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第19話 「後始末 と 大金」

短めです。



 そろそろツァロとテールナーが他の入り口まで行けたかな?

 じゃあ、早速始めましょうか。


「サーチフィールド」


 ゴルドーさん達を無事に送り届けるためだから仕方なかったけど、盗賊達が襲ってきてから、5日も経っている。

 ここ以外に拠点を持っていて、仲間が残っている場合、お頭や仲間達が帰ってこないことに疑問を持った奴が移動しないとも限らない。

 それに、『蛇の牙』を捕まえたのが僕だと分かると、報復活動に出る奴がいるかもしれない。

 それは困る。

 だから、残党がいるなら今の内に叩いておきたい。

 洞窟の中を隈なく調べる。

 あれ、十数人住んでいた割には狭いな。

 というか、サーチフィールドで分かったけど、こっちの入り口ともう一つの入り口は繋がってないな。

 こっちは何かの名残っぽい。人が作る坑道や洞窟と違って円形に掘られている。アリ系の魔物が巣を作っている途中で、魔物を排除した感じかな。

 うん。隅々まで探ったけど、特に何もないな。

 もし魔物が選んだ土地なら、珍しい鉱石とかの資源が採れるかもしれないけどね。

 そこも暇があったら探ってみよう。


「もうこっちには用はないね。向こうに回ろうか、ガル」

「キュィ」


 ガルを持ち上げて、サーチフィールドで確認したもう一つの入り口へと向かう。

 途中、このままだと目立つと気付いて、それを防ぐためにガルをその辺の木に張り付かせておいた。大きいからあまり意味はないかもしれない。

 森の中を移動して、ツァロとテールナーと合流。再度、サーチフィールドを発動。

 うん、洞窟の中には誰も居ないな。

 あれだけの人数でかなりの被害が出てるって副隊長のボルガさんも言ってたけど、それにしては随分と険しい山間部の狭い洞窟にいたな。

 こんな場所に住処を構えてたら、略奪しても運ぶのが大変なんじゃないかなー。

 あれ、森の木と草の中にリアカーみたいな運び出すためのものが隠されている。

 そこまで移動してみると、奥の方へ馬車が通れそうな幅の道があって、車輪の幅に草が生えていない部分があった。

 この道の方向は………ゴルドーさんが襲われた方とルイズリーの町の方向から考えると、南の方に続いている道だから………東のレイラント神聖国との境にある砦の方だよな。

 なんでこんな分かりやすい道があって盗賊団が退治されてなかったんだ?

 いや、今はそんなこと良いか。

 今頃、騎士団が引き渡した盗賊たちからアジトの場所を聞いているだろうから、いずれはここも発見されるはずだ。

 こういうのは国の人に任せておけば良いよね。

 よし、頭を切り替えてもう一度サーチフィールドで辺りと洞窟を探る。

 うん、大丈夫だ。


「あ、ツァロは森の中で近付いてくる人が他に居ないか監視。テールナーは悪いけど、洞窟の中に先行してくれる?」


 魔法による確認も終わったし、洞窟に入っていく。

 暗いな。

 まあ、サーチフィールドを発動しっぱなしだから、見えなくても人が仕掛ける罠ぐらいならどうとでもなるけど。

 念の為に、テールナーに先行させているしね。

 でも、見えないと何があるかは確認できないな。明かり付けておくか。


「ライトボール」


 光の玉を作り出し辺りを照らす。


「うん、これで見やすくなっ………うわっ!………って、ちょっとテールナー!暗闇の中で顔近づけないでほしい。怖いから」


 この世界に来て初めて出会ったスケルトンを思い出す。

 来ると分かっていて心の準備が出来ていても、絵面によっては声が出るのはしょうがない。

 スケルトンお化け屋敷とか作ったら流行るだろうか。ダメだな、この世界ではゾンビとかスケルトン、ポルターガイストとかが魔物だもんなー。

 なんで、テールナーが止まったかと思ったら、分かれ道があるから止まったようだ。


「んー…見えている部屋からすると直線で良いと思う」


 そのまま進むと、一番奥の扉付きの部屋に着いたようだ。一番奥だからやっぱりお宝部屋かなー。

 罠の類は………特になさそうだな。


「テールナー。念の為、ナイフは出しておいてね。3、2、1で開けてくれ(ガチャ)。………いや、まだ開けちゃダメだってば」


 こういうのは、これからちゃんと教えていかないとな。

 何もなかったから良かったけど。

 部屋に入り、部屋全体が明るくなるようにライトボールを何個も生み出して天井近くに配置する。


「おー!!!」


 これはすごい。思った以上にお宝がある。


「すごいな、これは。………略奪品だろうけど、品質の良い剣に槍、斧とかの武器から盾や鎧といった防具、傷を治してくれる回復薬、毒消しとかの各種薬品。お、魔道具まである。そして、何より………」


 木箱に袋ごと入れられている大量の金銀財宝。

 試しに一つの袋を手に取って見てみる。

 中には500枚は軽くあるだろう金貨が詰まっていた。

 それだけじゃなくて他の袋や箱の中も銀貨や銀板、金板、宝石や特殊な鉱石、原石。

 嗜好品であるお酒だけでもかなりの数と種類がある。

 こんなにも略奪されているなら、騎士団や冒険者に討伐依頼として出されていてもおかしくない。

 なんで溜め込んでられるんだ?


「悪い、テールナー。ダンジョンボックス開いておくから、中身を確認したものを放り込んでくれる?とりあえず、ここまでの箱は全部良いから」


 一気に大金持ちになったな。


「でも…」


 荷物の確認をしながら考える。

 この大量のお金と嗜好品、金銀財宝があると、外のリアカーみたいな物を含めて話が変わってくる。

 一直線にこの部屋まできたけど、他の部屋とかこの周辺も調べた方が良いかな。

 ゴルドーさんが襲われた所にたまたま出くわしたけど、王女とお付のメイドさんがいたんだよね。

 それと、女の人は殺さずに連れて行こうとしていた。

 でも、ここで女を使ったり、殺したりしている形跡は多分ない。

 こんな密閉空間でそんなことをすれば、淀んだ臭いが残るはず。

 ということは、外の馬車の車輪のような跡から考えると、ここ以外に運んでいる可能性がある。

 思ったより…面倒臭い話になりそうだなー………。

 これは、場合によってはボルガさんに話をして、すぐにでも確認してもらう必要がある。………んだけど。

 どうやって説明しようかな。

 信じてもらう方法がないなー。

 んー…ま、いっか。

 この件は、僕の害になるまでは、ボルガさんやルビーライト王国の人たちにどうにかしてもらおう。

 報告すれば、このお宝の山も出さなきゃいけなくなるし、どうやって持って行ったんだ、っていう話になるし。

 うん、放置!

 僕個人でどうにかできることじゃなさそうだ。

 とりあえず、今は戻ってホップリ5体討伐してエリオットを引き取ろう。

 思いがけないところで大量のお金が入ったから、これでエリオットを引き取っても食わせていけるだろうし。

 ここで見たことは一旦忘れよう。

 ただ、エリオットを引き取って様子を見て、僕のダンジョンに一度戻る予定だし。

 ダンジョンに戻るにも方向的に砦あるからね。

 巻き込まれたくはないからついでに調べておこうか。



 はあ………。




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