Ep18 悪魔の樹(吼えろ破城槌編)
レッサーデビルトレントが火に焼かれている間に、オレは次の準備をする
正直素材のことを考えれば、燃やすのは下策なんだが、倒せないことには素材も手に入らんからな
ちらりとカバ太を確認すると、せっせと弾を装填している
本当に器用にこなしている
「うーーーーー!」
カバ太の装填が終わり、オレの方も組立が完成した
まずは、未だにプスプスと煙を上げているレッサーデビルトレント、4周目の攻撃を加えていく
相当のダメージを加えたおかげか、いくつかの根をへし折り、他の根もボロボロの状態である
動きも緩慢で、ほとんど対処できていない
攻撃はほぼ全て幹に直撃した
全弾を撃ちきる頃には、レッサーデビルトレントのHPは4割を下回った
ではいよいよ、止めに移ろう
オレとカバ太は、さっきオレが準備していた場所まで移動していく
オレの目の前には一台の兵器が鎮座していた
ビックビギナートレントの破城槌(兵器)
破壊力:35.5 耐久:3200
品質:8 レア度:3
レンガ造りの城壁も打ち崩すすごい兵器
素材をよく生かした作りになっている
コイツは今回の作戦の最高傑作だ
大きさがかなりあるため、一度ばらさないとアイテムボックスに入らなかったが、それに見合う活躍をしてくれるだろう
車輪は付けてあるが、重量が相当あるため、カバ太と二人でなんとか前へ押しすすめる
近くまで来ると根が襲いかかってくるが、いくらランク5の魔物とは言え満身創痍、充分耐えられる攻撃だった
それに、いたるところに防御用の棘が付いている為、ダメージも入る
近くに寄ると葉っぱの攻撃もあったはずだが、火で燃やしたせいか攻撃はほとんどなかった
射程内に届くと、枝の攻撃も激しく来たが、そう簡単に壊れるほどやわではない
それに
ズガァン
この破城槌には臼砲も取り付けてある
しかも、一番出来の良かった一門だ
ビックビギナートレントの臼砲改(武器)
切れ味:0 破壊力:21.3 耐久力:840
品質:10 レア度:4 射撃補正+3 威力上昇+1
素材の限界を引き出したすごい臼砲
品質10は初めて出来た
どうやら品質は10を超えると名前の後ろに『改』と付き、レア度も上昇するらしい
今の一撃でレッサーデビルトレントの攻撃が弱まった
その間に杭を地面に打ち込み、破城槌を地面に固定する
それから、あらん限りの力で破城槌をレッサーデビルトレントにぶち当てる
ドシンドシンと攻撃する度に、レッサーデビルトレントの攻撃が鈍くなっていく
カバ太も高速で装填し直し、臼砲を撃つ
相当な攻撃を受け、頑丈に作った破城槌の耐久もかなり減り、ところどことにヒビが入る頃
急にレッサーデビルトレントの攻撃が止まった
カバ太には動いたら臼砲を撃つように言って
オレは恐る恐る、覗いてみる
レッサーデビルトレントはピクリとも動いていない
さらに大きく身を乗り出して上を確認すると
レッサーデビルトレントのHPはなくなっていた
「っしゃあ、カバ太、やったぞ」
「うーーーーっ!」
「おい、まてカバt……ぐはぁ」
ペロペロペロペロ
オレは嬉しがるカバ太に押しつぶされ、舐められまくった
いい加減この状況に慣れてきてるオレは、カバ太の好きにさせる
カバ太も落ち着き、レッサーデビルトレントの元へと向かう
真っ黒い巨木はところどころ煤けてはいるが、ほとんど傷はなかった
唯一目立つのが、最後にオレが破城槌を打ち込みまくった場所
そこだけ、20センチ以上抉れていた
後は、よく見ればカバ太が臼砲で攻撃していたところもへっこんでいた
切り倒して、さらにチェックしたところ、どこを見ても表面がうっすらこげているだけらしく、素材としてはほぼ無傷と言って良い状態であった
こりゃあ、いいものができそうだ
レッサーデビルトレントを回収して、周囲の片付けをする
予備の破裂ドングリや臼砲はそのままにしっぱなしだからな
臼砲を回収してみると、やはり4回の発射に耐えたものはほとんどなく、無事に回収できたのはわずかに17門だった
まぁそれに見合う収穫があったのだから良しとしよう
そう、自分と折り合いを付けカバ太と家に帰るのであった
まだ、昼過ぎではあるが、カバ太は相当疲れていたのか既に寝ている
オレも疲労感はあるが、それ以上に興味があった
ランク5のレッサーデビルトレントの素材である
鑑定の結果はレア度5
どれほどのものが作れるか楽しみでならない
まずはスキルの確認だな
レベルが上がって新しいスキルが取得できてるかもしれない
名前:ヒロ
種族:人間
1J:採取士Lv20※
2J:生産廃人Lv19
3J:鬼薬師Lv1
スキル:採取Lv14、生産入門Lv16、斧術Lv20※、石工Lv8、鑑定Lv13、解体Lv13、調合Lv12、製薬Lv12、識別Lv8、木工Lv20※、切断Lv17、研磨Lv18、接着Lv15、分離LvMAX、細工Lv12、肉体強化Lv14、計測Lv9、穿孔Lv8、光球Lv3、砲術Lv5、拠点把握LvMAX
EXスキル:メディーナ式薬学
スキルポイント:18
すごい成長していた
もっと早く見直しておけばよかったな
それにいくつ後ろに『※』表示がついている
意識を向けると、説明が浮かんだ
採取士がレベル20になったためクラスアップが可能です
斧術がレベル20になったため上級スキルに変更が可能です
木工がレベル20になったため上級スキルに変更が可能です
そういうことか
レベル20に到達したのは初めてだからな、こういう風に変化するのか
変化先も見れるみたいなので確認する
採取士Lv20※→上級採取士Lv1(必要スキルポイント8)
<採取士よりもっとすごい恩恵がある。採取なら任せて>
採取士Lv20※→墓荒らしLv1(必要スキルポイント12)
<より効率的な採取をあなたに、地中も探せます>
採取士Lv20※→盗賊Lv1(必要スキルポイント-4)
<人や生物からも採取してみよう>
なんだろう、採取士のイメージがすごく悪くなってきたな
つかいいのかこれ
ついでに説明いいかげん過ぎないか
そして、クラスアップにはスキルポイントも消費するらしい
盗賊の『-4』ってなんだ、くれるってことなのか
ものすごい悪い予感しかしない
まぁ、普通に考えてここはこれしかないだろう
名前:ヒロ
種族:人間
1J:墓荒らしLv1(NEW)
2J:生産廃人Lv19
3J:鬼薬師Lv1
スキル:採取Lv14、生産入門Lv16、斧術Lv20※、石工Lv8、鑑定Lv13、解体Lv13、調合Lv12、製薬Lv12、識別Lv8、木工Lv20※、切断Lv17、研磨Lv18、接着Lv15、分離LvMAX、細工Lv12、肉体強化Lv14、計測Lv9、穿孔Lv8、光球Lv3、砲術Lv5、拠点把握LvMAX
、ダウジングLv1(NEW)
EXスキル:メディーナ式薬学
スキルポイント:6
ダウジング
<地中の中にある素材を発見しやすくする。深度・精度はレベルに依存する>
後悔はしていない、どうせ人に見られるわけではないからな
既にPKでもある俺が、今更墓荒らしになったところで何の問題もないだろう
やはり地下資源はそろそろ欲しい
スキル『ダウジング』も有効そうなスキルだ
そして、今度はスキルか
しかし、こっちは共に変化先が1つしかなかった
斧術Lv20※→一流斧術Lv1(必要スキルポイント6)
<斧使いとして、一流です>
木工Lv20※→木師Lv1(必要スキルポイント6)
<体が木屑まみれになるまで木を削った者>
もう説明には突っ込まないからな
しかし、どっちかしか取得できないか
なら選ぶまでもない
オレは木工を木師に変更した
試しにビックビギナートレントで、斧を作ってみたらレア度9がいきなり作れた
今までで一番の出来だ
まぐれかと思って、5本さらに作ってみたら
ビッグビギナートレントの斧改(武器)
切れ味:1.4 破壊力:12.3 耐久力:170
品質:10 レア度:4
ビックビギナートレントで作った斧
素材の性能を限界まで引き出している
まさか、品質10ができるとは思っていなかった
他も8か9に収まっている
これならレッサーデビルトレントでもそこそこのものが作れそうだな
既に作るものは決めてある
今までは、納得できる素材がなかったから後回しにしていたが、約束だしな
今できる最高のものがこれなら作れそうだ
「はぁ、はぁ、陸は……陸はまだでしか」
ふらふらと海上を飛ぶ一人の少女
彼女は何度も海に墜落しそうになりながらも、必死に北を目指して飛んでいた
名前:ヒロ
種族:人間
1J:採取士Lv20→墓荒らしLv1(NEW)
2J:生産廃人Lv19
3J:鬼薬師Lv1
スキル:採取Lv14、生産入門Lv16、斧術Lv20※、石工Lv8、鑑定Lv13、解体Lv13、調合Lv12、製薬Lv12、識別Lv8、木工Lv20→木師Lv1(NEW)、切断Lv17、研磨Lv18、接着Lv15、分離LvMAX、細工Lv12、肉体強化Lv14、計測Lv9、穿孔Lv8、光球Lv3、砲術Lv5、拠点把握LvMAX、ダウジングLv1(NEW)
EXスキル:メディーナ式薬学
スキルポイント:0




