↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
反転世界の正解〜この世界の真実〜  作者: Innovate


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
9/27

第九転調『それぞれの道、違えど道は繋がり合う』

「私の名は、ピック……ピック・ラ・ナチュ」


ピックは、強くなればいいと言った。

今まで、強くなろうとは思わなかったな……。

でも、どうすればいいんだ?


ピックは丸太を持って来て、説明を始めた。

「見ての通り、これはただの丸太だな? この丸太をピッタリ九十度、縦に切ってもらう」

丸太を切るだけで強くなれるのか?


すると、ピックはお手本を見せると言い出し、その場で丸太を用意した。

「ライズの人間は、戦えるほどの創力を持たない」


創力を使わなかったんじゃなくて、使うほどの創力がなかっただけなのか?

「だから、ライズの人間は自然で生きて来た」

だから、強靭的なパワーがあるのか。


「パワーばかり頼ってしまっているお前ェらにはなぁ!! 頭を使えって言っとんだろうがよぉ!」

多分だけど、言っていることは正しいんだけど、

問題なのは、かなりスパルタ指導であること。


それでも、ライズの人たちはその指導を受けようとした。

それだけの実力があるのだろう。


そして、次は僕にもトレーニングしてくれるそうだ。

「お前、力を使いこなせてないな? だから勝てないんだよ」

力を使いこなせていない?

どういうことだ?


「お前からは覇気がタダ漏れてるんだよ。コントロールできてない奴ほど漏れる」

ピックが言うには、この覇気の元をコントロールできれば、覇気が溢れることはないそうだ。


「まずは原因から見つけるために丸太を背負って走れ。とにかく走れ」

結局は肉体的スパルタだった。


すると、ピックは足を止めた。

「お前は……ノイズの人間は音楽から一旦離れろ。自分を見つけろ」

音楽を離れるなんて、ヴェルには辛いことだ。

ましてや、ノイズの誇りを一時的にとはいえ……ノイズ?


「あなたにはわからないだろうね。この辛さが、今までにないほどに自信を砕かれることを」

ヴェルは自信を失っていた。


……そうか。

自信を失っているヴェルには、自分を見つけ直す機会を与えているのか?

「ヴェル、無理はしないでほしい。でもね、自分と向き合うことも大切じゃないかな?」


すると、ヴェルは立ち上がった。

「バリスが、そう言うならそうなのかもね。少しだけでもやってみるとするよ」

……ヴェル!!


「さて、お前ら、トレーニングは明日からやるからなぁ? しっかり休んどけよ?」

明日からトレーニングなのか。

今は原因なんてわからないけど、理解できれば強くなれるんだ。

やる以外の選択肢はない!


「あ、そうそう。お前、ノイズのお前、ちょっと裏来い」

え、ヴェルを裏に?

……大丈夫かな?


――そして、裏に連れて来られたヴェル自身も、何故連れて来られたのかわかっていなかった。


「ヴェルトン、覚えてる? あの日、あなたが救った人を覚えてる?」

ヴェルトンの脳裏に、懐かしい記憶が浮かんだ。


ーー8年前のことだ。

当時、十もいかない子供だった。


親を失い、彷徨っていた私は、気がつけば見知らぬ地にいた。

そこで倒れている少女を見つけたが、それどころじゃなかった。


私自身も彷徨っていたのだ。

自分の家族を失い、自信を失って彷徨う。

まるで亡霊のようだった。


助けられるほどの余裕はなかった……。

しかし、その少女の前に猪のようなモンスターが現れた。


その少女が危ない状況だと認識した時、すでに私の足は次の一歩を踏み出していた。


「追いかけて来ているよ!! 怖い怖い!!」

そのモンスターたちは猛スピードで追いかけて来ていた。


「うわっぁ!」

少女を抱えたまま逃げていた私は、木の根っこに足が引っかかってしまい、転んでしまった。


幸いなことに、倒れたことによって、モンスターの視界からは突然消えたように見えたそうだ。

あのモンスターは嗅覚が鈍いタイプだった。


「怖かった……あっ、キミ、大丈夫??」

少女を抱えて転んでしまったが、どうやら怪我はしていないようだった。


「あれ、ここは……って、わぁあ?! あなた誰?!」

当たり前だが、お互い初対面だ。


「変なことしてないよね!?」

私はまだ九歳だ。

そんなことするわけないだろう。

「してなさそうね……ところで、此処は何処かしら?」


この子も同じく迷っているみたいだった。

「私も迷ってしまっていて……とにかく、人がいる村や街があれば、そこに行ってみよう」


その少女は笑顔で返事した。

「うん!!」


かなり森の奥の方まで来てしまったが、その先に明かりが見えている。

「この先に人がいればいいんだけど……」


ようやく、辿り着いた!!

村に辿り着いた!

「やっと、着いた……」


お腹が空いてしまった。

「私たち、助かるのかな?……え?」


辿り着いて気が抜けたのか、私は空腹で倒れてしまった。

「――っと!!」


――何処か懐かしいような記憶を見つけた。

「どう? 思い出した? って、完全には思い出せないよね」

あれ?

この子、こんな口調だっけ?

さっきまでかなり荒い口調だったのに……。


「君は、私を知っているのかい?」

少女は何処か遠くを見つめながら言った。

「何処かで会ったことがあるような気がしただけ。もしかしたら知らない人かもしれないのにね……バカみたいね、私」


「とにかく、明日からはトレーニング! するからね! 頑張って着いて来てね!」

やっぱり思い出せない……。

……私も知っている気がするのに。


「わかったよ。君がそこまで言うのだからね、やらせてもらう!!」


――次の日。

トレーニング初日は、ハードな一日目だった。

体力面の向上として山の斜面を走った。

「野生過ぎる……あれで創力使ってないの?」

「そうみたいだね。一度も使っていないのは確かだ」

自然で生きて来た人たちは強いのは確かだった。


ヴェルと一緒に、僕にトレーニングをしていた。

ヴェルのトレーニング内容は、自分を知ること。

僕のトレーニング内容は、漏れてしまっている覇気の元を見つけてコントロールすること。


「ヴェル、無理はしてないよね?」

ヴェルは指を交差して組みながら、言った。

「無理はしてないよ?」

なら、良かった......


「バリスは原因に近づけたの?」

僕自身も、分かっていないことだらけだ。

「まだ、わからないんだよね」


自分に何が起きているのかもわからないのに、原因を見つけるなんて難しい。

どうすればいいんだ!!


すると、ヴェルは創力について話し出した。

「バリスは知っているかな? 創力はね、頭で想像することによって使えるんだよ」

それは誰もが知っている当たり前のことだ。


……当たり前?

「私はなんとなく気がついていたんだよ。バリス、キミの創力は私を助けたんだ」


「……え、いつ?」

ヴェルは膝から崩れ落ちた。

「無意識だったのか……。バリス、キミは私に創力を使ったことがあるんだよ」


僕の中では、僕の創力は、

『想像したものを出せる』

だけだと思っていたけど、


……僕が創力を無意識に使っていた?

第九転調をここまで読んでくださってありがとうございます!!

「何が起きているんだ?!」


「この謎が気になる!」


「続きが気になる!」

と思って頂けたらブックマーク!!

もしよろしければ、評価ボタンお願いします!!

正直な感想もお待ちしております!


つまらないと感じたら⭐︎1つ

続きが読みたいと思って頂けたら⭐︎5つ

参考になりますので!是非お願いします!


Xでも《Innovate》として活動しております!

この謎が解けるかもしれないと思った方は是非Xで

【 #反転世界の考察 】でポストしてくださったら嬉しく思います!


では、次の転調で会いましょう!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。