第十七転調「夢」
もし、わぁが生まれる前から夢の中にいて
それよりもずっと前から夢の中に囚われていたのなら、
わぁが勝つことなんて、夢でもあり得ないのかもしれない。
これが覚めぬ悪夢なのなら......
ーー「さて、もうすぐで着くんだけど......
あの、ピックさん?」
「なぁに?」
明らかにキャラ変してる.......
「怖いほど威圧感が消えてるんですけど
何か変な植物食べてないですよね?」
「誰が食べるのよ、そんなの!!
食べてない」
じゃあなんでこんなに性格と口調が変わってるのか不思議なんだけど?
「バリス、少し耳貸して?」
何か話す事があるのかな?
「ピックはね、あれが本来のピックなんだよね」
少し考えた。もう少し考えた。
あと少し考えた。
「あ!なるほどね!じゃないよ!
本来だとしても激変だよ!何があった?!」
ピックに聞こえないようにしてと口封じされたながらもまたコソコソ話を続けた。
「え?じゃあ、あれがピックのありのままなの?」
ヴェルは頷いた。
「ライズでは時期族長と言われてたし、族長本人からの期待も厚かったから気を張っていたらありのままの姿を出すタイミング失ってしまってたらしい」
少し抜けてるところは族長譲りなのかも?
「聞こえてるんだけど?」
この後僕たちは船に運ばれながらいつの間にか、説教の墓場へと針路を変更していたのかもしれない。
ーー数時間後、
「さて、着いた!!デイズ大陸!」
「見たことのない衣類に、これは......」
やっぱり来たことない大陸に来るとヴェルははしゃいでるなぁ、こういう別ってどこか新鮮な感じがする......
僕自身も、気になる事が沢山ある、
ここでは神聖な聖杯を感謝を捧げる祈りの総拝堂が有名だ.......あと、この花がかなり希少な花らしいんだ!
「そんな事言ってるけど......ガイドブックを読みながら言ってるから、凄く無知なんだなって思うけど.......?」
ピックは口調は変わって、明るくなったけど、まだ僕には棘が向いてるなぁ、まだ信じ切ってもらってないんだろうなぁ
「そう言えば希少関連で噂がある。
希少とは違う貴重の類とされているよ」
ヴェルは相変わらず抜かりがないな......
「それは石だけど石ではないがあるらしい」
辺りを見渡していると、黒いフードを深く被った人が目の前を過ぎ去って行った。
「なんだ?」
何か黒白い何か紋章の様ものが刻まれた何かを抱えていたのが見えた。
「ヴェル?どうしたの?何か頭の上に乗ってるね」
え?頭の上に何かがあると言われ、上を見ると頭の上から何かが滑り落ちる感覚がした。
「うぉ?!なんだ?トカゲ?それもトカゲ?」
ヴェルとピックは凄く楽しそうに笑っていた。
「あっ、ははっ!
貰い笑いしちゃった!」
沢山笑っていると何処からともなく、人が空を飛んだいるのだ。
「あの!それどういう原理ですか?そういう道具ですか?」
その飛んでいた青年に問いかけると
「ごめんよ、今は人を探してるんだ!また今度会った時に教えてあげてもいいよ」
人探しをしているのか、いい人そうだったな
「おっかしいな、ここら辺までは尾行してたのに、見失ってしまうとは鑑定士幹部の名が立ちませんよ.......白と黒の紋章.....あれだけは奴らの手に渡るとマズイ......」
かなり独り言が聞こえているのだが、教えてあげた方が良いのか?
「あのかなり聞こえてしまってるんですけど、それ周りの人に聞かれたらマズイ話じゃないですか?」
その青年は口を開いたまま、やってしまった感に襲われているのが見てわかる。
「あの、立て続けに悪いのですが、その紋章を持ってる人さっき見ましたよ?」
「私は何も言ってな......何処で?」
即答。
「ここで」
「どんな服装だった?」
即答。
「黒いフードを被っていた。身長はかなり小柄だったよ」
「お前の好きなタイプは?」
即......
「真剣な話に好みを聞いてくる人居るの?この大陸って、それが常識?」
「とにかくだ、情報がかなり合っているから少し知っている情報を聞きたい鑑定聖団本部まで着いてきてくれ。
「バリス、いってらっしゃい」
え?
「バリス、あなたには話すことは別れの言葉かも知れなかったのね」
え?
「待った!待っ!待っ.......!!
僕はあの人の調査に協力して欲しいと頼まれただけだよ」
「どうだい?君たちも来るか?」
「「行きます!」」
即答だった。
ーー「またか、」
前に似た様な事があった。
例の熱血騎士は無理矢理僕を連れて騎士団本部に連れて来てたけど、あの人たちは元気してるのかな?
「どうされましたか?何か嫌そうですけど?」
まぁ今回は状況も違うから関係ないかな?
「いいえ!大丈夫です!」
その青年が連れて来たのはこの大陸最大の犯罪鑑定機関でもある鑑定聖団の本部らしい。
「失礼します。お客様がお見えになりました。」
中からかなり渋い声が聞こえて来た。
「どうぞ」
「団長、先ほどお伝えした通り彼らが、姿を見たという証言を話してくださった方です。
「そうか、君たちが奴らの尻尾を掴む手がかりを持っているのだな?」
かなり緊迫とした空気感に圧倒される
これがこの大陸一の鑑定機関の団長......
「あの、私たちは何も見ていません」
「何?嘘をついていたのか?」
ヴェル?!何言った?あぁ、顔色が悍ましくなってる.......
「嘘ではありません、私たち"は"見ていない、彼だけ"が"見ました」
団長の表情は凄くお怒りの様子だったが、徐々にハッとした様な表情になった。
「俺から一手取ったのか!お前たちを甘く見とったわ、流石だな、奴姿は普通の人には見えない、そんな奴を目視している奴の仲間なら当然か」
普通は見えてないの?
「とにかく、君にも一応検査に受けてもらうけど協力願えるかな?
特にここまで口出しして断るのは筋が違うし......
「わかりました」
では
「最新の測定器で測定をしてもらう」
これはお決まりなのね。
「測定を始めます。目線を上に向けて横になってください」
何かとんでもない装置の起動音が聞こえるが大丈夫かな?
「怖くないですか?準備が出来次第始めますね?」
少し怖いのは確かだから素直に言っておくか、
「怖いかもです、でも......」
「始め!!!」
心の準備まだなんだけど?!
「はい、終わりましたよ」
一瞬で終わっちった。
あっという間だったな
「なんだこれは??!」
大きな声が聞こえて来た。
「これは尋常じゃない、君、もしかして聖龍に選ばれたのか?」
聖龍......あ、そういえは神と対抗していた邪龍は聖龍だったという話をかなり前にしてたな、あの熱血漢の騎士団の名前にもなってた気がする。
「選ばれた記憶などないんですけど」
何かあったのか?
「君の創力が人間のそれを遥かに上回る
力だという事が一つ」
それが一つ?まだあるの?
「君落ち着いて聞いてください。
......あなたは今、夢の中に居ます」
夢?
「心当たりはありますか?」
「眠り姫に呼ばれたので会いに行って、私を見つけてと告げて何処かに行かれたんですよ、今は眠り姫を探す為にここまでいたんですけど」
「やはり眠り姫か」
ここにも眠り姫を知っている人がいるのか?
「眠り姫は元々聖龍王となられた聖龍を育ててあげた聖母と呼ばれる人でした」
僕が知っている眠り姫はどこか消えてしまいそうな少女に見えたと同時に静かなる殺意も感じた。
かなり不思議な存在だった。
この大陸の人間の一部は聖龍王の加護によって、記憶を取り戻しつつあります。
しかし、聖母スリープ様の姿が見当たらないとなったあの日、世界に不思議な力で一人、また一人永久に眠らせる奴隷に成り果てた聖母の姿が全大陸へ伝わり眠り姫と呼ばれる様になったのです」
知らない話だけど何か一つ謎が解けそうな気がする.......
「その聖龍王様は今何処にいますか?」
するとその診断をしてくれた白衣の男は
聖龍王の加護があるから我々は記憶を保っていれると言い出した。
もし聖龍王様がいなくなれば、当然効果は消える。
そうなれば?
「聖龍王様は何者かによって惨殺された」
あと一つだけの手がかりが掴めない......
「聖母様がどうしても好きだったものが二つだけあったな、寒いところと......」
......もし、眠り姫になった今も寒いところが好んでいるのであれば?
もし眠り姫が寒いところにいるのなら?
眠り姫と初めて会ったあの日何処よりも寒い場所に居た。
あの場所に居たんだ。
ずっとあの場所に隠れていたんだね、
今の僕に彼女に立ち向かう術はあるのかわからない
でも誰かが夢から覚めてしまうと、何度も忠告してくる。
なら行くしかない、眠り姫は僕の真実について教えると言った。
僕は眠り姫に夢を見ていたんだ。
あの眠り姫は一人の人間だ。
僕が彼女に一方的にしてもらうのは何か違う気がする。
探すか、アレを。
必ずアレを届けるよ、あの場所まで
ーー待ってろ、眠り姫!巨大冷蔵庫に迎えに行くからな!!!!
第十七転調をここまで読んでくださってありがとうございます!!
変更点を加えた上で投稿しました!
「何が起きているんだ?!」
「この謎が気になる!」
「続きが気になる!」
と思って頂けたらブックマーク!!
もしよろしければ、評価ボタンお願いします!!
正直な感想もお待ちしております!
つまらないと感じたら⭐︎1つ
続きが読みたいと思って頂けたら⭐︎5つ
参考になりますので!是非お願いします!
Xでも《Innovate》として活動しております!
この謎が解けるかもしれないと思った方は是非Xで
【 #反転世界の考察 】でポストしてくださったら嬉しく思います!
では、次の転調で会いましょう!!!




