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PKになった俺は孤立するしかなかった  作者: 北神悠
第四章 光の王冠と土精王国
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Ep73 牢屋での日常

更新が遅れがちですみません

気長に楽しんでください

 牢に入れられて初日


「よし、ダメ兄脱獄」


「いやいや、流石にいきなりそれはやばいんじゃないかな。警戒もされてるだろうし、バレたらいきなり死刑ってことも……」


 シーチが恐ろしいことをさらっと言う

 ここら辺は姐さんに毒された結果だろう


「だいたい、それは俺じゃなくてシーチがやればいいじゃないか」


「それは無理、私は調理道具と斧しか持ってない」


 なんとなくシーチの言ってることに察しがついてきた

 つまり穴を掘れと言っているのだろう

 この牢屋は地面をくりぬいて作られているようなので、掘ることは可能だろう

 有名な脱獄犯も穴を掘って逃げるというのは聞いたことがある

 

 



 結局、シーチに押し切られスコップとシャベルで穴を掘ることになった

 扉の監視口からは死角になる位置を少しずつ音を立てないように掘っていく


 シーチはカモフラージュ用の壁の制作をしてもらっている

 いらない布切れに土をまぶしただけのもので、よく見れば発見されてしまうだろう

 ヒロの兄貴ならもっといい物を作れるだろうが、俺達じゃこの程度が限界だ


 



 牢に入れられて次の日


 問題が起きた

 穴は5メートル程掘れたのだが、結果大量の土が溢れた

 最初のうちは端の方とかに撒いていたのだが、5メートル分になると量が量だ

 なんとか壁に薄く延ばすなり、地面に広げるなりしているがそれでもいずれ行き詰まるだろう


 シーチと話し合った結果、行けるとこまで行こうという結論になった

 一応ストレージに入っていた食料を少しずつ消費していっているので、多少はストレージ内に土を保管することもできる


 ちなみに作業は途中で監視に怪しまれないように、交互に休憩を取りながら行っている

 当初シーチは難色を示したが、10時間もひたすら掘りまくってつかれていた俺は有無を言わさず協力させた





 牢に入れられて5日目


 始めに掘った穴がダメになった

 どの方向に掘っても硬い岩盤が出てきてしまう

 一応掘れなくはないだろうが、力を込めなくてはならないので結構大きな音が出る

 この場所がどれほど通路と離れているのかわからないので、用心するに越したことはない


 おまけに、何箇所も掘ったため一部が崩落した


 結構頑張って掘っていたので、ちょっと落ち込んだ




 牢に入れられて6日目


 昨日、脱獄ルート1号が無念の結果に終わったため、本日は1号の埋め立てをすることになった

 脱獄ルート2号を掘るにしても、なるべく土は減らしたい

 埋めるだけとはいえ、5日もかけた大作である

 結果的に丸1日費やすことになった




 牢に入れられて7日目


 脱獄ルート2号の掘り出しが始まった

 既に1号の経験があったため、滑り出しは順調だった

 後は再び硬い岩盤にぶつからない事と、崩落対策だ

 岩盤に関しては隙間があることを祈るしかない

 崩落は一応周囲を固めながら注意して進むようにしている





 牢に入れられて8日目

 

 いい加減掘るのも飽きてきた

 それでも脱出のために心に鞭打って掘り進めていたのだが、シーチがボソッと


「飽きた」


 とほざき始めた

 兄である俺がこんなに一生懸命掘っているのに飽きたとは何事だろうか

 ちょっとイラッときたので、掘り進んでいた先端に向けて力に任せてスコップを突き刺す


 ズボッ


「うおぃ」


 なんと突き抜けた


 俺は勢いを殺しきれず、頭から土壁に突っ込んで壁の向こう側へと倒れ込むように飛び出た


「っ、何者だ」


 そして、知らない声が頭の上からかけられた 

 

 

読んでいただきありがとうございます

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