第2章 義弟
ルークは白銀の髪に茶色の瞳をしている。小柄な方で少し服が汚れていて年齢の割に痩せていた。「今日からよろしくお願いします。」とルークは言う。この家に容姿に来た理由はそれだ。虐待とまではいかないが母親には気味悪がられ軽い嫌がらせを、兄弟たちからはいじめや暴力を受けていた。父親は無関心だったのだ。そのため見かねた父が養子に迎えたのだろう。他にも理由はありそうだが一番の理由はこれだ。そしてなぜこのような対応なのかと言うとルークは闇魔法を生まれつき持っていてよく暴走させていた。そのためこのような仕打ちを受けていたのだ。エミーリアはこう答えた「ええ、これからよろしくねルーク!」と手を差し伸べながら優しく微笑む。だが内心は冷静ではなかった。待ってめっちゃ可愛いんだけど。ゲームで見た時も可愛かったけど実際会うと信じられないくらい可愛い。と思っていた。その後ルークは食事を取り湯浴みをした後部屋に案内された。今日は来るのが遅かったので話したり屋敷の案内は出来なかった。エミーリアは自室に行き寝る準備をしていた。ベットに横たわり考える。明日は何を話そう?というか話せるかな?まずは屋敷の案内しないとね。というかさすが私の推しかっこかわいい。でもやっぱり元の家でいじめを受けていたみたい。少し怯えていた。前世で人の反応や態度には敏感だったから分かる。ここに来てよかったなって思って貰えるよう頑張ろう!などと思いながら眠りにつく。次の日、家族4人が食卓に並ぶ。母親は言った。「エミーリアまだルークはお屋敷に慣れてないからお屋敷の案内をしてあげて」と。お母様ナイス!これでルークと話せる。そう思いながら「はい」と言う。そして朝食を食べ終わり少し休憩を挟んで屋敷の案内をすることになった。「ルークそろそろ行こう。」といい手を引いて歩いていく。するとルークの足取りが止まる。しばらく沈黙。あれ?どうしたんだろう?私何かしちゃったかな。えっとなんて声かければ…「あの、僕なんて呼べばいいですか?名前…」恐る恐る質問する。良かった。ルークに嫌われたかと思った。なるほど、呼び方かそこはやっぱり「良かった。ルークに嫌われたかと思ったよ。じゃあお姉ちゃんって呼んで欲しいな!」と言うとルークは驚いた。嫌うなんてそんなことするはずない。前の家と違ってここは居心地がいいしエミーリア様…いやお姉ちゃんは優しい。「嫌うなんてありえません。お姉ちゃん…」と少し気恥しそうに言う。お姉ちゃんって呼んでくれた。いやまぁ私がお願いしたんだけど…可愛すぎる。だめだ。平常心を保たないと。さすがに今ここで取り乱したら変人だと思われる。それは絶対嫌だ。そう思うと少し微笑み「それなら良かった。というか敬語やめようよ。」と提案する。ルークは頷く。そしてまた手を引っ張り歩く。順番に案内していく。「ここが大広間だよ!パーティーをする時に使うお部屋!」といい次は自分の部屋、ルークの部屋、両親の部屋の順に案内し厨房や庭園などの案内もした。全て案内し終わると疲れたように微笑み「これで全部案内し終わったよ。この後どうしようか?良かったら私の部屋来て。読み聞かせたい本があるんだ。文字読める?」と聞く。少し考えてルークも答える「案内してくれてありがとう。お姉ちゃん。いいの?僕まだ文字は読めないから嬉しい。」といいながら微笑む。ここに来て初めて本心で笑ってくれた。本当に嬉しい。2人の距離が縮まったように思えた。そしてエミーリアの部屋に次本を取り出す。「この本の題名は星の精霊ちゃんって書いてあるんだよ。今から読み聞かせるから隣に来て。」といいベットに横たわる。ルークは赤面しながら「いいの?」と聞く。エミーリアはきょとんとした表情で「いいよ!」と言う。すると2人でベットに横たわりエミーリアが本を読む。本を読み続け物語が終わる。「こうして精霊ちゃんは楽しく幸せに暮らしました。おしまい。」やっと読み終わった。1番好きな本なんだけど長いのがネックなんだよね〜!あれ?ルーク寝てる?まぁ疲れてるし寝ちゃうよね。寝顔可愛い。ずっと見ていられる。と思い「ルークよく頑張ったね。」と頭を撫でながら言う。すると不意になぜかは分からないが額にキスする。って私何してるの?ルークが可愛いからって義弟なのに…ルークが寝ててくれて良かった。でも気まづい…すると足音が聞こえてくる。侍女がエミーリアを呼びに来たのだ。「お嬢様、そろそろ勉強のお時間ですよ。」と言われエミーリアは部屋を出る。ルークは赤面している。そう、起きていたのだ。正確には途中まで寝ていたが頭を撫でられた段階で起きたものの言い出せずにいたのだ。お姉ちゃんはなんであんなことしたんだろう?嫌だった訳じゃなくて逆に嬉しいけど頭が追いつかないよ。とルークは心の中で叫ぶ。そして数時間後勉強を終えたエミーリアが部屋に戻り「ルーク起きたんだね!ごめんね。勉強してて遅くなっちゃった。」といい疲れ果てたように微笑む。それからしばらくし両親が食事の時間になったので呼びに来る。が反応がない。仕方なく合鍵で部屋を開けると2人仲良く眠っていた。すると父親は「家の娘と息子が可愛すぎる。この寝顔いつまでも見ていられるな〜ー」といい母親は呆れたように「可愛いのはわかるけど親バカすぎるわよ。早く起こして食事にしましょう。」と言うと父親はしょぼくれたように食卓へと向かい、母親は2人を起こし食卓へ連れていく。「早速こんなに仲良くなって嬉しいわ」と母はいった。そして食事を取り終わり寝る準備をしていたらあることを疑問に思う。なんでエミーリアは今周りから悪役令嬢だと思われてないんだっけ?と不思議に思いあることを思い出す。いつかまでは分からないがある事件が起こる。その事件とは屋敷に侵入者が入りその事で闇魔法が暴走したルークがエミーリアの両親を誤って殺してしまうという事件だ。その事件をきっかけにエミーリアの精神は次第に黒く染まり義弟に怒りをぶつける。それがやがて言葉だけでなく暴力になり次第には社交の場で料理に少量の毒を盛り辱めるなどの行為をした。最初はルークも自分のせいだと思い耐えていたが次第にエミーリアを酷くの怖がるようになりやがて女性恐怖症になる。そのことを思い出したのだ。いつ起こるのか分からないけど絶対に止めてみせる。そう強く決心した。
ここまで読んで頂き本当にありがとうございます。
次は「第3章 魔力暴走」です。
次回も読んでいただけると嬉しいです。




