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第10章 学園祭

あれからしばらくジェイドとエミーリアはお互い気まづい状態が続いた。今では少し気まづさはあるものの以前と同様に相談をしに行ったりしている。そして時は経ち学園祭前日。エミーリアのクラスでは劇のリハーサルを終えた頃だ。リハーサルは衣装を着て行った。「エミーリア様!とても素晴らしい演技でした。衣装もお似合いです。」とリリーが褒める。エミーリアは照れた様子で「ありがとうリリー。それなら良かったです。そろそろ生徒会の方に行きましょうか?」と思いついたように言う。エミーリアは生徒会の出し物である喫茶店の接客をして欲しいと頼まれている。生徒会はシリウス、ルシアン、ルーク、リリー、そして3年生のフローラと言う令嬢やアリスと言う令嬢、レオーネと言う令息の7人で構成されている。少し少ない人数なので食事を作る人や宣伝役を除けば接客に当てれるものがあまりいないのだ。そして生徒会室に行く。そこにはシリウス殿下とルシアン、それからフローラが既に居た。ほかの3人は少し用事があって後ほど来るそうだ。3人が来る間に接客の仕方を教えてもらったり衣装を着る。エミーリアが着るのはメイド服である。「このメイド服、スカートの丈短くないですか?」とエミーリアが恥ずかしそうに聞く。丈の長さが膝上である。リリーが「すみません。布が足りず少し丈が短くなってしまったのです。ですがとても似合ってます。」と言う。なるほどそういうことだったんだ。でもこれは恥ずかしい。手伝うといった手前断れないけど…と思っているとフローラが「本当に来てくれてありがとうございます。エミーリア様。」と感謝される。余計に断れない…「いえいえ、私もお手伝いができて嬉しいです。」と言う。フローラは嬉しそうにエミーリアに抱きつき「ほんとにいい子!そして可愛い。」と言葉遣いが乱れる。なんかお姉ちゃんって感じ!面倒み良さそう。生徒会のみんな優しい人多くて嬉しいな。接客は正直できるか不安だけど頑張ろ!リリーが思い出したように言う「エミーリア様、接客の時にお客様がいらしたらお帰りなさいませ、ご主人様。って言ってくださいね。笑顔を忘れないようにお願いします。」と笑顔で言う。そこは前世のメイド喫茶とあんまり変わらないな。ん?待って、それ私が言うんだよね?この格好で?ちゃんと言えるかな?と心配している。接客については練習してみることになった。「せっかくなので今から来る3人に言っていきましょうか?」とリリーに言われ渋々了承する。シリウスとルシアンは心配そうに見ている。エミーリアの接客を心配しているのではなく、メイド服姿のエミーリアに他の男子生徒が恋をしてしまうのではないかと心配なのだ。「エミーリア、メイド服とても似合ってる。だからこそ心配だな〜本当は他の男に見せたくないんだけど今回はしょうがないね。」と言う。エミーリアはあまり意味を理解していない。どうゆう事なんだろう?と思っている。そしてアリスが入ってくる。「遅くなってすみません。今戻りました。」と言っている。エミーリアはアリスが言い終わると同時に「お帰りなさいませ、ご主人様。」と恥ずかしそうに言う。アリスは驚いた様子だったが「なんですか?この天使、可愛い。これは沢山お客さん来ますね。」と自信満々に言う。元気な人だな。嬉しい反面やっぱり恥ずかしい。前世でこんなことしたことないし…と思いながらも次はルークが来て同じように言うと言葉を失っていた。そしてしばらくして「姉さん、ほんとにやるの?」と聞くがリリーやフローラに「もちろんやってもらいます。」と即答された。少し落ち込んだ様子を見せていた。そしてそんなやりとひをしているとレオーネも来た。同じように言うと、最初驚いていたがすぐに状況を理解し「なるほど。天使かな?」とつぶやく。するとすぐにエミーリアの手を握り「来てくれてありがとう。嬉しいよ。」と歓迎される。するとルークが「先輩、距離が近いです。離れてください。」と冷たく言う。レオーネは少し微笑み「これは失礼、ルークは容赦ないね。」とエミーリアの手を離し言う。そして全員そろうと誰がどの役割に着くかの相談をして足りないものの買い足しに3年生3人が行ってくれた。その後しばらくするとレオ、セリーヌ、クラリスが生徒会室に入ってくる。セリーヌとクラリスはエミーリアを見た途端飛びつく「似合ってます。エミーリア様、皆さんからここにいるとお聞きして来ました。少しお話をしませんか?」とセリーヌが言う。そして少しだけみんなで話すことになった。このメンバーで話すの久々だな。嬉しい。そういえばみんなのクラスはなんの出し物やるんだろう?と思っているとクラリスが「エミーリア様のクラスはなんの出し物をするですか?」と聞かれる。エミーリアは「私のクラスでは騎士と眠り姫という童話の劇をしますよ。」と言うとリリーが付け加える。「そうなんです。エミーリア様が眠り姫役でレオ殿下が騎士役なんですよ。」と紹介する。その話で盛り上がっていると3人が帰ってきて下校時間になってしまう。みんな寮に戻ると明日のために準備をしていた。緊張しているのかなかなか眠りに付けないみたいだ。エミーリアもこんなに本格的な学園祭やったことないからやり切れるか不安だけど頑張ろう!と緊張しながらも眠りにつく。そして学園祭当日、朝から学園はいつも以上に騒がしくなっている。エミーリアたちのクラスは朝1番に劇の発表があるので早い時間に劇の準備をしている。エミーリアは薄いピンクのドレスを身にまとっている。髪型はいつもはしない髪型をしている。左右の高い位置でお団子にして少し髪をおろしている。その神秘的な姿に目を奪われるものは少なくない。「エミーリア様、お綺麗です。」とクラスメイトたちが騒いでいる。「エミーリア、着替えてみたけどおかしくないか?」と心配そうに聞く。レオも着替え終わったようだ。騎士のマント付きの軍服を身にまとっている。色は黒だ。レオの髪色ともあっている。普段とは違うレオを見てクラスメイトたちはまた騒いでいる。「エミーリア様とレオ殿下並ぶとお似合いですね。」と嬉しそうにリリーが言う。クラリスとセリーヌが様子を見に来る。「お二人ともよく似合ってます。」とセリーヌが言う。続いてクラリスは「「楽しみにしてます。劇!」と嬉しそうに言う。この感じいつもの光景だな〜!正直緊張してたけどちょっとほぐれたみたい。やっぱりこの空間好きだな。「2人ともありがとうございます。楽しみにしていてください。」と言う。その後すぐにエミーリアは生徒会の方に呼び出される。学園祭について確認しておきたいことがあるのだろう。セリーヌとクラリスはエミーリアのクラスに残りレオに話しかける。「レオ殿下、少しお話してもよろしいですか?」とクラリスが言い空き教室に移動する。セリーヌも一緒に移動する。だがセリーヌは少し離れたところにいる。話があるのはクラリスなのだろうとレオは察した。「早速なのですがレオ殿下、今回の劇の終盤キスシーンがありますよね?」と言う。それはそうだけど練習では振りだし、それがどうしたんだろうとレオは不思議に思っている。続けて「どうされるのですか?振りをなさるおつもりですか?劇の完成度をあげるなら振りでは少々弱いかと。それにこの際です遠慮なさる必要はないと思いますよ。前もお話した通り私のことであれば気にしないでください。」と言い去る。「では私はこれで失礼します。劇楽しみにしてますね。」と続けて言う。セリーヌはさっきの発言を聞いても驚かなかった。クラリスはセリーヌに前々から相談していたのだろう。1人取り残されたレオは顔が赤くなっている。回りくどい言い方だったが本当に応援してくれてるのか。でもさすがに今回は振りにしよう。告げずにしてしまうのはもしかしたら嫌われるかもしれない。それに…と思っているとあっという間に劇の開始時間が迫る。エミーリアと合流し舞台に移動する。とりあえず今は劇に集中しよう。エミーリアは緊張しているようだった。リリーがエミーリアに「大丈夫ですよ。上手くいきます。」と言う。リリーの言葉安心するな。よし!頑張ろう。大きく深呼吸をし舞台に上がる。そして劇の幕があける。舞台上に立っているのはエミーリアとレオの2人だ。2人はお花畑にいるようだ。大道具でその光景が忠実に再現されている。最初はエミーリアのセリフから始まる。「お父様もお母様もわかってくれないけれど私がずっと思いを寄せていたのはあなたなの、ラント。私のこの思い受け取ってくれる?」と優しく微笑み問う。ラントは驚いた表情を見せるがすぐ優しく褒えみ「先に言われてしまうとは。私もあなたのことを好いています。エリザベッタ様いや、エリザベッタ。」と言うとエリザベッタは嬉しそうに笑いラントに抱きつく。幸せな2人、だがそう簡単な話ではなかった。とナレーションが入る。ナレーションはリリーが行っている。そしてエリザベッタとラントは1次退場する。またすぐに舞台か。緊張する。とエミーリアが思っているとレオが手を握る。大丈夫だ。という目をしている。エミーリアは口パクでありがとうとゆっくり言う。そして舞台に上がる。今度は室内である。「お父様、お母様、分かってください。私の想い人はただ一人なのです。身分差がなんだと言うのです?愛があれば乗り越えられるはずです。」とエリザベッタが両親に向かって言う。「戯言を…馬鹿なことを言うな、お前には既に婚約者がいるだろう。」と言い「お父様、私は真剣に言っているのです。婚約者も私は了承していません。」と少し怒りながら言う。そして劇は進んでいきいよいよ終盤だ。呪いにかけられてしまったエリザベッタ、ラントはそのことに気づき走り城へ急ぐ。とナレーションが入る。城の兵たちをくぐり抜け「エリザベッタが呪われてしまったと聞きました。1度でいいのでエリザベッタに合わせてください。」とエリザベッタの両親にお願いする。「無断で入ってくるとは何事ですか?あなたはこの城を追放された身、エリザベッタに合う資格などないのです。」とエリザベッタの母は怒りながら言う。ラントはめげずに説得する。根気強いラントに負け両親は1度エリザベッタに合うことを許可した。「1度だけだからな」と不満げに父は言う。そしてエリザベッタのもとへ行く。眠りについたエリザベッタを見て「おお、なんということだ。私はあなたを守れなかった。あなたは眠りについてまでこんなに美しいというのに、私は実に惨めだ。ああ、もう一度目覚めておくれ。我が愛しの人よ。」と言いキスをしようとする。レオは少し考える。どうしよう、本当に…いやいやさすがにな。振りにしよう。と決意する。だがエミーリアが優しく微笑みを浮かべる。そのエミーリアを見て決意が揺らぐ。そして口付けをする。エミーリアは驚きを隠せなかった。エリザベッタは目覚めた。だがセリフがなかなか出てこない。どうゆうこと?何が起こったのか理解が追いつかないとエミーリアは困惑している。クラスメイトは驚いている。リリーも驚いていた。いつもならすぐにセリフが出るはず、もしかして…と思っている。待って、今は劇に集中しないと。今の私はエリザベッタ。次はセリフがあるはずなんだっけ?あ、思い出した。「ラント、やはり私の呪いをとけるのはあなたただ1人、私の愛しの人。」とエリザベッタが言う。いつもより声が小さくなっている。自信ないけど確かこんな感じだったはず。言えて良かった。と思っていると幕が閉じる。練習の時より動揺していたりキスシーン後赤面していた。幕が閉じる。歓声や拍手が鳴り止まない。幕が完全に閉じるとリリーが「大成功ですね!エミーリア様。どうかしましたか?お顔が赤いようですが…」と心配そうに言う。エミーリアは「大丈夫!」と答える。そしてエミーリアたちのクラスに戻る。着替えながらなんでレオ殿下は…間違えたとか?いやいやそれはないはず。ゲームではこんなシーンなかったのに。あれは意識しちゃう。と考えている中レオはつい口付けしてしまったけどなんで?エミーリアといると決断が鈍る。とにかく謝る方がいいよな。と思い謝ろうとするがシリウスたちが来る。先程の劇を全員見ていたのだ。最初に声を上げたのはシリウスだった。「エミーリア、劇はすごく良かったけどさっきのはどうゆう事かな?レオも、エミーリアは私の婚約者なんだけどな。」と冷たく言う。するとエミーリアは先程のことを思い出し恥ずかしくなったのか「シリウス殿下、すみません。」と言い逃げ出してしまう。レオも後を追う。ちゃんと謝らなきゃ。それにこの気持ちがなんなのか本当はわかってた。分からないふりしてた。だからこそ伝えたい。こんな気持ち初めてでどうしたらいいか分からなかったけど今ならわかる。エミーリアは庭にある噴水の前まで来る。レオは後をおい「エミーリア!」と叫び近づく。振り向かずエミーリアは逃げようとするがレオがエミーリアの手を掴む。「ごめん。エミーリア。断りもなしに触れたりして、けどこれだけは聞いて欲しい。エミーリア、好きだ。ゆっくり考えて欲しい。急で困らせると思うけどやっと気づいたんだ。」と真剣な目で言うとエミーリアは頷き赤面する。どうゆう事?なんでレオ殿下が悪役令嬢に告白を?こんな展開来るはずがないのにと混乱する。そしてしばらく経ちみんなには本当にした訳ではないと嘘をつく。う、罪悪感が…と思いながらも生徒会の方を手伝いに行く。一旦落ち着こう。接客に集中しないと。でもまだ仕事多めで良かった。ちょっとは忙しくないと思い出しちゃいそうになる。と思いながらメイド服に着替える。リリーは「エミーリア様、着替え終わりましたか?」と聞く。エミーリアは「はい。」と返事をして表にでる。人多いな〜さすが生徒会!人気あるのかな?と思いながら接客をしている。周りは「あれ、エミーリア様じゃない?可愛い。」と騒いでいる。そしてジェイドも視察のため入ってくる。ジェイドはエミーリアの元へいき「それ似合ってるな。さっきの劇も素晴らしかった。何かあったのか?さっきから元気がないように見えるが。」といいエミーリアの頭を撫でる。「大丈夫ですよ。ご心配ありがとうございます。」とエミーリアが苦笑いをしながら言う。それでもジェイドは心配そうにしている。長いしてはいけないと思い視察が終わるとすぐに去った。帰り際エミーリアに向かって「何かあれば相談しに来て。」と優しいトーンで言う。エミーリアは少しホッとした。そしてその後も人が絶え間なく入ってくる。さすがに多い…と思いながらも接客を続けているとしばらくしてリリーが声をかける「エミーリア様、一旦お客様が少なくなったので学園祭回ってきてください。シリウス殿下も手が空くみたいなのでお二人で行ってきてください。」とエミーリアに言った。エミーリアは「でも、大丈夫なの?リリーたちも休憩したいんじゃ…」と心配する。「大丈夫ですよ。後ほど回らせていただきますから。遠慮なく行ってきてください」と答える。そしてこの格好で行くのは目立つので制服に着替えて行く。教室を出てから歩きながら「エミーリア、どこ回りたい?結構沢山あるんだね。」と項目を見ながら言う。続けて「元気無さそうだね。」とエミーリアに言う。「シリウス殿下は全てお見通しですね。」と少し笑みを浮かべながら言う。「そんなことは無いよ。君が今何を考えているのかまでは分からないからね。でも、今悩んでることが他の男性のことだとしたらちょっと嫉妬しちゃうかな。今は私のことだけ考えて欲しい。」とほほ笑みを浮かべながら言う。そしてエミーリアの頭を撫でる。やっぱりお見通しだよ。でも気にかけてくれるのは嬉しいな。今は楽しむことを考えよう。もちろんレオ殿下のことは考えるけど今はまだ…実際告白したこともされたこともないから分からないけど、告白するってすごく勇気がいることだと思うからちゃんと考えたい。正直レオ殿下のことは恋愛対象として見ていなかったけどそれは誰も同じだからね。ゲームではなかった展開になってきたけどここは現実、ゲームじゃないことくらいわかってる。と考え込むエミーリアを見て「屋台沢山出てるね。下町みたいだな。何か食べない?」と提案する。「あまり食欲がなくて…」と言うとエミーリアのお腹の音が鳴る。なんで今なるの?シリウスはくすくすと笑っている。「シリウス殿下、笑わないでください。今のは不可抗力なんです。」と言っている。その間にシリウスは近くの屋台の焼き鳥を2本買う。「ごめんごめん、とりあえずこれ食べて」といい焼き鳥を食べさせる。「美味しいかい?」とまるで幼児に言うように優しく言う。エミーリアは不満げに「美味しいです。ですが、子供扱いしないでください。」と言う。「ごめんね、でもこうゆう所も可愛いね。」と不意打ちに言う。シリウス殿下はずるい。そういうことサラッと言えちゃうんだもの。きっと、他の女性にも同じことを言っちゃうんだろうな〜ある意味尊敬かもだけど。などとエミーリアは思っているのだろうな。エミーリア以外の女性にそんなこと言うわけが無いというのに。エミーリア、君の反応はとても面白いし興味深い。だからこそ目が離せなくなる。人にはあんまり興味がもてなかったのにな…不思議だ。君と出会ってから随分考え方が変わった気がする。とシリウスが思っている。エミーリアはなにか吹っ切れたのかいつも通りシリウスに接する。「シリウス殿下、次はあちらに行きませんか?」と聞く。エミーリアはシリウスの手を引っ張り屋台まで連れていく。一方その頃レオは屋上の隅で縮こまって座っている。思いを伝えたかったのは嘘じゃないけどエミーリアを困らせているかもしれないそう思うと申し訳なく思ってしまう。さっき屋上から景色を眺めていた時兄さんとエミーリアが校舎から出るのが見えた。本当に不安なのはエミーリアは告白のことを気にしていないかもしれない…正直、どう思われてるのかそう考えると怖い。などと考え込んでいると屋上の扉がゆっくりと開きクラリスが来た。「レオ殿下、やはりここにいましたか。この様子ですとキス以外にもなにかエミーリア様にしたのですか。例えば…告白とか。」と言うとレオは慌てて「なんでそれを?」といい露骨に顔に出す。それを見たクラリスはしゃがみこみレオと視線を合わせて「図星、でしたか。ですが思いを伝えられて良かったのではありませんか?ずっと言葉にしていなければ伝わるものも伝わりませんからね。」と言う。たしかにその通りだ。でも…「それで困らせていたらと思うと怖いんだ。」とつぶやく。クラリスは少し微笑み「真剣に悩んでいる中でこうゆうことを言うのは気が引けますが弱音が聞けて嬉しいです。レオ殿下はすぐお一人で抱え込んでしまいますからね。たまには言葉にしてみるのもいいと思いますよ。それにエミーリア様は少なくともしっかり考えてくださいますよ。この私が保証します。」と自慢げに言う。その後続けて「たしかに困らせてしまうかもしれませんがそれでも思いをしっかり伝えることが大切なのです。とりあえず今は学園祭を楽しみましょう。」と言いレオに手を差し伸べる。クラリスはエミーリアに似てきたな。頼もしくなった。エミーリアは人を変える力があるのかもしれないな。とふと思う。その後セリーヌと合流し3人で一旦学園祭を回る。途中から休憩をとったリリーとルシアンとも合流してわちゃわちゃと楽しむ。そして学園祭終了の鐘がなる。もう終わっちゃったのか早いな〜とエミーリアたちは思っている。その後エミーリアたちは帰宅した。エミーリアは寮の部屋に着くと倒れるかのようにベットに横たわった。侍女が「エミーリア様、お疲れですか?ゆっくりとお休み下さい。またお食事の時間になったら起こしますね。」と言う。エミーリアは静かに頷き「ありがとう。」と言う。今日は色々なことがあったな。楽しかったけど緊張したりもした。大変な1日だったな。でも学園祭って初めてだったからクラスで一致団結して1つのものを作り出すのって楽しい。それに観客の人達の笑顔を見れるのも嬉しいな。と考えているとレオのことを思い出す。返事どうしようかな?ゆっくりでいいとは言ってたけどさすがにまたせすぎるのは相手に失礼だし。かと言って返事か。正直レオ殿下のこと好きだけどこれは友達としてとかそっちな気がする。でも恋とかよく分からないしちゃんと考えてから決めたい。よし明日から3連休だしじっくり考えよう。単純に嬉しかったな告白してくれて。劇のことも…と思い出していると顔が赤くなる。それは思い出さないようにしよう。まだ心臓高鳴ってるし。こんなの初めてでどうしていいか分からないよ。と思いながら眠りにつく。そして3連休の間でしっかりと考えて決断する。学園に登校してレオを空き教室に呼び出す。「いきなり呼び出してしまいすみません。その、お返事の件なんですけど…」と言おうとしたところをレオ殿下が止める。「待って。もう少し待って欲しい。決断してくれたところ悪いけど卒業パーティーまで待ってくれないか?」と聞かれる。エミーリアはくすりと笑い「はい。わかりました。待ちますね。」と言った。その後2人で話し合い卒業パーティーまでは今まで通り過ごすことになった。まだ時間が余っていたので劇のことや学園祭のことも話した。2人の距離が少し縮まったように思える。そして教室に戻り学園祭の片付けをする。エミーリアは楽しい行事が終わってしまって少し寂しそうにしている。この時のエミーリアはこの時すっかり忘れていた。数日後そのことに悩まされることになる。

10章も読んで頂きありがとうございます。

次は「第11章 テスト」です。

いよいよテストが始まります。しかし、テストの最中ある事件が起こって…

次回もお楽しみに。

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