえずあの3人のご令嬢に話を聞きに行こうかな?と考えると話を聞きにリリーたちの前に現れる。その頃2人は保健室に着いていた。「さっき侍女が急いで用意してくれたドレスだよ。お気に召すといいんだけど…とりあえず私は扉の外で待っているから着替えたら教えてね。」と言うと颯爽と保健室を出る。こんな素敵なドレス大丈夫なのかな?とりあえず着ようかな?とは言っても1人できるの難しい気が…何とか新しいドレスに着替えるものの最後背中のファスナーを閉めるのが自分じゃできない。仕方なく外にいるルシアンを呼ぶ。「あの、一応着替え終わったんですけど後ろのファスナーが閉めれなくてすみませんがお願いしてもいいですか?」と聞く。ルシアンは慌てて「すみません。気が回りませんでした。女性のドレスの構造があまり把握しておらず…」と不慣れそうに答える。以外、もっと慣れてるかと思ってた。するとエミーリアの顔色を伺い「失礼します。」と言うとファスナーをあげる。ルシアンの耳が赤い。「ありがとうございます。」とエミーリアが言った。本来なら侍女に頼むべきなのだろうけれど侍女は学園の中は基本訪れてはならない。侍女や使用人が行ける場所は限られている。寮や学園の庭などの外なら許可されているが学園の中は入ることができない。理由は侍女たちが不祥事を起こしてしまった事例が過去にあるからだ。エミーリアは笑顔でルシアンの方を見て「どうですか?」と聞く。ルシアンは少し考え「とても似合っています。桃色のドレスにして正解でしたね」と笑いかける。すると照れたエミーリアが体制を崩し転倒仕掛ける。慌てて受け止めようとするルシアン。しかし上手く受け止めきれずベットに転倒した。やばい近い近い近い男性の免疫ゼロなんですけど。と思っているとタイミングよくシリウス殿下とルークがくる。「姉さん」とルークが「エミーリア嬢」とシリウスが同時に言いながらドアを開ける。シリウスとルークはエミーリアが押し倒されているのを目撃する。するとルークはエミーリアの方に向かいルシアンと引き剥がす。「何してるんですか?」と怒りながら言う。いつもよりも声のトーンが低い。続けてシリウスもいつもより低めのトーンで笑顔を浮かべながら「どうゆう事か説明してもらうか。ルシアン。」と言う。その後ルシアンはこの状況を説明した。「なるほど。へぇ随分親切だね…」とシリウスが言う。まさかこんなことになるとは思ってなかったな〜ルークもずっと警戒してるし殿下もいつもより怒ってそう。ゲームの2人はヒロイン以外に無関心だったのになんで?とは思うがあまり気にしない。するとシリウス殿下が「そろそろパーティーに戻ろうか?」と言うとエミーリアをエスコートし始める。ルークも後を追う。「ルシアン様、ドレスありがとうございます。またお会いしましょう。」と言いながら去ろうとする。するとルシアンはエミーリアの手を引き「気に入って頂けて良かったです。もちろん。またお会いしましょう。」と言う。次の瞬間さっきよりも強い力で手を引きエミーリアの耳元で「あなたは昔と変わらず嘘が下手ですね。」と少し笑いながら言う。警戒したのかシリウスとルークは急いでエミーリアを連れその場から離れる。エミーリアはさっきの言葉の意味がわからなかった。そして1人残されたルシアン。やはり覚えているはずがないか。昔会ってるんだけどな。まだエミーリアが7歳の時の夏、私はまだ平民だった頃。平民と言っても家での私の扱いは奴隷への扱いと相違なかった。毎日のように親からは暴言や暴力を振るわれ生きることが辛かった時。君と出会った。ある日父親に食べ物を取ってこいと言われ店の食べ物を盗んでいた。しかし簡単に盗んだことがバレてしまい店の人々に暴力を振るわれる。すると1人の女の子が止めに入る。「やめてください。お店の食べ物を盗んだのは悪いことですがそこまで痛めつける必要なんてないでしょう?この子が盗んでしまったものは私がお金を払いますので、いくらですか?」と言う。大人たちは目の色を変えお金を貰っている。本来よりも高いお金を。その後近くのベンチに2人で座るとルシアンは心配になり「俺のせいでごめん、大丈夫なの?でもなんで俺の事なんて助けたの?ああいうのは大抵の人は関わりたくないでしょ。助けたとしてもなんの利点もないし…」と言う。エミーリアはルシアンの言った言葉に対しすぐに「大丈夫ですよ。それに利点ならあります!こうして話せるではないですか?仲良くなるきっかけになります。あなたのことを聞かせてください。下町はよく来るのですがお忍びでひとりで来ることが多いので案内やどうゆう場所かとかも教えてくれると嬉しいです。あなたの名前はなんですか?」と一気に質問する。この時ルシアンは別の名前を持っていた。ルックという名だ。するとルックは「そんなことでいいのか?俺の名前はルックだ。」と答える。するとそこから話は広がりルックは色んなことを話す。ここでの楽しかったことや家での扱い、辛かったことなどのプラスのことだけでなくマイナスのこともはなし、普段内に溜め込んでいてなかなか言うことの出来ない言葉が沢山出てきた。本当は誰かに聞いてもらいたかったのだろう。ルックはやがて話しながら涙を流してしまう。エミーリアはルックを抱きしめ話を聞く。話を聞いたあとはルックに下町を案内してもらう。すると夕方になっていき「今日はありがとう。ルック!久しぶりに貴族の重荷とか忘れられたよ!それに話しにくいことまで話してくれてありがとう!!」と出会った時とは違う柔らかい口調で言う。ルックは「こちらこそお前のお陰で生きる希望がもてたよ。また会えるよね?」と聞く。しかしこの日以来エミーリアがルックの前に現れることはなかった。彼が公爵家に招かれるようになったからである。そしてパーティー会場で6年ぶりの再開を果たしたのである。当時ルシアンはエミーリアの名を知らなかったが貴族の仲間入りをしたあと調べパーティーで出会うことを決意した。保健室でエミーリアを思い浮かべながらつぶやく「誰にも絶対渡さないよ。待っていてね。エミーリア…」と。そしてパーティーは終わり本格的な学園生活が始まる。今日は学園生活初日、制服に袖を通し馬車に乗って学園に移動する。ルークは心配だからと言い一緒に馬車に乗って学園までついて行く。本当は寂しいのだろうと言うのは何となくエミーリアもわかっていた。そして学園につき馬車を降りようとしたがルークに引き止められた。「ルーク、どうしたの?」と聞くとルークは少し恥ずかしそうに「行かないでください」と答える。そんなこと言われたら行きたくなくなっちゃうじゃん。でも行かないとね。それにルークにも慣れてもらわないとだし…「すぐ帰るからお屋敷で待っていて」と頭を撫でながら言う。少ししょぼくれて頷く。するとエミーリアは馬車から降り学園へ行く。なんかめっちゃ小動物っぽかった。ペットと離れたくないような感覚に近かったけれど。可愛い。それは一旦置いといて友達作れるかな?心配…まって確かゲームではヒロインと攻略対象と悪役令嬢は同じクラスだった気がする。2年生からクラス別れ始めた気が…こうゆうの知ってるとクラス替えのドキドキ感減りそうでちょっとな〜まあしょうがないかと思いながら歩き教室のドアを開け自分の席に座る。まだ時間が早いからみんな来てないな〜。と思っているとヒロインリリーが入ってくる。リリーはエミーリアの隣の席だ。2人とも驚いている。リリーは「エミーリア様、昨日は庇ってくださってありがとうございました。そのかっこよかったです。良かったらなんですけど、友達になりませんか?身分差があるので失礼だったらすみません。」と心配そうに言う。何それ可愛い。身分差とか気にしなくていいのに、謙虚だな〜と思うと笑顔で「大丈夫ですよ。ご心配ありがとうございます。ぜひ!お友達になりましよう。身分差とか気にしなくて大丈夫ですよ。」と言う。するとリリーは微笑みを浮かべ「本当ですか?」と嬉しそうに言う。その後話をしているとすぐにクラリスとセリーヌが教室に入りエミーリアとリリーがいることに気づく。すぐにエミーリアとリリーの元に駆け寄る。2人同時に「昨日は本当にごめんなさい。エミーリア様、リリー様」と会釈をしながら言う。昨日も謝ってくれたし私は全然大丈夫なんだけどな〜と思いながらエミーリアは「私は大丈夫ですよ。」と言ったあとリリーの方を見る。リリーははっと気づいた様子で「私も大丈夫ですよ。気にしないでください。」と言う。2人は安心した様子で「ありがとうございます。お二人とも。良ければなんですけどお友達になりたいです。昨日のエミーリア様ほんとにかっこよかったですしリリー様とも仲良くなりたいです。」とセリーヌは言う。クラリスを頷いている。エミーリアは初日から3人も友達ができるなんて嬉しい!てっきり昨日のことがあったし避けられる気がしてたけど良かった。と思うと続けて「ありがとうございます。お友達になりましょう。」と承諾する。リリーも大きく頷く。その後しばらく4人で話しているとシリウス殿下が教室に入りエミーリアの横に座ろうとする。「随分仲良くなったみたいで良かったよ。おはよう、エミーリア」と笑顔で言い座る。あれ?呼び捨てになってる?いつの間に。と思いながら「おはようございます。殿下。」と言う。シリウスは少し不機嫌そうにしている。エミーリアの方を見ながら「殿下呼びじゃなくて名前で呼んで欲しいな。エミーリア。」と甘い声で名前を呼ぶ。リリーたちは小声でエミーリアたちの方を見ながら話している。エミーリアは恥ずかしがりながら「シ、シリウス殿下。」と言う。するとシリウスは笑顔でご機嫌そうにしている。するとチャイムがなりクラリスたちは「そろそろ自席に戻りますね。」と言うと戻って行った。そして担任の先生が入ってくる。彼も攻略対象の1人だ。と言っても裏ルートの攻略対象者である。彼の名はジェイド・クロード。普段は髪をおろし眼鏡をかけている。魔法学の教師であり謎の多い人だ。髪は黒で長髪、瞳の色も黒である。眼鏡をかけている時は影が薄く気弱に見えるが眼鏡を外すと女子生徒から人気なのだ。この眼鏡には認識阻害の魔法が付与してあると言う設定だ。さっきチラリと見えただけだけど攻略対象者の第2王子のレオ殿下もいたしやっぱり全員このクラスなのね。そういえばシリウス殿下とレオ殿下って双子だったっけ?双子だと結構容姿が似てる人多いからゲームでも印象的だったのよね。お二人ともあんまり似た性格とは言えないし容姿もあまり似てはないから。ちょっと失礼だけど…などと思っているとジェイドが「このクラスの担任になりました。ジェイド・クロードです。突然ですが皆さん今日は学科を選ぶための見学会があります…」と話をする。この学園の学科は本当に多いため毎年見学会を行うことになっている。そして今日の見学会が終わり帰ろうとする。しかしリリーたちが来て「エミーリア様、良ければ途中までご一緒したいです。」とリリーが言う。エミーリアは承諾したが寮ぐらしではないので馬車で迎えが来ていることを話す。この学園では寮ぐらしと家から直接学校に通うこの2つが選べる。基本は寮ぐらしが多い。そう話しているとシリウスが来る。続けてルシアンも来て門まで話すことになった。学科の話や社交の話などたわいのない話をしながら門の前まで来るとエミーリアの馬車が迎えに来た。すると扉が開き「姉さん」とルークの声が聞こえルークが駆け寄る。エミーリアはルークが来ると思ってなかったので驚いている。ルークは周りを見て何となく状況を察する。そしてシリウスとルシアンがいるとわかり不機嫌になる。そして馬車に乗り「皆様また明日。」と手を振る。そうして初日は幕を閉じ学園生活が本格的に始まると同時にゲームのシナリオも動き出す。そして数日がたち学科を決めた。「エミーリア様は最初の授業は何をとったんですか?」とクラリスが聞きエミーリアは「最初は魔法工学を取りましたわ」と言い最初は同じ学科だったので3人とも機嫌が良さそうだ。いつも通り放課後に少し話をしている。「明日は休日ですね。エミーリア様は何をしますか?」とリリーが聞く。エミーリアは微笑みを浮かべ「明日は義弟とお出かけに行きますよ。」と言うと素敵ですねと3人言う。そして休日、今日はルークと下町に遊びに行くのだ。久々に遊ぶぞ!最近学園のこととかゲームのシナリオのことかばっかり考えてたから気分転換にちょうど良さそう。エミーリアは下町の服に着替え準備をする。「ルーク。」と呼ぶとルークは振り向きながら「姉さん」と嬉しそうに呼ぶ。そして2人は馬車に乗って下町に移動する。移動している時にエミーリアはルークに学園の話をする。学科の話や友達の話そこまでは機嫌よく聞いていたが殿下やルシアンの話をしだすと次第にルークは機嫌が悪くなる。すると馬車の中でルークがエミーリアに近づき壁ドンしながら「姉さん、今は僕と過ごしてるんだから他の男のこと考えないで。」と言う。そして馬車が揺れよろけた表紙にエミーリアとの距離が近くなる。2人とも赤面している。少したちルークが慌ててどく。「ごめん!姉さん。」という。なかなか格好つかないな〜とルークが思っていると下町に到着する。少し気まづい空気が流れたが途中から気まづい空気はなくなる。色々なお店に入りものを買ったり屋台などで食べ物を書い食べ歩きをする。2人はベンチに座りクレープを美味しそうに頬張っている。久々にクレープ食べた!この世界にもあったんだ!ゲームでは出てきてなかったからな〜。「ルークのも美味しそうだね1口頂戴。」と言いルークのクレープを食べる。ルークは驚いたように「ちょっと姉さん。」と言いそれに続いてエミーリアがクレープをルークに突き出し「食べる?」と聞く。少し躊躇ったあと少し恥ずかしそうにしてルークはエミーリアのクレープを食べる。しばらく食べているとエミーリアは路地裏で人が話しているのが聞こえる。少し途切れ途切れに話の内容が聞こえる。誰か揉めてるのかな?子供の声というか泣き声?行かなきゃ。と思うと「ルークこのクレープあげる。私ちょっと行ってくるから待ってて、すぐ戻るから!」と言う。ルークは不思議そうにしている。そして慌てて引き留めようとするが引き留められなかった。ほかの人には聞こえてないのかな?ルークもあの感じだったし、前世と同じくらいの聴力はあるのかも。と思いながら声の方に向かい走る。だんだん会話が正確に聞こえてくる。小さく「おい、まてガキ」と乱暴な声が聞こえその後小さな子供の泣き声が響く。「レオ兄ちゃん。」と。レオってもしかして第2王子殿下?いやでもさすがに。こんなとこにいるっけ?ゲームではどうだったかな?下町に結構来てる感じだったけど。そこまで鮮明に覚えてないし…そろそろ着きそうかな?だいぶ鮮明に聞こえてきた。あれかな?と見つけるととりあえず建物の影に隠れ気配を消す。そして状況の把握をする。男が20人前後音からして大体の数はわかってたけどやっぱり多い。ゲームであった気がするんだよねこんな場面。あ、思い出した。でもこのシナリオって数人の男たちがヒロインを下町で連れ去ろうとしたところにレオ殿下が助けに入ったはず。こんなに多くなかったし子供もいなかった。子供が5人か〜これはレオも迂闊に戦えないな。状況はわかったけどなんでシナリオと違うんだろう?と考えていると男とレオ殿下の会話が聞こえてくる。ナイフを持った男が子供を人質にしながら「早く捕まってくれなきゃこの子供どうなるか分かりませんよ。出来損ないのレオ殿下。」と笑っている。ほかの男たちも笑いながら次々に言っていく。「第1王子様と違って暇そうでいいよな出来損ないの王子様はよ。」するとまた別の男が「今だって子供と遊んでるだけだしな。ほんとにこんな奴が第1王子様のこと差し置いて国王になれる可能性あんのかよ。」などと話している。それを聞いてエミーリアは怒っていた。なにあれ?殿下に対して使っていい言葉じゃない。それに私は知ってる。ゲームで見てきた第2王子の裏の設定。ずっと努力してきたんだ。今だって。あの子供たちは多分施設の子達。レオ殿下はよく施設で食料配ったり民との交流を大切にしてる。それなのに遊んでる?冗談も甚だしい。努力も知らないで努力したことない人達が人の努力を笑うな。ムカつく。よりによってレオ殿下が1番気にしてる兄との落差で笑うなんて。と色んな感情が押し寄せてくる。怒り悲しみ憎悪恐怖でも今はそんなものに構ってる暇は無い。久しぶりのこの感覚…レオ殿下達を助けに行こう。戦い方を気をつければ大丈夫。レオ殿下は悔しそうな顔をするがその後すぐ諦めたような絶望したような顔をして拳を強く握りしめる。そして男たちに言われるがまま顔に袋を被せられている。おそらく誘拐だろう。第1王子派の人達が念の為に第2王子をさらおうとしてるのかはたまた第2王子に罪を着せ権利を奪おうとしてるのか…ほかの子供たちも口封じのためか袋を被せられている。これはチャンスかも!今なら姿を見られずに助けられるはず。エミーリアは魔法を使った。まだ練習中の魔法だ。サイレントエリア、エミーリアのオリジナル魔法だ。風で音の波を消し外部から音を聞こえないようにする魔法。これでしばらくは見つからないはず。そしてこの魔法には効果がもうひとつある。風と少量の水で光の反射を防ぎこちらの姿を見えないようにするという効果もある。エミーリアは男たちに近寄り1人の男を体術で攻撃し銃を奪う。すると気づく。この銃軽い。多分人を殺せる性能はない。前世で使ってたようなエアガンに近いものかな?それにこれ多分魔力を直接飛ばして攻撃するのかな?たまが入ってない。でもなんで?金銭面的に買えなかったのかも。魔力じゃないものはみんな使えるから多分高い。そういう事ね。なるほど。と思うと建物の影に隠れながら髪をツインテールに結ぶ。その後すぐ男たちの前に出る。騒ぎ立てている。そしてレオたちは気になっているのかきょろきょろしている。エミーリアは次々と倒していく。銃声が鳴り響き子供たちは泣いている。「なんなんだこの女…」と1人がいいその後すぐに「化け物」と呼ばれる。その言葉にエミーリアは怯む。すると背後と前方後方斜めから敵が来ている。もちろん気づいていた。その少し前にレオは被せられた袋を何とか取り状況を目撃する。そしてレオ殿下は「後ろ!」と叫ぶ。エミーリアは反射的に後ろに銃を向け打つがびっくりしている。レオ殿下?袋取っちゃったの?やばいやばい絶対バレた。動揺しつつもその後も敵を倒し殿下は驚いた顔をしている。そして全員倒し終わりレオと子供たちの方に近づく。「大丈夫ですか?あ、この銃は実弾じゃないんで大丈夫ですよ。気絶してるだけです。」と言い男たちを水魔法で拘束し銃を置く。レオ殿下は「あんた一体何者なんだ?」と聞く。エミーリアは少し困ったように「今日あったことは内緒ですよ。それ以上は言えません。それともう、泣かなくてもいいんですよ。」と言う。そう、レオは無意識に涙を流していた。その様子を見ながら子供たちの拘束と被せられていた袋をとる。子供たちは殿下に飛びつき「レオ兄ちゃん!怖かった〜」と泣いている。すると殿下は涙を袖で拭きながら「俺は泣いてない。それに助けてくれなんて言ってないから。…でもありがとう。」と照れて言う。ここはゲーム通りだな〜。素直じゃない。やっぱりツンデレだ。その後すぐ殿下は「あ、さっきのことだけど2人の秘密な。エミーリア。」と無邪気に笑い言う。名前知ってたの?たしかに同じクラスだけどてっきり覚えられてないのかと思ってた。それにちゃんと秘密にしてくれるんだね。優しい…と微笑みを浮かべながら思っている。すると魔法のエリア内に1人建物の影に隠れている。長い黒髪に眼鏡をしている男がいる。ジェイド・クロードだ。ジェイドは密かに思っていた。へぇ〜。面白そうだな。エミーリアだっけ?あの戦い方まるでこの世界の住人じゃないみたいな。銃だって最近見られるようになったばかりなのにあんなに詳しいなんてほんとに何者なの?君。と。
6章も読んで頂きありがとうございます。
どうでしたか?少しでも楽しんで貰えたら嬉しいです。
次は「第7章 解決」です。
次回も呼んでもらえたら嬉しいです。




