表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40歳だが気付いたら異世界転生してアデール・トゥルーマン将軍になった件  作者: アフリカ霊長類進化研究所 ンゴ・イクァンノカ職員
24/25

正体不明の大男編その9

東の風が山を駆け巡り紅葉の木々を揺らす


「ちょっと何か聞こえないッスか?」


耳を澄ましていると、脱衣所からぼそぼそと呻き声が漏れる


「俺は間違ってないぞ・・・」


念仏を唱える様に同じ言葉を繰り返す


「そろそろ出て来てくださいッス」


「うるせえっ!指図するな!」


着替えを終え出てきた、小刻みに足が震え顔面蒼白になっている


「お・・・おれの人権はどうなってるんだよ!!!」

「ぱっパヨクと人権派弁護士は何してるんだああああああああ!!!」


「ワダまず説明しろ、喚いているばかりでは何も解決しないぞ」


「解決もなにも反日勢力が反撃して来たんだよ!?俺の人権がああああああ」


「待てよ、普段からワダはジンケンなんていらないと言ってなかったか?」


「基本的人権と憲法九条は最悪の存在だが、今の俺には関係ないだろお!」


「和田さん結局何したんスか?将軍も俺も知りたくて待ってるんスけど」


「桜井お前も俺と一緒に反日勢力と戦ってきたんだから分かるだろ!!!」


桜井はおもむろに手紙を渡す、和田は震えながら掴んだ

「これらは全て和田さん宛て、俺らは関係無いッスからね」


この一言が和田の心を貫いた

「関係ない!?お前まんまとパヨクの分断工作に引っかかっているぞ」

「逆に考えろ、これは反日勢力にカウンターを喰らわせるチャンスだ!」


「でも和田さん具体的に何をするんスか?」


「今まで俺達は歴史戦をやってきただろ、それの延長戦に過ぎない」


熱く語る二人を前に、流れを読めずに将軍はぽかんとしている

軍師気取りの和田を不思議に思う反面、呆れていた


「正気かお前!このままだと反日パヨクに日本全土を乗っ取られるぞ!?」


「北海道地震の時もヘタしたら特ア工作員によって占領されてい・・・」


「和田さん地理的にロシア軍が先だと思うんスけど?」


「いやっ確かにそうだけどな、先に攻めて来るのはテヨンに決まっている!」


「和田さんていつもロシア関係になると急にトーンダウンするッスね」


「ロシアに甘いのか知らないッスけど、北方領土も忘れちゃいけないッスよ?」


「そんな事より、この瞬間にも反日勢力が俺達に迫っている方が問題だろ!」


「だから和田さんは何したんスか?って聞いてるんスよ」


「そうだぞワダよ、頭を冷やせ」


二人に促された和田は説明を始めた


「俺が真実に目覚めたのはあのサイトに出会ってからだった・・・」



静かに和田が語りだす、始まりは2年前のある日


バイトを首になり無職になった、パチンコに貯金を注ぎ込んでいる日々


「くっそお、また負けた、もう食い物がとうふしか残ってない・・・」

パチンコの必勝法を調べていると、自分はある情報にたどり着く


パチンコ店の売り上げが北朝鮮に流れていると言う真偽不明の情報

今まで注ぎ込んでいた大量の諭吉がミサイルの資金源になっていたと


その瞬間今までにない恐怖に襲われ、食べ物が喉を通らない状態になっていた

その後で尋常ではない怒りの感情に支配された、ギャンブル中毒の逆恨みである


必死になって関連する事も調べた、戦後の混乱に乗じ土地を不法占拠etc...


重大な真実に気付いた和田、他の日本人にもこの真実を知って貰うべく

あらゆるネットコミュニティでこの情報をコピペ化し拡散した


その中でも一際ひときわ異彩を放つサイトと運命の出会いを果たす


それは『余命三百三十四年時事日記』である


教祖の東風山崇高(こちやますこう)が真実に目覚め、その内容を綴るブログだ

もちろんコメントを通じて読者とも通じ、多くの日本人を覚醒させた

世間話も挟みつつ反日勢力を斬るという形式をとっている


決め台詞は「日本は少数派のアジア人に乗っ取られている」だ

それじゃあ日本人ただの無能じゃんと言う人いるだろう


しかしそれは大きな間違いだと言う

その反日勢力をアシストする日本人(通称パヨク)とあらゆる機関に潜入している

工作員によって日本弱体化が進められ、それを阻止すべく立ち上がったサイトだ


それに没頭し日々読みふけていた中でようやく今の仕事に在りつけた

和田が教祖への信仰心を高めると同時に、多くの読者によって影響力も増す日々


だが和田は真実に目覚めてもどこか腑に落ちない、なぜか怒りが増す一方

いざ反日勢力に対して何も出来ない、もどかしい気持ち悔しさで胸がいっぱいであった


教祖東風山から真実を聞かされていても、やりきれない思いがのしかかる


何か末端の人間としてパヨク達に一矢いっしむくいる機会を望んでいるが

それは意外にも早く訪れようとしていた・・・



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ