第7話 咸陽の夜
その夜、咸陽はいつもと変わらぬ静けさに包まれていた。
王宮を囲む城壁には松明が等間隔に灯り、巡回の兵が決められた道を歩いている。遠くでは夜番の鐘が鳴り、風が吹くたびに軒先の灯火が揺れたが、その穏やかな景色の裏側で、既に何人もの兵が本来いるべき持ち場から外されていた。
西門の警備が、いつもより少ない。
交代の時刻も、わずかに早い。
さらに王宮へ続く道の一つでは、夜間には閉ざされているはずの門が開いていた。
それを不審に思う者が現れるより先に、闇の中から武装した一団が滑り込んだ。
「急げ。長くは隠せん」
先頭に立つのは嫪毐だった。
男であることを隠すために頭から布を被り、身体には軽い鎧を着けている。その周囲には呂不韋が密かに集めた私兵が続き、声を上げることなく王宮の奥へ進んでいった。
「王のいる殿へ向かう。余計な者には構うな」
「扶蘇様はいかがいたします」
「別働隊を出してある」
嫪毐は歩みを緩めなかった。
「五人だ。生け捕りにしろと命じてある」
「抵抗された場合は?」
「周りは斬って構わん。ただし、扶蘇様には傷一つつけるな。あの方を傷つければ、私より先に呂不韋殿がお前たちを殺す」
兵たちから小さな笑いが漏れたが、すぐに消えた。
今夜の目的は、王宮を焼くことでも、王家を滅ぼすことでもない。
王を替える。
政を討ち、七歳の扶蘇を新たな王として立てる。そのためには、公子自身には絶対に生きていてもらわなければならなかった。
「行くぞ」
嫪毐の声とともに、一団は二つに分かれた。
◆
俺が異変に気づいたのは、部屋の外から金属のぶつかる音が聞こえた時だった。
俺と蒙凛は既に寝る支度を終えていた。蒙恬は少し離れたところで翌日の稽古について話していたが、音が聞こえた瞬間、その表情から柔らかさが消えた。
「蒙恬?」
「お二人とも、こちらへ」
返事を待たず、蒙恬が立ち上がった。
戸の向こうで、何かが倒れる。
続いて短い悲鳴が聞こえた。
今度は俺にも分かった。
ただ事ではない。
「凛」
「はい」
蒙凛が俺の袖を掴んだ。
蒙恬は壁に掛けてあった剣を取り、鞘を払うと、俺たちを背後へ下がらせた。
「何があっても私から離れないでください」
「敵なのか?」
「まだ分かりません。ですが、この時間に武器を持って宮中を走る者が味方とは思わぬ方がよいでしょう」
戸の向こうから足音が近づいてくる。
一人ではない。
蒙恬は息を殺し、剣を少し下げた。
次の瞬間、戸が蹴り破られた。
木片が床へ散る。
五人の女が雪崩れ込んできた。
「いたぞ!」
「扶蘇様を確保しろ!」
その言葉で目的が分かった。
殺しに来たのではない。
俺を攫いに来た。
「下がって!」
蒙恬の剣が走った。
最初に飛び込んできた女の剣を横から弾き、そのまま肩口へ柄を叩き込む。女がよろめいたところへ足を掛け、二人目の進路へ身体ごと倒した。
「邪魔をするな、蒙恬!」
「誰の命令です!」
「答える必要はない!」
三人目が斜めから斬り込んできた。
蒙恬は剣を合わせながら身体をずらし、その勢いを利用して相手を壁へ押しつける。しかし一人を止めている間にも、残り二人が左右へ分かれ、俺たちの方へ回り込もうとした。
「扶蘇様!」
蒙恬が振り返らずに叫ぶ。
「凛を連れて奥へ!」
「でも!」
「早く!」
言われた通り、俺は蒙凛の手を掴んで後ろへ下がった。
部屋の奥には逃げ道がない。
窓はあるが、七歳の子供二人が飛び降りられる高さでもない。
「扶蘇様、こちらへ!」
襲撃者の一人が剣を鞘へ戻し、空いた手を伸ばしてくる。
「抵抗なさらなければ、傷つけません!」
「そんなことを言われて行くと思うか!」
「連れて行け!」
もう一人が俺の腕を掴もうとした。
その直前、横から何かが飛んだ。
木製の筆筒だった。
「触らないで!」
蒙凛が投げていた。
筆筒は女の額に当たり、本人より俺の方が驚いた。
「凛!」
「何ですか!」
「いや、助かった!」
女が顔をしかめる。
「子供だからって……!」
「傷つけるなと言われているでしょう!」
仲間が慌てて止めた。
その一瞬の揉め事が、蒙恬には十分だった。
「はっ!」
一歩で距離を詰め、二人の間へ身体を入れる。剣の峰で一人の手首を打ち、振り返りざまにもう一人の腹へ蹴りを入れた。
これで五人全員が、もう一度蒙恬の前へ押し戻された。
「私の子供たちに触れないでください」
声は静かだった。
その静かさの方が、怒鳴られるより怖かった。
だが、相手も素人ではない。
「囲め」
五人が今度は同時に動いた。
蒙恬が一人目を受ける。
右から来た剣を流し、左から突き出された槍を避ける。そのまま前へ踏み込んで相手の懐へ入り、一人を倒したが、その背後から別の女が斬りかかってきた。
剣と剣がぶつかった。
甲高い音が室内に響く。
蒙恬の肩へ浅く刃が走った。
「蒙恬!」
「大丈夫です!」
すぐに返事が来た。
血は出ている。
それでも動きは止まらない。
蒙恬は五人の間へ入り込まず、狭い室内を利用して一度に相手をする人数を減らしていた。机を蹴り倒して通路を狭くし、柱を背にして背後を取られないようにする。
一対五でも、簡単には崩れない。
けれど、時間が経つにつれて呼吸が変わってきた。
「はっ……」
肩が上下する。
剣を受けるたび、腕にも少しずつ重さが蓄積しているのが分かった。
相手の目的は俺だ。
だから無茶な攻撃はできない。
俺へ飛んだ刃を避けるのではなく、必ず受けなければならない。そのたびに蒙恬の動きは制限されていた。
「しぶといな」
襲撃者の一人が息を整えながら言った。
「さすが将軍というところか」
「褒めていただいても、通すつもりはありませんよ」
「いつまで持つ?」
その問いには答えなかった。
ただ、剣を握り直した。
俺にも分かる。
このままでは、いつか崩れる。
◆
同じ頃、王宮の中心部でも戦が始まっていた。
「何事だ!」
政が立ち上がった時には、既に廊下の向こうから剣戟の音が聞こえていた。
近衛兵が戸を開け、慌てて中へ入ってくる。
「王! 賊兵です!」
「賊?」
「西側より侵入! 既に内宮へ達しております!」
「西門の守備は何をしている!」
「分かりませぬ!」
政の表情が険しくなった。
王宮の警護は、簡単に突破できるようなものではない。
外から大軍を運び込めば、城壁へ近づく前に気づく。
まして宮中まで兵が入り込んでいるということは、どこかで守りが意図的に崩されている。
「昌平君は何をしている!」
咸陽の警護を担っているのは彼女だ。
これほどの異変が起きているのに姿が見えない。
「使いを出せ!」
「既に!」
「ならば近衛を集めろ。東側の門を閉じさせよ!」
「はっ!」
兵が走り出した。
その直後、廊下の向こうから怒号が響く。
「王はこの先だ!」
「押し込め!」
近い。
政は壁に掛けてあった剣を取った。
王だからといって、戦場を知らないわけではない。
だが、王宮の中で剣を抜くことになるとは思っていなかった。
「王、お下がりください!」
「誰の兵だ」
「まだ分かりませぬ!」
「分からぬ者を宮へ入れたのか!」
怒鳴ったところで状況は変わらない。
廊下の先で近衛兵がぶつかった。
金属音が連続する。
誰かが倒れる。
侵入者たちは止まらなかった。
「数が多い!」
「門を押さえられております!」
政は舌打ちした。
どう考えても、内部に協力者がいる。
「……昌平君」
疑いたくはない。
だが、咸陽の守備を握る者が何も知らないまま、これほど多くの兵が王宮へ入れるとは思えなかった。
その時、廊下から一人の男が姿を現した。
「王」
嫪毐だった。
血のついた剣を手にしている。
「お前か」
「お久しゅうございます」
「何の真似だ」
嫪毐は返事をせず、周囲の兵へ視線を向けた。
既に政を守る近衛は少ない。
対する襲撃者は次々と廊下へ入ってくる。
「剣をお捨てください」
「断る」
「できれば苦しませたくありません」
「随分と優しい賊だな」
「私にも事情があります」
「聞く価値があるとは思えぬ」
政は剣を構えた。
「来い」
嫪毐が目を細める。
「やはり、そうなりますか」
周囲の兵が一斉に前へ出た。
◆
蒙恬の呼吸は、明らかに荒くなっていた。
襲ってきた五人のうち二人は既にまともに立てない。だが残る三人も傷を負いながら戦い続け、蒙恬自身も肩と腕に浅い傷を受けていた。
床には倒れた机や木簡が散らばり、踏まれた油皿から流れた油が床を濡らしている。灯火も一つ消え、部屋の半分が暗くなっていた。
「蒙恬、もういい」
俺は思わず言った。
「何をおっしゃいます」
「俺が目的なんだろ。なら」
「駄目です」
最後まで言わせなかった。
「ですが」
「扶蘇様」
蒙恬は敵から視線を外さないまま、静かに続けた。
「あなたを守るのは、私の役目です」
「でも、このままでは」
「それに」
わずかに笑った。
「凛の前で、格好の悪いところは見せられません」
「母上……」
蒙凛が泣きそうな声を出した。
「泣くのはまだ早いですよ」
その言葉の直後、三人が動いた。
一人が正面。
残る二人が左右。
蒙恬は正面の剣を受けたが、今度は押し返せなかった。
足が半歩滑る。
右から来た女が、俺へ手を伸ばす。
「扶蘇様!」
蒙恬が無理に身体を割り込ませた。
刃が脇腹を掠める。
「っ!」
「蒙恬!」
片膝をついた。
初めてだった。
蒙恬が俺の前で、敵に膝をついたのは。
「今だ!」
襲撃者が走る。
俺は蒙凛を後ろへ押した。
「逃げろ!」
「嫌です!」
「いいから!」
その瞬間。
廊下から大きな声が響いた。
「そこまでだ!」
襲撃者たちが振り返る。
開いた戸の向こうに、武装した兵が並んでいた。
その先頭に立っていたのは。
「昌平君……?」
俺は呟いた。
「賊を捕らえろ!」
昌平君が命じる。
警護兵が一斉に踏み込んだ。
三人の襲撃者はすぐに囲まれた。
「なぜ!」
一人が叫ぶ。
「話が違うぞ!」
昌平君は答えなかった。
「武器を捨てろ。抵抗すれば斬る」
数が違いすぎた。
襲撃者たちは周囲を見回したあと、一人、また一人と武器を床へ落とした。
「蒙恬!」
俺はすぐに駆け寄った。
「大丈夫か!」
「はい。少し疲れただけです」
「血が出てるだろ!」
「浅い傷です」
そう言って笑ったが、息はまだ荒かった。
蒙凛も母親へ抱きつく。
「母上!」
「大丈夫ですよ、凛」
昌平君はその様子を確認すると、配下へ振り返った。
「半数はここに残れ。扶蘇様と蒙凛様を守り、負傷者の手当てを」
「はっ!」
「残りは私と来い」
俺は顔を上げた。
「母上は?」
「王のもとへ向かいます」
「襲われているのか?」
昌平君は一瞬だけ俺を見た。
「はい」
「なら、早く!」
「必ずお守りします」
そう言って、昌平君は走り出した。
◆
政の近衛は、残り数人まで減っていた。
床には何人もの兵が倒れ、壁にも血が飛んでいる。政自身も剣を握っていたが、正面から押し寄せる兵の数は減らなかった。
「もう終わりです」
嫪毐が言った。
「王」
「まだ私は立っている」
「強情ですね」
「王が賊に命乞いをすると思ったか」
嫪毐は小さく息を吐いた。
「では、お許しを」
剣を上げる。
その時、背後で激しい音がした。
「何だ!」
襲撃者の一人が振り返る。
廊下の向こうから、別の兵が雪崩れ込んできた。
「王をお守りしろ!」
先頭にいた昌平君が剣を抜く。
「昌平君!」
政が声を上げた。
嫪毐の顔から初めて余裕が消えた。
「なぜだ」
昌平君は答えず、警護兵へ命じた。
「前列は王を守れ! 後列は賊の退路を塞げ!」
兵が二つに分かれる。
一方が政の前へ入り、残る兵が左右の通路へ回った。
「囲まれたぞ!」
「戻れ!」
嫪毐の兵が動揺する。
そこへ王の近衛が押し返した。
「今だ!」
形勢は一気に変わった。
襲撃者たちは前後から挟まれ、逃げ道を失っていく。剣を捨てる者が出始め、最後まで抵抗した者も警護兵に押さえ込まれた。
嫪毐も逃げようとしたが、廊下の先には既に兵がいる。
「……まいったな」
振り返る。
後ろには昌平君。
前には政。
「完全にやられましたね」
嫪毐は剣を床へ落とした。
「捕らえろ」
昌平君の命令で、兵が男の両腕を取った。
「痛くしないでくださいよ。男は大切にする国でしょう?」
「今それを言いますか」
昌平君が冷たく返した。
「少しくらいは期待してもよいかと」
「連れていけ」
嫪毐は苦笑したまま、兵に囲まれて連行された。
◆
戦いが収まったあと、政は昌平君を別室へ呼んだ。
そこには余計な者を入れなかった。
政の前に立った昌平君は、剣を外して床へ置き、その場で膝をついた。
「説明しろ」
政の声は冷たかった。
「なぜ賊が王宮へ入れた」
昌平君は頭を下げた。
「私が、門を開けました」
政の表情が変わる。
「……何?」
「警護兵の一部を移動させ、嫪毐の兵が宮へ入れるようにいたしました」
「お前が?」
「はい」
政の手が剣の柄へ伸びかけた。
だが抜かなかった。
「理由を言え」
「呂不韋殿の計画です」
昌平君は顔を上げた。
「王を討ち、扶蘇様を新たな王として奉戴する。そのために私が王宮の守りを崩し、嫪毐が兵を率いて王を討つ予定でした」
部屋の空気が重くなる。
「呂不韋が」
「はい」
「そして、お前も同意した」
「一度は」
政の目が鋭くなる。
「ならば、なぜ戻った」
昌平君はすぐには答えなかった。
昨夜から考え続けたことを、言葉にする。
「呂不韋殿の考えにも、道理はございます。王は戦を急ぎすぎている。秦が強いからといって、その力が尽きぬわけではありません。このまま戦を重ねれば、いつか国そのものを危うくする可能性もございます」
「なら、私を討てばよかっただろう」
「そう考えました」
昌平君は否定しなかった。
「ですが、王を討った後のことを考えました」
政は黙っている。
「扶蘇様は聡明です。七歳とは思えぬほど人の話を聞き、物事を考えることもできる。いずれ名君になる可能性もあるでしょう」
「可能性、か」
「はい。可能性です」
昌平君は静かに続けた。
「今が聡明だからといって、十年後、二十年後まで同じである保証はございません。幼い公子の未来へ秦を賭けることと、王の天下統一へ秦を賭けることに、どれほどの違いがあるのか。私は答えを出せませんでした」
「それで、私を選んだのか」
「それだけではございません」
昌平君は政を正面から見た。
「五百年です」
政の眉がわずかに動く。
「この大地では、五百年近く戦が続いております。王が替わっても、国が滅びても、戦は終わらなかった。秦が剣を収めても、趙と魏が争わぬ保証はなく、楚や燕が兵を動かさぬ保証もありません」
昌平君は一度息をついた。
「王のやり方が正しいかどうかは、今の私には分かりません。天下統一のために、これからどれほどの血が流れるのかも分からない」
「……」
「ですが、王は少なくとも、この戦乱を終わらせようとしている」
その言葉だけは迷わなかった。
「私は昨夜、王宮を見ながら考えました。今ここで王を討てば、戦は一時的に減るかもしれない。ですが、五百年続いたものを、さらに十年、二十年と先へ送ることになるかもしれない」
昌平君は深く頭を下げた。
「ならば私は、終わらせる方へ賭けます」
長い沈黙があった。
政は何も言わず、目の前の女を見ていた。
「裏切った者の言葉を、私が信じると思うか?」
「思いません」
昌平君は即座に答えた。
「処罰も受けます。ただ、その前に呂不韋殿を捕らえてください」
「居場所は」
「分かっております」
「逃げている可能性は?」
「まだ、ご自分の計画が成功したと思っているはずです」
政はしばらく考えたあと、近衛へ視線を向けた。
「兵を集めろ」
「はっ!」
「昌平君」
「はい」
「案内しろ」
昌平君は頭を下げた。
「御意」
◆
夜明け前。
呂不韋は自邸で報告を待っていた。
遅い。
予定なら、そろそろ王宮を押さえた知らせが届いていてもいい。
王を討った。
扶蘇を確保した。
その二つさえ確認できれば、次は朝廷を押さえる。
王の死を告げ、扶蘇を新王として立てる。
そこまで考えていた時、屋敷の外が騒がしくなった。
「来たか」
呂不韋は立ち上がった。
しかし聞こえてきたのは、味方の報告ではなかった。
「門を開けろ!」
兵の声。
続いて、扉を打つ音。
呂不韋の表情が変わった。
「何だ?」
従者が青い顔で駆け込んでくる。
「丞相! 王宮の警護兵が屋敷を囲んでおります!」
「何?」
「先頭に……」
従者が言葉を詰まらせた。
「昌平君様がおられます」
呂不韋は動かなかった。
しばらくして、ようやく一つ息を吐く。
「そうか」
その一言だけだった。
門が破られる。
兵が屋敷へ入ってくる。
やがて足音が廊下を近づき、戸が開いた。
そこに立っていたのは、昌平君だった。
「呂不韋殿」
呂不韋は彼女の顔を見た。
「裏切ったか」
「はい」
言い訳はしなかった。
「なぜだ」
「私は、王の方に秦の未来を賭けることにいたしました」
呂不韋はしばらく黙っていたが、やがて小さく笑った。
「商人の目も、鈍ったものだな」
昌平君は答えなかった。
「呂不韋殿。王命です」
背後から警護兵が入ってくる。
「謀反の疑いにより、身柄を拘束いたします」
呂不韋は抵抗しなかった。
剣へ手を伸ばすこともなく、ただ窓の向こうに薄く差し始めた朝の光を見つめていた。
王を替えるために始めた夜は、王を守るために門を閉ざした一人の女によって終わった。




