Ep19 スイッチ入ると止めれない
レッサーデビルトレントを倒した次の日
オレは一心不乱に木を削っていた
むしろ磨いていたと言うべきか
レア度5の素材は伊達ではないらしく、さっぱり削れない
スキルのレベルが全体的に足りていないこともさる事ながら、道具がないことも追い打ちをかけていた
朝から日が沈むまでひたすら削り続けてやっと1メートルほどの木材を一本作ることに成功した
そして、更に貫徹してやっと作れた一本がこれだ
レッサーデビルトレントの棒(武器)
切れ味:0.2 破壊力:10.3 耐久:30
品質:0.9 レア度:5
レッサーデビルトレントか削り出した棒
一応武器になるよ、たぶん
つか、これで武器って…
うがぁああ
なんだこれは、さっきまでアイテム表示だったのが武器になったのはいい
しかしなんだこのムカつく説明書きは
しかも剣を作ったつもりなのに、棒って
品質0.9ってなんだよ
ぜいぜい
つまりこれは挑戦ってことでいいんだな
うはははは、よかろう、このオレをバカにしたこと後悔させてやる
そして3徹目の朝
ふははは、どうだ
レッサーデビルトレントの剣(武器)
切れ味:1.2 破壊力:11.3 耐久:43
品質:1 レア度:5
レッサーデビルトレントを削り出して作った剣
ギリギリ剣っぽいもの
まぁ、よく作ったって褒めてやろう
これぜったい確信犯だろ
ものすごい悪意を感じる説明書きにツッコミつつ、とりあえず剣ができた
「……後ろに気をつけたほうがいいかもしれないよー」
ふと、そんな声が聞こえた気がして、後ろを振り向くと巨大な熊がオレにその腕を振り下ろそうとしているところだった
「うわぁぁぁ」
びゅう
オレはとっさに転がることで、熊の一撃をかわす
そして、近くにあったものを投げて熊を牽制する
がしっ
そこに後ろからカバ太の鎖鎌が絡みつき、熊の注意がそれる
その間にオレは臼砲と斧を取り出して戦う準備をする
せっかくの素材をこんなとこで殺されて失うわけには行かねぇ
その後、熊と激しい戦いを繰り広げ、なんとかHPバーを0にしたところで、3徹の影響もあってオレの意識はぷつりと切れた
「まったく、面白い子ねー」
「うーうー」
次の日、オレはカバ太にゆり起こされた
それから、カバ太と久しぶりの食事をしてから、なぜ熊に襲われたのか問いただした
カバ太の話をまとめた結果
レッサーエルダートレントを倒したカバ太はとりあえず達成感と満足感のままに、疲れた体に従って眠ってしまった
次の日起きてみると取り憑かれた様に木を削ってオレがいたそうだ
作業の邪魔しちゃ悪いと思ったカバ太は、自分でそこら辺のモンスターを倒して、火を起こして食事をした
相変わらずオレは作業をしているので、鎖鎌の練習をしてその日は寝たらしい
次の日起きてみるとまたオレは作業をしていたらしい
まぁ、寝ないでやってたからな
昨日からオレが食事をしてるシーンを見てなかったカバ太はオレの分も併せて食事を作った
しかし、ゆすっても叩いても全くこっちに気が付かないオレに諦めたカバ太はひとりで食事をしたらしい
その日もオレのことは気になってたらしいが、睡魔には勝てず寝たらしい
さらに次の日
またオレは作業を続けていた
しかも、途中で「うへへへ」とか「うがぁ」とか奇声を上げていたらしい
いい加減に心配になったカバ太はとりあえず、オレが気づく様にいろいろと試したらしい
ここら辺から妙に曖昧な表現をするもんだから、とりあえず簀巻きににして臼砲に装填したあたりでおとなしく白状した
まずは、強い音を出そうと思いっきり鳴いてみたり
床で足をバンバンしてみるところから始まったらしい
「ほう、で最後は臼砲を打ち込んだと」
「うー…」
「この穴は、そのせいか、まぁ集中しすぎたオレが悪いんだろうけどさ」
「うーうー」
「そうかそうか、で、そのあと何したんだ」
「うっ」
「なんだ、気付かないと思ったのか、まだ何かやったんだよな」
「……うー」
「だよなぁ、じゃないとなんでここに熊が転がってて、オレの頭がズキズキする説明にならないからな」
昨日は、忘れていたが熊を鑑定したら、ハンターベアーというランク3の魔物だった
つか、ランク3とかこの森にビックビギナートレント以外にもいたのか
そして、オレは驚愕の真実を聞く
音を出すためにいろいろやってるときに、誤って後頭部に臼砲が直撃したらしい
吹っ飛んで壁にぶつかったオレは、「オレの手から逃げるとは、油断も隙もない素材だなぁ、うへへへへ」的な事を言って再び何事も無かったように作業に戻っていったらしい
つかよく生きてたな
そこまでやるカバ太もカバ太だが、そんな事があっても作業を続けるオレもオレだ
正直自分のことながらドン引きしちまった
「で、この熊はなんなんだ」
「うーうー、うっうーうーうううー」
「ほう、オレの為に元気が出るようにこいつを捕まえてこようと」
「うーうー」
「オレの為にそんなことを、カバ太はなんて優しいやつなんだ……っていうとでも思ったのか」
「うっ」
たらりとカバ太の頬を汗が流れ落ちる
オレにジェスチャーで伝えている間ずっと冷や汗が滴れていやがったからな
何か後ろめたいことがあるんだろう
話を聞き進めるごとに冷や汗をかくのは俺の方だった
つまり、要約すると魔物を連れてくれば流石に気づくだろうと思って、ランク1のフォレストディアー辺りを誘導してくるつもりが、どこをどう間違ったかコイツを連れてきてしまったらしい
ますます、ドン引きだった
いやいや、オレ気付けよ
流石にそこまで集中してたのか
なんか納得いかないので、ステータスを見るといろいろ変化していた
名前:ヒロ
種族:人間
1J:墓荒らしLv3
2J:生産狂人Lv4
3J:鬼薬師Lv2
スキル:採取Lv14、生産入門Lv20→生産初級Lv4(NEW)、斧術Lv20※、石工Lv8、鑑定Lv15、解体Lv14、調合Lv12、製薬Lv12、識別Lv8、木師Lv8、切断Lv20※、研磨Lv20※、接着Lv15、分離LvMAX、細工Lv17、肉体強化Lv14、計測Lv11、穿孔Lv8、光球Lv3、砲術Lv5、拠点把握LvMAX、ダウジングLv1、超集中LvMAX(NEW)
EXスキル:メディーナ式薬学
スキルポイント:16
生産狂人:モノ造りさえしていればあとはどうでもいい人、救いようがない
超集中:作業に対する集中力が上昇する、代わりに周りが見えなくなる
なんだろう、ものすごいスキルが増えていた
しかも、なんかレベルが上がってたし
1Jと違って2Jは勝手に進化するんだな
超集中すごいけど、オレこれで死にそうになったんだな
なんて怖いスキルなんだ
つか、最初からLvMAXってヤバくないか
集中しないように気を付けようってのも変な話だが、時と場所を選ばんと死にかねないな
そしてまた※が増えていた
意識を向けるとどうやらスキルが上級スキルに変化させられるらしい
切断Lv20※→切断改Lv1(必要スキルポイント6)
<切断の道はまだまだ始まったばかりだ>
研磨Lv20※→研磨改Lv1(必要スキルポイント6)
<研磨の道はまだまだ始まったばかりだ>
ものすごいコピペ感が拭えない説明だが、能力が上がるなら悪くはない
つか、もっと早く気づいておけばよかった
結局こんなスキル構成になった
名前:ヒロ
種族:人間
1J:墓荒らしLv3
2J:生産狂人Lv4
3J:鬼薬師Lv2
スキル:採取Lv14、生産初級Lv4(NEW)、斧術Lv20※、石工Lv8、鑑定Lv15、解体Lv14、調合Lv12、製薬Lv12、識別Lv8、木師Lv8、切断Lv20→切断改Lv1(NEW)、研磨Lv20→研磨改Lv1(NEW)、接着Lv15、分離LvMAX、細工Lv17、肉体強化Lv14、計測Lv11、穿孔Lv8、光球Lv3、砲術Lv5、拠点把握LvMAX、ダウジングLv1、超集中LvMAX(NEW)
EXスキル:メディーナ式薬学
スキルポイント:4
よしとりあえず続きだな
名前:ヒロ
種族:人間
1J:墓荒らしLv3
2J:生産狂人Lv4(NEW)
3J:鬼薬師Lv2
スキル:採取Lv14、生産初級Lv4(NEW)、斧術Lv20※、石工Lv8、鑑定Lv15、解体Lv14、調合Lv12、製薬Lv12、識別Lv8、木師Lv8、切断Lv20→切断改Lv1(NEW)、研磨Lv20→研磨改Lv1(NEW)、接着Lv15、分離LvMAX、細工Lv17、肉体強化Lv14、計測Lv11、穿孔Lv8、光球Lv3、砲術Lv5、拠点把握LvMAX、ダウジングLv1、超集中LvMAX(NEW)
EXスキル:メディーナ式薬学
スキルポイント:4




