第11章 テスト
数日後、学園にいつものように通うと朝先生から話があった。「学園祭完走おめでとう。劇凄かった。それはともかくそろそろ3年生への昇級テストがある。」と話される。え?テスト?やばい実技はともかく筆記は…エミーリアは勉強が得意な方ではなかったのだ。そして先生から説明が入る。「今回のテストは実技と筆記の2つある。実技の説明からだが、実技はダンジョンに4人1組で入り最深部にある貴重な赤色の緋晶石という魔石を取ってくることが合格の最低条件だ。しかし、メンバーに取ってこさせ自分も合格するという卑怯な手は使えないぞ。観測水晶という様子を見れる水晶で不正がないか確認するからな。それに応じて評価も変わる。」とながながと説明する。なるほど、実技の方はまだいいとして問題は…と思っていると説明がまだ続く。「まぁ実技の方はいいとして次は筆記だな。筆記は科目が7科目ある。魔法学、魔法理論、地理学、歴史学、数学、貴族学、そしてこの2つは選択だが政治学と経済学の科目がある。」と先生は指をおりながら説明する。続けて「科目数が多い分頑張るようにちなみに実技もだが今回不合格だった場合追試がある。追試でも合格できなければ留学してもらうからな。気を引き締めて挑むように。それと実技はグループに別れる。クラス関係ないが余る人がいないよう組んでくれ。当日までに組めればいいが来週辺りに聞いていく。もしも1人でも余ってしまうようなことがあればランダムで決める。」と長い説明が終わると授業開始の鐘がなる。慌てて授業準備をしている。実技多そうだな〜正直地理学と歴史学には自信がある。ゲームで散々みてきたからね。特に地理は。とはいえ他ができる気がしない…どうしようかな?勉強会開くとか?ちょっと提案してみようかなとエミーリアは思っている。そして授業が終わり放課後いつものメンバーを呼び出し話をする。ルークは学年が違うから必要ないと言ったが聞き入れず来年の勉強になると参加している。「皆さん、次のテストに向けて良かったら勉強会とかしませんか?恥ずかしながら勉強が苦手で…」と不安げに言うとクラリスが「いいですね!」と話に乗ってくれる。みんな乗り気だ。シリウスも「たしかに良さそうだね。分からない所があれば聞いてくれ。場所はどうする?」とエミーリアに優しく聞く。「そうですね…」人気が少ないところどこだろう?出来れば先生がいて静かに勉強できそうな所は。あ、と思い出すと「魔法準備室なんていかがですか?あそこなら静かですし話を通せばジェイド先生が勉強を教えてくれるかもしれませんし」と提案する。みんな少し考え込んでいる。前回ジェイドとエミーリアの事件を思い出しているからである。不安もあったがあそこ以上に適したところはそうそうない。今回は2人きりという訳でもないし…と思いみんな了承する。そしてセリーヌが「勉強会は決まりましたけど実技のグループどうしますか?」と聞く。するとルシアンが「でしたらくじ引きでここにいるメンバーで分けるのはどうでしょう?とはいえ1人人数が足りないのでそこは考えものですが一旦くじ引きしますか?」と言う。くじ引きか。効率悪そうだな〜でもこの世界にじゃんけんとか多分ないからしょうがないよね。とエミーリアもくじに参加する。ルークはその様子を見ている。1番と2番と書かれた紙が人数分入っている。1番が4枚2番が3枚だ。そしてみんな一斉に見せ合う。1番はクラリス、セリーヌ、ルシアン、レオの4人に決まった。2番はエミーリア、リリー、シリウスの3人に決まった。エミーリアと別のグループになってしまった4人は内心悔しがっている。せっかくならエミーリアと同じ班になりたかったのだ。そしてグループが何となく決まったのは良かったが2番グループは1人足りない。どうしたものかと考えているとエミーリアの頭に直接声が聞こえる。妖精王の声だ。「エミーリア、迷っているようだな。俺が正体を隠し同行してもいいんだぞ。」と面白げに言う。エミーリアは驚いていた。「声に出す必要はないぞ。言いたいことがあるならば強く念じればいい。」と補足する。するとダレスの声が聞こえる。「何を言っているのですか?セレスティアス様、さすがにバレます。気品が違いますし魔力量の桁が違うのですから無理です。ここから妖精王がいなくなってしまっては危険ですしどうかおやめ下さい。」と妖精王を諌める。妖精王はムスッとした表情で「そんなことはわかっている。だが今あのダンジョンは少々危険だ。教師陣はまだ異変に気づいていないがな。だからこそダレスお前に同行してもらいたい。戦闘も得意だろ?それにお前なら少しここを離れても大丈夫だろう。何より面白そうだからな。」と言うとダレスは続けて「それは分かりましたが、最後の面白そうはげせませんね。」と掛け合いが始まる。エミーリアは恐る恐る強く念じる。「あの…セレスさっきのってどうゆう?」と聞く。ああ〜そうだったなというように妖精王は「まだ正確にはわかっていないがおそらくダークエルフが最深部にいるようだ。何を狙っているのかは分からないが…とにかくダレスを連れて行け」といい強制的にダレスは人気の少ないところに転送される。全く困ったものだ。と言わんばかりにため息を着く。「ダレス、言い忘れてたが魔法でいつでも見てるからな。大変だと思うが頑張ってくれ。」と笑いながら言う。エミーリアはダレスも大変そうだな〜と思っている。とはいえ大丈夫なのかな?学園に正体がバレるんじゃと心配になり聞く。「学園に正体バレたりしないかな?大丈夫?」と心配そうに聞く。妖精王は「それは問題ない。認識阻害魔法を使っている上に見つかっても忘却魔法で1部記憶を消せばいい。」と言う。そんな事もできるんだ。すごい。と思っているとダレスがエミーリアたちと合流する。エミーリアは咄嗟に嘘をつき「皆さん、紹介します。学園祭で仲良くなったダレスです。」と紹介するとダレスに向かって「今実技試験のグループ決めてたのですが人数が1人足りなくて良ければグループに入っていただけませんか?」と言う。ダレスは強く念じエミーリアと直接声に出さず会話する。「話を合わせればいいですか?」と聞くとすぐにエミーリアは「そうです。ありがとうございます。呼び方ダレスって呼んでますけどいいですか?」と聞く。「了解です。呼び方はなんでも構いませんよ。では友人ということでいいですか?」と対話する。一方シリウスたちの反応はと言うとエミーリアはすぐに人に懐かれるね。いいことだけど程々にしてもらわないと。とシリウスが思っている。他にも、またですか。と思っている人が多かった。ルシアンは疑問に思っている。そしてその疑問をぽろっと口に出す。「学園祭で仲良くなられたのですか?あの時エミーリア様忙しかったのでは…」と言うと機転を聞かせたダレスが「正確には学園祭準備で仲良くなりました。」と言う。ルシアンや他のみんなはなるほどと言う顔をしている。エミーリアはナイス!アシスト。と密かに思っている。エミーリアは「ダレスは魔法に優れているんですよ。」と付け加える。ルシアンは「なるほど、それでダレス様を誘ったのですか。」と納得する。みんなも納得しグループを組むこととなった。ダレスは「グループに入れていただきありがとうございます。よろしくお願いします。」と笑顔で言う。こちらこそとみんな言い話がまとまる。ルシアンやルーク、レオのダレスを見る目は冷たかった。嫌っているとかではなく警戒しているのだろう。特にシリウスは内心を隠すのが上手いので分かりにくいがこの中で1番ダレスを警戒している。そして時間が遅くなってきたので解散する。妖精王はその様子を見て面白がっているのか笑っている。ダレスが妖精王の元に戻ると笑いながら「まぁ入り方は不自然な気がするが入れてよかったな。にしても警戒されていたな。あの中で警戒してること気づかないのなんてエミーリアくらいだろう。お前が微笑みながらあんなこと言うなんてな。」と言うとダレスは不機嫌そうに「笑わないでください。だいたいセレスティアス様があんなこと言うから。」と言う。妖精王は急に真剣になり「まぁでもどうせ近々あのダンジョンには行くつもりだったからな。ちょうど良かっただろう。お前のことだから大丈夫だとは思うが危なくなったら俺を呼べ。」と指示する。そして次の日学園の授業が終わり放課後になる。すぐに魔法準備室に移動して他のみんなを待っ。そしてみんな集まると勉強用具を広げ勉強を始める。ルークも勉強会に参加するようだ。1年生でも昇級試験はある。科目数は少なくなるしそこまで難しくないのであまり勉強しない人が出てくる。そしてほぼ合格出来る。ジェイドは研究をしているが分からないことがあれば教えてくれるそうだ。そして勉強しているとエミーリアが数学で分からないところがあった。ルシアンが隣にいたので聞こうとするが聞く前にルシアンが「エミーリア様、大丈夫ですか?ここが分からないのなら教えますよ。」と言うとエミーリアに近づく。すると前方に座っているシリウスが「エミーリア、分からない問題があれば私が教えよう。」と言う。さすがにひとりが教えてくれればいいんだけどな。「この問題はルシアン様にお願いしますね。別の問題もいくつかあるのでそちらはシリウス殿下、ぜひ教えてください。」と言う。少し不満げにするが納得してくれたようだ。みんなも教えあってる様子だしやってよかったなと密かに思っている。というかルシアン様距離近くない?勉強に集中したいのにできない。と思いながらも問題を解く。たまにジェイドができない問題がないか見回る。エミーリアが問題を指さし「ジェイド先生、ここの魔法理論の問題が分からないので教えて欲しいです。」と質問する。するとジェイドは優しく分かりやすく教える。エミーリアはすぐに理解する。「なるほど、そう言うことですか。ありがとうございます。わかりました。」と言う。ジェイドはエミーリアの頭を撫でる。褒めてくれてるようだ。ジェイド先生に頭撫でて貰えるの好きだな…安心する。よし、あと少し!頑張ろう。と帰る時間になるまでみんなで頑張る。そうして一回目の勉強会が幕を閉じる。そして2週間ほどこんな感じで勉強会が開かれる。こんなたのしい日常が続いて欲しいなとふと思う。少し肌寒くなってきたころついに筆記テストが始まる。筆記試験当日、いつもより緊張感のある教室だ。筆記試験は2日間あり筆記試験の4日後に実技試験がある。最初の科目は数学だ。解答用紙は教師が魔法で配る。配られた瞬間、試験開始の鐘がなる。ここの問題ってルシアン様が教えてくれた問題だ。こっちも!これならいけるかもと思い解いていく。そうしてほかの教科も解いていく。そして試験終了の鐘がなる。何とか乗りきった。結構みんなが教えてくれた問題でたし良かった。これなら何とか大丈夫そうかな!そして2日目の試験も終える。結果は実技試験の結果とともに渡される。実技も頑張ろうとやる気が出る。みんなのおかげで少し自信が着いた気がする。4日後に実技か。ジェイド先生とルークに実技の方練習に付き合ってもらおうかな?と思い2人に相談しに行く。2人とも快く引き受けてくれて放課後また魔法準備室に集まることにした。集合場所は魔法準備室だが攻撃系の魔法の練習は屋外ですることとなった。そして次の日、授業終了後すぐ魔法準備室に向かう。そして2人を待っているとルーク、ジェイドという順で来た。「ジェイド先生、またよろしくお願いします。ルークもお願い。」と2人を見ながらお願いする。そして早速水と風の魔法を練習する。最初は防御魔法から練習する。ジェイドがエミーリアに助言する。「エミーリア、魔法は想像だ。イメージを広げるといい。固定概念に縛られず想像した方が持続時間が伸びたり性能が上がる。特に防御魔法は想像がしっかりできてないと簡単に壊れる。」と言う。そしてエミーリアは目を瞑りイメージする。魔法はイメージ、水と風を織り交ぜてより強力な結界を作るイメージ。半円の形で…と詳しく想像し発動させる。詠唱はイメージをより具体化させるためのもので自分で決めることが多い。ウォーターシールドとエミーリアは名付けた。風は入っているが少量のためそして詠唱を短くするためにこうしたのだ。そしてエミーリアは想像しながら「ウォーターシールド」と詠唱する。そして魔法が発動結界ができる。「姉さん、すごい。1回でできるなんて。」と褒める。ジェイドも驚いていた。「これは驚いた。なかなか1回でできるものは少ないからな。ただもう少し強度をあげるのと魔力量が少なく感じる。魔力量を上げる訓練をしてみるのがいい。1番早いのは自分より魔力量の多い人の魔力の流れをしっかり捉えること。」と言うと少し間を開け「エミーリアの場合ルークの手を握りルークが魔力を送り込む。これを試験までに数回行うと少しずつ魔力量が増える。」と説明する。たしかに授業でもやってたっけ?他にも方法はいくつかあるけどこれが1番効率が良かったはず。と思い言われた通りルークに魔力を流してもらう。なんだか感じたことの無い感覚。体中ポカポカするし魔力の通り道が正確にわかる感じ。「感覚が掴めたみたいだね。そろそろ攻撃魔法の特訓もはじめようか。」とエミーリアを見ながら言う。そしてこの後も特訓は続く。それから試験当日まで練習する。そして実技試験が幕を開ける。ダンジョンの最深部から声がする。「そろそろだな、エミーリア。」と男性の声が聞こえる。試験当日、4人1組でダンジョンに入っていくがみんな入っていくとトラブルが起きかねないので数回に分けて試験を開始する。エミーリアたちは一番最初にダンジョンに潜るようだ。初めの合図があり一斉にダンジョンに入る。このダンジョンは道が複雑で分かれ道が多い。最深部近くなると道は一本道になっていく。そして暗い。あかりがないと何も見えないくらい暗い。なので「リリー灯りをお願いできる?」と聞く。光魔法を使えるリリーはこの手の魔法が得意だ。「はい!」と返事をして詠唱を唱える。そして周りが明るくなる。「リリーありがとう。すごい。こんなに明るくなるなんて。」と言い頭を撫でる。可愛いなと癒されたところで先へ先へと進む。進んでいくと前方にエミーリアと索敵に長けているダレス後方にシリウスとリリーが並んで歩いている。シリウスは少し不満なようだ。楽しそうに話している2人を見てダレスに冷たい視線を送る。ダレスはすぐに気づきエミーリアと距離を開けようとするがエミーリアの方からグイグイ言っている。後ろからの視線が痛いと密かに思いながら歩く。そしてしばらく歩くとダレスの索敵に反応する。妖精であれば索敵は人間よりも早いため少し待ってからみんなに知らせる。「右斜め前方から2体オオカミ型の魔物が来ます。」と言うとシリウスとエミーリアが構える。するとまた索敵に反応がある。いつもより魔物が多いな。と思いつつも知らせる。「追加で右から同じくオオカミ型の魔物が来ます。4体です。」と付け加えて言う。シリウスは「少々多いな。エミーリア、オオカミ型の魔物は炎に弱い。融合魔法の方が良さそうだ。」と言うとエミーリアは「わかりました!」と言い魔法を同時に放つ。エミーリアの風とシリウスの炎が混ざり合う。2人同時に「ファイアートルネード」と詠唱する。そして一瞬にして6体倒す。リリーは驚く。「お二人ともすごいです。融合魔法は完全に同じタイミングに威力も同じくらいにしなければ発動できなかったり威力が落ちるのですがここまでの威力の高さ。すごいです。」と褒める。エミーリアは少し照れ「前からシリウス殿下と練習してましたからね。」と自慢げに言う。そして先を急ぐと少しずつ魔物が現れたりする。最後のラスボスを4人で倒す。ダレスは攻撃魔法を放つとバレかねないのであくまで索敵を行う。そして最深部までたどり着き赤い魔石を取ろうとする。するとダレスの索敵に引っかかる。これは魔物じゃないリリーさんの方、まさかと思い後ろを振り向くがもう遅い。リリーの悲鳴が聞こえる。エミーリアとシリウスは後ろを振り向く。リリーの悲鳴を聞きつけたのかレオたちも来る。ダレスはあれはダークエルフとすぐに気づく。そのダークエルフは肌は黒めで髪は黒の短髪目の色も黒である。男性だ。リリーに刃物を突きつけながら「この女を貸して欲しければエミーリア代わりに来い。」と命令する。シリウスたちは「罠かもしれない」と止める。だがエミーリアは「このままではリリーが危険です。私なら大丈夫です。」と言いダークエルフに近づく。リリーは申し訳なさそうに「すみません。私が捕まってしまったばかりに…」と言う。エミーリアは首を横に振り「リリーのせいじゃないわ。こちらこそ狙いは私のようだったのに巻き込んでごめんね。」と謝る。リリーは首を全力で横に振る。それを見たダークエルフが「いいね。友情深くて、でもそうゆうの見ると無性にイラつく」と機嫌悪そうに言う。そしてリリーを解放しエミーリアにナイフを突きつける。今なら倒せるかもと思うが「一緒に来てもらうぞ。転生者。」と耳打ちされる。エミーリアは慌てて振り向く。なんで知ってるの?一体どうゆう…と思い警戒する。動こうにも動けない。ほかのみんなも人質を取られてる以上迂闊に動けない。そうしていると「じゃあそろそろ行きますか。」と言いエミーリアを抱き抱えて連れ去る。「エミーリア!」と一斉に叫ぶ。連れ去られたあと一同どうしていいか分からず混乱する。その中1人だけやけに冷静である。そう、ダレスだ。その様子を見てシリウスは「やけに冷静ですね。まるで攫われることを知っていたみたいだ。何者なんだ?」とダレスの肩に手を置いて言う。どう答えるか迷ったダレスは妖精王に相談する。もちろん魔法を使った会話だ。周りには聞こえない。「こう聞かれてますけどどうすればいいですか?」とダレスは聞く。「そうだな。エミーリアを探さないといけないし姿を明かしてしまった方がいいだろう。今の姿のままじゃ追跡は無理だろ。」と言う。続けて「こちらでも探すが俺はここから離れられない。とはいえおそらく話をするだけで帰されるとは思うが…族長は温厚な方だからな。」と言うとダレスは「わかりました。では追跡と言うよりその場を収めることとエミーリア様を探すことに尽力します。エミーリア様と連絡はとれますか?」と聞く。「無理だな。魔法の効果が切れている。一時的なものだろうが…そこも含め調査してくれ。」と答える。そして魔法通信をやめシリウスの質問に答える。「知ってることをお話します。あなたの言うとおりこうなることはなんとなくわかってました。そもそも私は人間じゃありません。」と言うとみんな驚いている。ルシアンが「それってどうゆう意味ですか?」と聞くと羽を広げる。「こうゆうことです。エミーリア様は妖精に好かれる体質なようで心配した妖精たちについて行ってくれと頼まれました。人間型の妖精の方が強いですからね。攫ったのはダークエルフだと思います。ですが族長は温厚な方です。おそらく何か話がしたくてさらったんだと思います。今から全力でエミーリアを探します。なのであなたたちは私が魔法で探している間、魔物たちから守ってもらえると早く見つけ出せます。」と提案する。シリウスは「それを信じろと?」と聞く。既に怒っているようだ。レオがシリウスに向かって「今は信じよう。それしか方法がないんだ。みんな思いは同じはず兄さんも落ち着いてくれ。」と諌める。すると学校側から魔法で連絡がある。今回の試験は一時中断する。「お前たちはそこにいてくれ。エミーリア嬢はそっちに戻ってくる可能性が高い。そして今はその妖精に従って欲しい。こちらでも探してみる。見つかればまた連絡する。危なくなったらすぐに帰ってきてくれ。」と言われると6人はダレスを囲み守っている。シリウスは不本意だが協力している。そしてダレスが魔法でエミーリアを探す。その頃エミーリアは森に連れてこられていた。「そろそろ若が来るはずだ。」と言う。エミーリアは混乱しながらも「なんで私を攫ったの?目的は何?」と聞く。するとエミーリアの腕を掴み引き寄せる。「それは若が話す。黙ってろ。」と言うと念の為エミーリアを縄で拘束する。久しぶりに見た憎悪にまみれた瞳、怖い。前はそんなこと思わなかったのに。いらない感情ばかり増えていく。と思っていると若頭が来る。「捕まえたか、ゼイン?」とエミーリアを捕まえた男に向かって言う。「はい若!」と言い地面に膝を置く。忠誠を誓っているのかな?とエミーリアは密かに思う。「急にすまないが話をしたいんだ。俺の名前はカイル。ダークエルフの若頭をしている。こっちはゼインだ。」と紹介する。黒い肌、髪は長めで黒色だ。瞳の色は茶色である。見た目はまだ10代だ。警戒するエミーリアを見て、「警戒されているな。当たり前か。早速だが聞きたいことがある。答えてくれるな?」と若頭が聞く。聞きたいことって一体何なの?
11章も読んで頂きありがとうございます。良ければブクマ、感想等もよろしくお願いします。
次は「第12章 誘拐」です。
ダークエルフに誘拐されてしまったエミーリア。エミーリアがみんなに見せる弱音とは…
次回もお楽しみに。




