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40歳だが気付いたら異世界転生してアデール・トゥルーマン将軍になった件  作者: アフリカ霊長類進化研究所 ンゴ・イクァンノカ職員
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アデール将軍、一悶着解決

敵を知れば争いも無くなる

剣を持つ勇気はまだない

会議を終えて緊張から解放された椿は仮眠をとっていた


「ツバキが食堂の隅で寝てるど、おでも疲れた今日一日動きっぱなしど」


寝ているのを見て近くに座り込むララキ

「あの会議はもう出たくないど、両者大声あげて今も耳ガンガンしてるど」

「流石におでも面と向かっての討論は初めてで参ったど」


食堂だけあって騒がしいが、椿は平然と寝言を言い始めた


「ろ・・・ろぐ・・・」


「夢見てるど、なんだろう体が震えてるど、悪夢?」


「ログポ・・・・ログポが・・・・・・」


「なにかの呪文?まさか魔術師だったど?」


「おい・・・うるせーよ・・・」

椿が目を覚ます、目は寝不足の様にやつれている

「宿に戻って寝るわ、飯はいらないって伝えてくれっ」


「わかったど、良く休んで明日に備えるど」

若干ふらつきながら食堂を出て行った


「明日も何かするのか勘弁してくれよ、はあぁぁぁスマホが恋しい・・・」

「スマホさえあれば地獄でも天国に変わるんだよおおお・・・」


またもスマホへの頓着が復活してしまった

椿自身忘れようと瞑想をしたがまったく効果は無く、諦めたのであった


ブツブツ言って歩いてきた人間が牛の目にも留まる

放牧されている牛たちの注目は食事よりも奇妙な異星人に移った


モー  モー


モー


「何見てんだよそれにうるせえし!牛丼にして食うぞ!」

「はあーよーみたら白黒の乳牛かよ、食えないじゃんもーもーもーもー」


肩を落として歩いている、愚痴とスマホへの未練が絶えない

通行人が近づいてきたので横に逸れる椿


「ツバキお兄ちゃん?大丈夫?」


「わっ!!ああサっサラちゃん!この服助かったよ、ありがとうな」


「おぅーーーーーいチキュウ人がいたぞーーーーーー!!!」

「なっ!?」

前方から子供達数人が獲物を見つけた様に突進してきた


「良かったなチキュウ!村長から死刑をくらわなくってな!」

「なんか貰ったのか?くれよー」


「ねーよねーよ、怒鳴られただけで何も収穫なっしはい残念~」

「えええーーー!!!」


「あのねっみんなで探してたの、私の親も心配で」


「そうだったの、まあ石切りの親父さんと共に反アデール派をボコってきたぜ」


「話合いが終わったんですね、私の親が来るようって伝言もあるの」


「俺がサラちゃんの家に!?マジで?いくいくいくいくいく」

「でもさ朝あったのに久しぶりの様な感じでなんか頭がクラクラするわ」


「チキュウから来て財産も何ももってないんでしょ?」

「そうなんだよーー、でも財布はあるが少ししか入ってないんだ」


「私のおうちは貧乏な人にも暮らせるようにみんなで力を合わせる所なの」

「ツバキお兄ちゃんも来てくれるかな?」


「もちろんだ!お父さんお母さん俺は嫁を見つけたぞおおおおおおおお!!!」


絶叫する椿を横目に不思議がる子供達

「ヨメ?オトサン?たまに意味分からない事いうなチキュウ人って」

「叫ぶほど嬉しいなんて、ママもパパもこれで安心なの」


「そういえばサラちゃんって何歳?」

そう聞かれると両手を合わせて8歳とポーズをとった


「フーッフーッ8歳!?ハアハア・・いいねー最高じゃん、ウへへへへッ」

急に鼻息が激しくなり顔も崩れて魔王並みの形相へと変わった


「チキュウよだれ垂れてるぞ?腹空かせたんだな」

「やーいきったねー」


「そっそうなんだよおーーー、ささその家に案内してくるかな?」

「うん!ツバキお兄ちゃん付いて来てね」


一面は夕焼けに染まり綺麗な地平線が映える、一人の少女に付いていく椿

可愛い女の子の顔を見てからスマホへの執着心も消え、心が浄化されている気分


「私のおうちは救貧院きゅうひんいんって言うの、お年寄りもいるから仲良くしてね」


救貧院は食堂から西に2km歩いた場所にある、やや大きい建物で頑丈に出来ている

言葉通りに生活に困窮する者、働けない年寄りが頼るアデール村の良心であった


「サラちゃんの親が俺を心配してたって事?素晴らしいご両親だね」

「にししっ困った人を見つけると直ぐに助ける、私が大変だよいつもさー」


「凄い親父さんだな、それで人はどのくらい居るんだ?」

「16人だよ、お兄ちゃん合わせて17人に増える、ってもう着いたよここ」


見上げるとそれはレンガ造りで迫力がある、教会の様な風貌

お粗末な作りの多いアデール村ではとても頑丈に椿の目に映った


「挨拶しなきゃね、今呼んでくるから待ってて」


「あの会議を経験するとある程度初対面でも緊張しなくなったな~」


ガチャリ

「ようこそ我が家へ!今朝遇ったモノ・イエノだよ覚えてる?フフッ」


「覚えてますよー、いやあこの村に来てから騒動に巻き込まれて・・・」


「そりゃあ大変だな若造や、どうぞ入って入って靴のままでいいよ」

「お邪魔しますー・・・」


怒涛の一日もつかの間、夜になる時刻

救貧院での生活が今始まろうとしていた

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