第44話 「変異種」
2万PVいっていたようで。ありがとうございます!
「こいつは…!!」
■名前:プランテス・変異種
種 族:魔法生物・植物種
年 齢:0
性 別:不定
レベル:15
クラス:プランテス・ヴェノム
状 態:普通
●スキル:『毒攻撃』『酸攻撃』『遠隔操作』
色違いで大きい個体。
変異種ってやつか。
僕がダンジョンスキルで魔物を呼び出す時に、DPを注ぎ込むと通常より強い個体や、特殊な力を持っている個体を召喚することができた。
多分、こいつは色からして毒持ちは確実だろう。スキルにもあるし。
「シュウ様、これは………!」
「変異種だな」
「変異種………?」
「ああ。見てのとおり、通常のプランテスより大きくて蔓の数も多いし、特殊な能力を持っている奴が多い。こいつは毒攻撃と酸攻撃だな。しかも、レベルが高いな」
ここは6階層だから、出てくる魔物のレベルもLv6が普通だ。
態々(わざわざ)こいつをここに召喚したって事は、ダンジョン内で生活している僕達が邪魔なんだろう。
ダンジョン内では僕達がいるだけである程度魔力を吸収できているだろうけど、それ以上に召喚している魔物を消費している速度が速いだろうからなー。
プランテス変異種が無数の蔓をこちらへと振るってくる。
それを僕が剣で、クスノが短剣で斬り飛ばす。
「できれば、こいつは二人で倒してもらいたいから、僕は守りに徹するよ」
「分かりました!」
「分かった…!」
うーむ。思った以上に蔓の数が多いな。
僕のステータスや魔法で倒すのは簡単だけど、できればエリィとクスノの練習になりそうだからどうにか変異種を利用したいところだ。
とりあえず、近付きながら向かってくる蔓を切り落とす。
「キュィー!!」
どうしようかと考え事をしていたら、ガルの声と共に体を震わせてウツボカズラの口を覆っている葉が上に開かれた。
「消化液がくるよ!退避ー!!」
「きゃっ!!」
エリィの悲鳴に振り返れば、斬り飛ばした蔓が動いてエリィの足が動かせないように絡み付いている。遠隔操作か!
クスノは…ちゃんと逃げれているな。
横に避けようとしていたのを無理矢理に方向転換して、エリィと変異種の間に入る。
「ゴボボッ!!」
消化液が僕の方へと飛んでくる。
「「シュウ様!!」」
「ふっ!」
剣に魔力を纏わせて、上段から振り下ろす。
すると、飛んできた消化液が真っ二つに割れて、両側へと落ちる。
いやー危ない危ない!
「二人とも大丈夫?」
「は、はい。私は大丈夫です」
「私も避けていたから大丈夫」
「よし。今みたいなのがあるから、油断せずに行こ……う…?」
と二人に声をかけた辺りで、プランテス変異種の様子がおかしいのに気付く。
もう一度体を震わせたと思ったら、縦に真っ二つに切れて消化液を溢れさせて消えた。
【レベルアップしました。Lv2になりました】
・
・
・
【レベルアップしました。Lv10になりました】
【呪いの効果でLv1になりました】
【エリィのレベルアップしました。Lv2になりました】
【エリィのレベルアップしました。Lv3になりました】
【エリィのレベルアップしました。Lv4になりました】
【エリィのレベルアップしました。Lv5になりました】
【呪いの効果でエリィがLv1になりました】
【クスノのレベルアップしました。Lv2になりました】
【クスノのレベルアップしました。Lv3になりました】
【クスノのレベルアップしました。Lv4になりました】
【クスノのレベルアップしました。Lv5になりました】
【呪いの効果でクスノがLv1になりました。】
〔■プランテス・変異種のコア:Lv15〕
〔■プランテスの消火袋:Lv15〕
「なんか………ごめん」
「…いえ、危ないところを助けていただいてありがとうございました、シュウ様」
「怪我がなくて良かった。で、良いと思う」
「そうだね…」
怪我がないのは本当に良かった。うん、それで良いや。
ドロップアイテムを拾う。
【呪いの効果で、プランテス・変異種のコアがLv15からLv1になりました】
【呪いの効果で、プランテスの消火袋がLv15からLv1になりました】
「ガル、さっきはありがとう。じゃあ、進もうか」
「キュィ!」
「はい!」「分かった」
夕方頃、順調に8階層まで進み、変異種が出るような問題もなく進んでこれた。
「よし、今日はここまでにしようか」
エリィもクスノも6階層で戦っていた時は、プレンテスに何回か攻撃しないと倒せなかったのに、今ではステータスが上がって1、2回の攻撃で倒すことができるようになった。
二人が戦って進む中、僕はサーチフィールドで見つけた果物や食べられる野草を採取していた。
「今日は二人で料理をお願いね。僕はお風呂入れてくるから」
いつも通り、寝室とキッチン、トイレ、お風呂を魔法で作っていく。
料理に関しては、僕が一切関わらない代わりに、水を入れた瓶を置いておく。
そして、火はクスノが無詠唱で使えるようになっていた火魔法を使ってもらうことにした。
元々、並行詠唱ができていたクスノは、ここにくるまでの戦闘中に無詠唱で魔法を使えないかと工夫していたようだ。
僕が蜥蜴の尻尾の夜襲を片付けているときに、二人とも僕の魔力操作に気付いていたみたいだし、近いうちに使えるんじゃないかとは思っていた。
クスノは僕の予想よりずっと早かったわけだけど。
エリィは魔法を使えていたわけじゃないから、感じ取ることはできても魔法として使うことはできていない。
でも、僕は時間の問題だと思っている。
理由は、感じ取れているっていうのも大きいけど、僕には視えないけど、エリィの周りに魔力の塊のような存在が集まることがあるからだ。
エルフは通常の魔法よりは精霊魔法という、精霊の力を借りて使う魔法の方が向いているらしいし。
この『森木』のダンジョンは、エルフにとって本来の住みかで馴染みのある森林系ダンジョンだ。
だから、エリィも問題ないと思う。
「「「いただきます」」」
今日のメニューは、パンと野菜を煮込んだスープ、野菜炒めのようなもの。
「うっ、パンがちょっと固い…」
「すいません、野菜を炒めた物も少し焦げてしまって…」
「いやいや、始めたばかりはそんなもんだって。僕だって、前世で何回も失敗してるし」
しかも、前世はガスコンロやIHコンロみたいな便利な物を使っても失敗してたんだし。
それに比べれば、火で火力調節している二人の方が断然凄いと思う。
「大丈夫、美味しいよ」
「「シュウ様…!」」
食べ終わって、デザートとしてチェリンゴを凍らせて作ったシャーベットを出す。
「これは冷たくてシャリシャリしていて、とてもおいしいです!」
「ん、凍らせると食感が変わって新鮮。美味しい」
二人にも好評でよかった。
その後、風呂に一人で入っていたら二人とも入ってきて、3人一緒になって寝た。
もう、抵抗するのも面倒になってきたな。




