#3 恋の始まり
皆さん、こんにちは!アオです!
「生まれ持った"超能力"で恋のキューピッド!」をどうぞ!
「何々、その様子だともしかして恋愛とか?」
からかいながらも私は二やついて質問する。
すると美月はますます顔を赤くしてうなずく。
恋バナ大好きの私からしたらこの展開は待ち望んでいたことだ。
「そっかぁ~、で相手は誰なの?」
正直、人と話すのは苦手だが恋バナとなると話は別だ。
もしかしたら恋バナしているときははじめましての人でも話せるかもしれない。
反対に今の美月は通常の明るい性格ではなくとても恥ずかしがっている様子。
そりゃあ自分の恋愛エピソードを赤裸々に恥ずかしげもなく話す人は
なかなかいないものだ。それに今の美月は"恋してる乙女"って感じでかわいい。
「おっ、同じクラスのき、桐谷君」
美月の好きな人である桐谷春斗。私たちと同じクラスで
これまで同じクラスになったことがないためまだあまりどういう人か
分からない。でもなんで美月はこんな短期間で桐谷さんのことを
好きになったのだろうか……疑問に思って質問する。
「へ~、どうして?おそらくだけど今年初めて同じクラスになったんだよね?」
「うん……はっ、話すのも恥ずかしいくらいなんだけどきっかけは……
困ってた時に助けてくれたからかも。あっ、あとまだ数日しか
経ってないけど同じ係でも頼もしい感じがいい」
言われてみれば美月は桐谷さんと同じ係だったと思う。
「私が恋愛慣れしていないからかもしれないけど
そんな小さなことで好きになったりするの?」
私がそう言うと目をそらしながら説明する。
「じ、自分で言うのもあれだけど私結構男子慣れしているはずなのに。
なんでかその桐谷君に助けてもらったらドキドキして……」
そのドキドキが恋から来るドキドキなのかは恋愛経験がない私に
とってはよくわからないものだった。
「で、桐谷さんとは話せているの?」
「たまに……席が全然違うから係の仕事とかでくらいだけど」
「そっか~、もしかして連絡先の交換とかもできてないの?」
「う、うん……」
「じゃあさ連絡先交換するところから始めてみたら?」
まさか私からこんな言葉が出てくるとは思ってもいなかった。
そもそもで誰がそんな口開いとるんじゃって感じだけど。
かくいう私も男友達はもちろん、女子友達との連絡先の交換を
している人は少ない。あとは基本、親と公式くらいだ。
それに比べたらきっと美月にとって誰かと連絡先を交換することくらいは
余裕なんだろう。そういう明るい性格がとても羨ましい。
「れっ、連絡先!?無理無理無理……だ、男子と連絡先交換したことないし。
それで"なんで?"って言われたらどう答えたらいいか」
この性格を持っている美月がまさか男子と連絡先を交換したことがないなんて。
結構意外だった。結構ノリノリで交換しているイメージだ。
「理由に関してはさ"係の仕事とかで連絡取れた方が楽でしょ"みたいな
感じで交換すればいいんじゃない?そこから話を広げてゆくゆくは
休日や放課後にデート誘っちゃったり」
まだ先のそれも私自身ではない美月のことなのにとても想像が膨らむ。
「でっ、デート!?……大丈夫かな」
ここまで恋愛に対して弱気になられると本当に前に彼氏いたのかと
少し疑ってしまうような感じだ。今のこの状況、恋愛経験ない私が
付き合ったこともある恋愛経験豊富な美月に教えてることになるよな。
なんだか変な感じだ。
「デートはちょっと先かもしれないけどまずは連絡先交換して
話せるようにしようよ!でないと相手に好印象を持ってもらえないよ!」
こうやって話していると自分でも驚く。私って美月にこれだけ
アドバイスできるようなことを実際にできているのだろうか……
いやできていない気がする。男子とはもちろんそうだし、友達が
少ない私にとって結構ハードルが高いような気がした。
「あっ……えっと、ごめん。美月の気持ちも知らずにいろいろ口出して。
め、迷惑だったよね、ごめん」
私が美月に謝ると、美月はぽかんとした後に笑いだす。
「えっ、あの……なんか私おかしいこと言った?」
「言ったよ、言った。あ~おもしろい、もしかして千景これまでの日常生活を
振り返って"私あまり話すの得意じゃないのに偉そうにアドバイス
しちゃったけど大丈夫かな"って不安になったんでしょ。
大丈夫だよ、なんか千景に話聞いてもらってアドバイスももらったおかげで
少し勇気出たよ。千景の言う通りまずは連絡先交換できるように頑張る!」
美月はまさに私の心をよんだのかというくらい不思議に私の思っていることを
当ててくる。それに驚いたけども私が心配していたほど悪いことには
なっていなくてさらには美月自身も結構自信がついた様子でよかった。
それに何より、こうやって話して人の暖かさに触れることができた。
「本当に美月に相談してよかった!またさ報告だったり相談したり
するけどそのときはよろしくね!」
「うん!もちろん!」
勉強をしていたはずが恋愛相談になってかなり時間が経ってしまったが
何とか美月が上手くやっていけそうでよかった。
読んでいただきありがとうございました!
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




