ある日、森の中、痴女に出会った〜ギャアア
「レイちゃん、その服着てて肌とか痛いよね?私この服もその下に着てる服も柔らかいからさ、れいちゃんの服の下に着たら痛くなくなると思うんだよね」
「え…っは!?」
これからの方針を軽く決めた後、レイちゃんの柔ら肌を守る為にそう言ってみたのだけれど、レイちゃんは今までにない程顔を真っ赤にして固まってしまった。
多分これは怒った…訳ではなさそう?驚きすぎた感じかな?
まぁ、私も出会ったばかりの人にそんなこと言われたらびっくりはするかも?私だったら魔法で綺麗になるんだし、ガサガサの服を着て痛い思いをし続けるよりも素直に借りちゃうかな?痛いのは嫌いです。
…あぁ!そういえばレイちゃんは私がお風呂魔法とか浄化魔法とかその他諸々の綺麗にする魔法が使えることを知らないから引いてるのかもしれない!
盲点だった!それもそうだよね、突然脱ぎたてほやほやの下着を渡されても困るよね!
「あ、あああの!違うの!私が着てるっていっても、魔法で新品のように綺麗にしてから渡すし!」
「え、ちがっ…!」
レイちゃんは何故か少しずつ後退り、両腕を目一杯のばしブンブンと手を左右に振っている。
私はやばい!引かれてる!ヤバい!と焦り、その場で勢いよくパーカーを脱ぎ捨て、その下に着ているシャツに手をかけた時
「ま、まままままま、待って!」
と、レイちゃんが勢いよく飛んできて、シャツの裾を握ってる私の手を押さえ、静止してきた。
それから必死に『大丈夫、綺麗になる』という私と、またまた必死に『いいんです、違うんです、待ってください』と言うレイちゃんとの攻防戦が続き…
「ええい!脱ぐっったら脱ぐの!」
「いや!脱がないで!脱いだらダメ!脱ぐなー!」
気がつけば数時間前まで初対面だったとは思えないほどに打ち解けて?いたのだった。
「「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」」
私たちは激戦の末…今、決着がついた。勝者は私である。
力技でシャツをお腹の方まで上げた途端、レイちゃんは風のように素早く身を翻し、私から距離を取ったからである。
「…僕は……ない。…は…見て…僕…ない…」
私は邪魔者がいなくなったので素早くシャツを脱ぎ、パーカーを着てからシャツに洗濯魔法をかけたのだけれど、レイちゃんは何かずっとブツブツと独り言みたいな事をいってて話しかけても一向にこっちを見てくれない。
私に背を向けたまましゃがみ込み、手で顔を覆い隠してる。ちっこくなって可愛いけどさ?
「レイちゃん?」
私はレイちゃんに近づいてゆき、その華奢な肩にポンっと手を乗せたのだけど…
「うわあああ!僕は見てません!!!!」
私の手が肩に乗った瞬間、レイちゃんが叫び出してすごく驚いた。両サイドに魔法で壁作ってなかったら落ちてたかもしれない程に驚いた。
「あっ!すみません!」
驚いた衝撃で後ろに尻餅をついた私に気がついたレイちゃんも同様に驚いたらしく、すぐに私の方を振り返って謝罪をしてくれた。いや、むしろ驚かせてごめんよ?
「いや、驚かせちゃってごめんね?これ、着てね?」
これは驚かせた私も悪かったんだしと苦笑しながらシャツを渡そうとしたんだけれど…レイちゃんは顔を真っ赤にしたままシャツをじっと見つめ、そのまま硬直してしまった。
別にこのシャツは普通の無地のシャツだし、ボタンとかファスナーとかもついてないから着方はわかるというか、レイちゃんが今着てるものと同じだと思うのだけれど…。
何がいけないのかわからない。…あぁ、遠慮してるのか?レイちゃんの着てる服からしてみれば私の着てる服は凄く高級なものに見えてるとか。なるほどなるほど?綺麗とか汚いとかじゃなくて『こんな高価なもの!』みたいな反応だったのかもしれない。
うむ、レイちゃんとは攻防の末仲良くなれた気がするし、いっちょここは私が着せてあげるべきかもしれない。
いいからいいからーとか言いながら着せてしまえばいいんじゃないか?よし。
そう考えた私はおもむろにレイちゃんの着てる服を持ち…
「な…!わぁあああ!」
一気に脱がせたのだった。




