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PKになった俺は孤立するしかなかった  作者: 北神悠
第四章 光の王冠と土精王国
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Ep76 誤算の誤算

「見えたぞっ、あそこだ」


 曲がり角を曲がると、正面に扉があった

 あそこを抜ければいよいよ外に出ることができる

 俺たちの後ろには何人もの警備兵がついて来ているが、相手は鎧を着て武装しているため軽装な俺達が追いつかれることはない


 逃げ切れる


 そう思った瞬間、ぞわりと嫌な感覚が全身をめぐる

 視線を向ければ迫り来る剣

 隣を走るユーノラさんを庇いながら、なんとかナイフで防御する


「おやおや、ユーノラ様このような場所で何をされてるのでしょうか?」


 長剣をぶら下げた大男が壁際から姿を見せる

 元々隠れて待ち伏せしていたのだろう


「ギュノスター、まさかお前も関わっていたのか」


「はて、何のことでしょう?」


 ギュノスターと呼ばれた男は薄笑いを浮かべながら、ジリジリとにじり寄ってくる


「スキあり」


 完全に死角からシーチがギュノスターに向かって斧を振り下ろす

 小柄とは言え、スピードが十分に乗った一撃


「ふんっ!」


 しかし、ギュノスターに軽々と受け止める

 力負けした彼女はそのまま壁に叩きつけられ、どさりとその場に崩れ落ちる


「シーチっ!」


 声を上げ、シーチの名を呼ぶが反応はない

 すぐにでも傍に寄って具合を確かめてやりたいが、ギュノスターの剣がこちらを向いているため手が出せない

 さらに警備兵の足音もどんどん近づいてくる


(この状況では二人とも助けるのは……くそっ)




 ツナ吉が最悪の状況に絶望したそんな時、突然聞き慣れた声が響く


「あらぁ、二人とも奇遇ねぇ、といってもシーチちゃんは夢の中かなぁ」


「なっ」


 慌てて視線を向けるとそこにはみゅうみゅうがいつの間にか悠然と立っていた


「女、ですか。この逆賊に協力しようというなら容赦しませんよ」


「あらあら、怖いわねぇ、でもできるかしら」


 みゅうみゅうに向かいギュノスターは小さく舌打ちをし、彼女を両断する勢いで長剣を振りかぶる

 ギュノスターの剣を2刀でいなし、その力を利用してそのまま次の攻撃につなげる

 更にみゅうみゅうが追い討ちをかけるが、ギュノスターは剣を水平に振り牽制しつつ転がるように距離をとる


「くそっ、厄介ですね」


 ギュノスターは後ろの転がったため、俺達はギュノスターよりも扉に近くなった


「さっ、今のうちよ。お姉さんが時間を稼いであげるから、行きなさい」


「くっ、それが狙いでしたか」


「くっ、みゅうみゅう姉さん申し訳ないっす」


 俺はシーチを担ぎあげ、ユーノラさんの手を引いて外へと駆け出した

読んでいただきありがとうございます

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