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PKになった俺は孤立するしかなかった  作者: 北神悠
第一章 白い珍獣と悪魔の樹
14/113

Ep14 結局は枕を手に入れた話

 オレとカバ太はビックビギナートレントに勝利した

 その後カバ太に殺されそうになったけども……





 ビックビギナートレントを解体し、アイテムボックスにしまう頃には既に4時を回っていた

 結構いい時間だ

 もう少し狩りをしてもいいが、さっきの戦闘で、オレもカバ太も装備がボロボロだ

 



「カバ太、今日の狩りはここまでにするか」


「うー」

 カバ太かなり疲れているみたいで、だいぶ声に力がない 

 オレに突撃してきた時は、アドレナリン出まくりだったんだろう

 今は立つことを諦めて、四肢を投げ出してへちゃっとなってる


「それじゃあ、オレは寝床を作るから、カバ太は薪でも集めてきてくれ」


「うーー」

 カバ太はヨロヨロと立ち上がり、ふらふらと周辺の枯れ枝を拾いに行く


「あー、薪集まんないと夕飯抜きだぞ」


「うーっ!」

 あいつ力残してやがったな

 突然ものすごい速さで疾走していった


 実は集めに行かなくてもアイテムボックスの中に薪になりそうな素材はいくらでもある

 しかし、なんでもオレがやっていたのではカバ太の成長につながらない

 何より、働かざる者食うべからずだ


 オレが家を建ててるのに、横で寝てるとかズルいじゃん

 正直カバ太が家を建てられるなら全て任せて、製作をしていたい





 それじゃあ、オレはオレの仕事をしよう


 ただ建てるだけだけなら、すぐに完成するんだが、今の家ではオレひとりならともかく、カバ太も一緒だとかなり狭い

 なので、短い方の壁を延長して3m×3mに増築する

 見栄えはあまりよくないが、もう少ししたらビックビギナートレントの素材で作り直す予定なので、これくらいで十分だ

 天井は、二重をやめて、増えた分のスペースを塞ぐために流用した

 大雨が降らないことを祈るばかりだ


 床だけは流石にカバ太の体重に耐えられるように、しっかりと強化して作り直した

 カバ太が抜けた床にハマるのは最悪いいとしても、それにオレが巻き込まれたら命の危険性があるからな


 外に寝かせるという手もあるが、いつ襲われるかわからない外で寝かせるほどオレは鬼畜ではない

 ちょっと迷ったけど





 家を建て終わると、ものすごい量の薪が集まっていた

 その横でカバ太が仰向けでぶっ倒れていた


 どんだけ全力出したんだよ

 白いお腹が激しく上下している








 夕飯を食べ終わる頃にはカバ太は半分夢の中だった

 ここで寝られると、オレの力では運べないので、なんとか完全に寝入る前に家の中に押し込んでおいた


 



 その後、焚き火の近くで製作をしようと腰を下ろしたところで、思い出した

 そういや、いろいろありすぎて全然ステータスを見ていなかった

 今どうなってるんだろうか?



 名前:ヒロ

 種族:人間


 1J:採取士Lv16

 2J:生産廃人Lv14

 3J:鬼薬師きやくしLv1


 スキル:採取Lv12、生産入門Lv11、斧術ふじゅつLv15、石工Lv6、鑑定Lv8、解体Lv7、調合Lv10、製薬Lv10、識別Lv5、木工Lv13、切断Lv9、研磨Lv10、接着Lv9、分離LvMAX、細工Lv5、肉体強化Lv6、計測Lv3


 EXスキル:メディーナ式薬学


 スキルポイント:14



 だいぶ成長してるな、ビックビギナートレントがそこそこ経験値的に美味しかったんだろう

 しかし鬼薬師は全く成長していないが、どういう事なんだろう

 まさかバグか?

 まぁ、もともと通常2Jまでなんだから、3Jを持ってるだけでラッキーと思おう

 取得しているスキルで、必要そうなのを有効化する



 名前:ヒロ

 種族:人間


 1J:採取士Lv16

 2J:生産廃人Lv14

 3J:鬼薬師きやくしLv1


 スキル:採取Lv12、生産入門Lv11、斧術ふじゅつLv15、石工Lv6、鑑定Lv8、解体Lv7、調合Lv10、製薬Lv10、識別Lv5、木工Lv13、切断Lv9、研磨Lv10、接着Lv9、分離LvMAX、細工Lv5、肉体強化Lv6、計測Lv3、穿孔Lv1(New)、光球Lv1(New)、砲術Lv1(New)


 EXスキル:メディーナ式薬学


 スキルポイント:0



 穿孔:加工中に使用可能

    対象に穴を開ける事が可能、但し素材に対応するスキルとレベルが満たない場合は発動しない


 光球:光る球体を生成できる

    大きさ明るさは使用時に調整可能、相応の魔力を消費する


 砲術:砲と名の付くものを運用する技術に補正がかかる



 ちなみにスキルポイントは、穿孔4、光球2、砲術8だった

 『砲術スキル』はかなりのスキルポイントを消費したものの、今後もっと高度な大砲を作った際に役に立つことだろう

 


 早速、光球を作り出して明かりを確保する

 今までは焚き火の明かりでごまかしながらやっていたが、細かく複雑な作業をするならやはり必要となる

 

 光球の明かりは、ぼんやりと柔らかい光だ

 直接見ても、いきなり目の前がチカチカするの強さはない

 レベルは1だが、一人で使うには十分なレベルのものが簡単に作れた


 その上、自由度も高いらしく、思った方向に動かすことができる

 どうやら動かしたりするにも魔力は消費するようだが、微々たるものなので、作業に支障は出ることはない

 

 光球に関しては、βの時の設定のままなら、レベルが上がると、光に指向性を持たせたり、複数展開したりできるらしい

 そうなれば、夜にも大々的に作業ができるというもんだ





 それじゃあ、まずは武器と防具の修復から始めよう

 多少かけたり、凹んだりしたものは、削ったり形を整えて、同じ形の木片を切り出し、接着で固定する

 それでは対応できないほど劣化している場合は、新しく作り直す


 今日は激戦が続いたためか、オレの防具以外は、全て作り直しになった

 まぁ、元々カバ太の武器と防具は、今日交換する予定だったので問題はない

 むしろ、すりつぶすまで使ってくれて嬉しいくらいだ


 木工をする上で役に立ったのが、今日得た三つ目のスキル『穿孔』だ

 今まで穴は、薄いものならナイフなどでグリグリやって研磨、厚いならオール研磨で加工していたが

 穿孔のおかげで、時間も魔力も節約できるようになった


 次々と装備を修復していく

 カバ太のものは、今日の成長を考慮に入れて改造も加える

 



 スキルレベルが上がったためか、思ったよりも早く終わったので、丸薬の追加も製作しておこう


 今日はカバ太がいたるところで怪我をしていたので、手持ちのストックがだいぶ減った

 まぁ、薬草は数百個レベルで在庫がある上、バルカンフラワーも手持ちの余裕があるので作り放題だ


 道具は手鍋以外全てビッグビギナートレントで作り直す

 性能が上がったおかげか、今までなかなかできなかった品質6前後がちらほらできるようになってきた

 こうなってくると鍋の素材が欲しい


 一応、一発おじゃん覚悟で作ってみたが、やはり火にはかなり弱いようで、一回ならなんとかギリギリ使えるところはビギナートレントと一緒だった


 そして完成した最高傑作は、前回と同じように袋に入れて首から下げておく



 回復の丸薬9級(丸薬)

 品質:9 レア度:2

 薬効の高いバルカンフラワーの根を利用して作った、超高品質の丸薬

 


 今まで最高の品質9ができた

 しかもレア度2の素材でだ

 薬草で試したら2ケタに届くかもしれない

 まぁ、もったいないからやらないけども





 満足いくものができたので、今日はもう寝るか

 昨日は遅くまで作業をしていたので、かなり眠い




 家の中に入ると、カバ太が気持ちよさそうに横になって寝ていた

 改めて見ると、白い毛並みがふわふわで気持ちよさそうである


 好奇心に負け、上下しているお腹をそっと撫でる


 うぉぉぉ、ふかふかだな


「よし」


 オレはそう呟くと、カバ太のお腹を枕に寝ることにした

 

 頭を置くと想像以上にぽよぽよで気持ちがいい


 朝何か言われたら、寝相が悪いとか言ってごまかしておけば大丈夫だろう


 オレは、カバ太枕のおかげで一瞬で夢の世界に旅立っていった 

 

スキル取得の補足


『穿孔』はずっと前に取得していましたが、重要性が低いためここまで後回しになっていました

『光球』は焚き火などで、明かりをとることで取得できるのだが、焚き火であったため取得までに長時間かかっていた。取得できたのはカバ太と出会った夜の焚き火

『砲術』ビッグビギナートレント初回討伐時取得


主人公ステータス


 名前:ヒロ

 種族:人間


 1J:採取士Lv16

 2J:生産廃人Lv14

 3J:鬼薬師きやくしLv1


 スキル:採取Lv12、生産入門Lv11、斧術ふじゅつLv15、石工Lv6、鑑定Lv8、解体Lv7、調合Lv10、製薬Lv10、識別Lv5、木工Lv13、切断Lv9、研磨Lv10、接着Lv9、分離LvMAX、細工Lv5、肉体強化Lv6、計測Lv3、穿孔Lv1(New)、光球Lv1(New)、砲術Lv1(New)


 EXスキル:メディーナ式薬学


 スキルポイント:0



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