第十八転調「聖龍」
ーー僕は、旅の始まりを告げたあの日、メイズ大陸に向かって出発した。
これは僕の問題だ。
きっと彼らを巻き込んでしまうから、
この事は手紙としてそっとヴェルのポケットに入れておいた。
彼らなら何を言っても付いてくると思う。だから、だからこそだ。
もし目の前でこの世を去ってしまうかもしれない。
そんな事にはさしたくない。
だから、一人で行く。
ごめん、ヴェル、ピック。
勝手に一人で行く僕を許してくれるか?
ごめんよ、もう時間がないんだ。
声がする。夢から覚めてしまう前に、。行けと。
これは忠告であり危機を伝えているのだろう、誰の声なのすらわからない。
わからないばっかりだ。
こんな僕は今日眠り姫を見つけに行くんだ。
「何かポケットに入ってる?何か黒く細長い尻尾みたいな物がはポケットからはみ出てるのか?一体なんだろう?」
ってコレ、
あの時の黒いトカゲの尻尾か?
なんでこんなところに居るんだ?
危ないところに行くから逃がしてあげたいけど、ここデイズ大陸じゃないし、流石に逃すのは少しマズイ気がする。
わかるよ、
環境が違うから慣れないよね、わかる、わかる。
「こんな砂漠の真ん中に不自然に半開きのシェルター、ここな間違いない。
巨大冷蔵庫を収容していたあの施設だ。
ここであの少女と出会ったんだよな......
冷蔵庫の扉は管理者も今や牢獄で冷れているから、パスワードもわからないし、開ける為の手段はない。
三ヶ月以上かけて鍛え上げた成果を発揮してやる!!
「ティッ!
ドアのロックを力技でこじ開けた。
このトカゲはここで待機としててもらおう。
勝手にどっか行きそうなのな心配だけど......
さて、始めようと思う。
大きく息を吸う、
スゥーーッ!!
そして、
「みーつけたッ!!」
するとこの冷蔵庫の壁がなくなった。
更に続く様に天井、床、そして、光を全て消した。
いや、これは...?
「よくわかったね!ここまでこんな早くこれると思ってなかったよぉ!凄いね、君はぁ」
やっとここに辿り着いたんだ!
「みつけたよ!だから真実を教えてくれるって約束だよね!それじゃ」
「見つけるだけで教えるなんて簡単な事言わないよ?この世界の真実は深い
今の君に教える価値がない。
鼓動が早い、心臓が引きちぎれそうな程
鳴っている。
これが眠り姫......「行くぞ!」
ーーねぇ、来るのが早すぎる。そう、早過ぎた。残念だよ?君がここでこの一呼吸を終える頃には君はこの世かには居ない人になるのが残念だよ、
「あと一日後だったのなら、完璧なんだけどな〜」
『現聖』《零魔》
これで夢の時は止まったね、
バリス君はもう、動かないね
じゃあ、早いけど止める刺しちゃお
『現聖』《永魔》
......永遠におやすみなさい、バリスくん。
これはあの族長でも即死級のその技だ
今の彼に耐えれる力も、避ける術もない。
「残念だよ」
...バリスくんの姿が見当たらない?
跡形もなく消し飛んじゃったかなぁ?
「......スリープ、残念だよ」
まさか、生きていたなんて、
「アーサー......」
「我母君がこの様な呪いに脅かされてしまったのも私があなたの元を去った後だと聞きました。本当に君には申し訳ない事をした。謝りきれぬ程の罪は私にある。
呪われるべきは私の方だった。
スリープ、もうこんな事はやめないか?」
「アーサー、もうあの時の私じゃないの。
もう戻れない!!!私は目覚めてしまうから......!!!
「アーサー、必ず迎えに来るよ、彼と共に」
ーー「ぅ......ん、ここ何処?うぉあぁああぁ!!!龍?!白い龍?!!?」
「先ほどお主が挑むところまでは陰ながら見ていたんだが、あのまま私が介入し、君をこの安全な場所まで運んだ」
おぉ!助けてくれたのか?
「ありがと!」
「まず感謝か、やはり彼奴の.......いや、なんでもない。
その前に、お主あのまま挑んでおれば確実にこの世から消されていたぞ?」
何もされてないけど?
「何かあったんですか?」
その龍は呆れた様子で返事をした
「お主やはり、零時関連の技について知らぬままスリープに挑んだのか、命知らずめ!」
零時?何それ?
「一体何のこと?」
「零時、時間でいう全てが無に変える時だ。その零時に関係する技は世界に二十三種類あると言われている。
スリープもその一人だ」
全てを無に変える?
「つまりだな、スリープの零魔でお前の時は止まっていたのだ」
え、何を言っているんだ?あの時、僕は動き続けていた筈なのに......
「わかったか?これが零時の恐ろしさだ。
受けた側は何をされたかわからぬからな」
その上で白き龍はこう言った。
「そのまま、お主は永魔というかなり凶悪な技でこの世から消されておったのだ」
その白き龍が言うには
私が貴様に拾われた黒いトカゲだとか言っているがこんな大きな龍になるとは思わなかった。
「あっ、少し力を使いすぎか......」
え?
「もどっちゃったか、こまったなぁ、このじょうたいだったらなにもできぬ!」
は?......はぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁ?!!
謎の白き龍、届くはずの無かった眠り姫。
今一つの歴史が動き出そうとしていた!!
第十八転調をここまで読んでくださってありがとうございます!!
フェスを無事に終える事ができました!
フェスが終わっても!反転世界は続いていきます!今後ともよろしくお願いします!!!!!
「何が起きているんだ?!」
「この謎が気になる!」
「続きが気になる!」
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では、次の転調で会いましょう!!!




