アデール将軍、内なる敵との戦い
対立を煽り乗せられる者
陽動する悪魔の正体、見破ったり
十数人の男達が食堂へ向かう、町中の視線が集まる
パカラッ パカラッ
軽快な足音が後ろから響いた、馬に跨った兵士が見える
「わっ本物の馬だ、この世界にもいるのか・・・黒色でかっこいいな」
2人のアデール派憲兵が馬から下り近づいてきた
「二等兵達は郊外の広場で演習中です、現在村にはケワダはいません、以上」
と会議の責任者へ言い残すと足早に去って行った
「ケワダって誰です?」
椿が責任者ルメージュに何気なく質問、すると一瞬で血相を変え答える
「奴は反乱分子もとい前々から将軍を付け狙うスパイ疑惑があるならず者だ」
「そんな奴がアデール軍にいるんです?今すぐにも排除した方がいいでしょ!」
「簡単な事を言うな、兵士の中にもシンパがたくさんいる、迂闊に動けん」
そんな事を話している間に食堂に付いた
椿とララキ率いるアデール将軍派は会議が始まる前に隅の席に座る
地位継承派に対する意見を今一度精査し確認しあう、最終調整であった
「ツバキはまだ知らないど、そいつに将軍の件が知れたらこの村終わるど」
「そんなにヤバイ人物がいたら余計に地位なんか渡す訳にはいかないでしょ」
「我々一丸となり絶対に阻止し反乱分子を処刑せねばならぬ時だ」
「そうだど、ケワダ・テュ・モヤは嘘の情報操作が得意ど」
「アデール将軍の事で嘘八百流してこの村に対立煽りを起こした張本人ど」
「なるほどフェイクニュース拡散する反アデール派の中心人物ってとこか?」
「うむ奴が地位継承派に接触し不穏な動きをみせている」
「って事あの側近も金で買収されたのかよ!?洗脳でもされてるんじゃないか?」
「そうだ継承派は全てケワダの手の内に堕ちてしまった、只者ではないよ」
「まって、じゃあ継承派なんて人は最近出来た集まりなんだよなララキ?」
「意図的におでら村人を内紛状態にして、細く笑っている悪魔ど」
「前まではみな揃って将軍を信頼し、将軍も村人を愛し守ってくれる戦士だった」
「最初からケワダは地位を狙っていたんだ、善良なフリをして入り込まれた」
「マジかよ・・・この会議もケワダの狙い通りに進んじゃうのか!?怖いな!」
「だがな補佐とアデール派憲兵が必死になって情報を我らに伝えてくれる」
「残念ながら兵士の半数はケワダ率いる反アデール兵に取り込まれてしまった」
「この件は既にケワダに伝わっている可能性が高いって、あれ?詰んでね?」
「こちらの機会を伺っている最中、いつ反乱が起きてもおかしくない」
狙いは残り半数の兵士を金で寝返らせ、実力行使を含め村の制圧を目論んでいる
デマ情報や反アデールになる様に刷り込み洗脳、全ての手を使う
アデール村を我が物顔で歩き、村人を虐げる目的ただ一つであった
「村の古参が集まる会議で反アデール派を追い詰める機会にしようではないか」
「とはいってもあの側近とあと一人だけでしょ、問題は兵士達だよな?」
「これ以上反アデールが増えては村存続の危機だからな」
「それとアデール将軍の地位を守る意向を村長が発表するのが好ましい」
「会議が始まるど!あの二人がきたど!」
椿は反アデール派を迎え撃つ準備は出来た、ふたたび緊張が走る




