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「う、」
言い返せないホイヤーさんはマイヤーの肉をねらいフォークをふるう。
けど、マイヤーは華麗にかわしホイヤーさんの肉を自分の口に放り込んだ。
「……もう少し多めに作っても良かったにゃ」
レモンの顔を見ると私の皿にピーマンを集めていた。
「レモン、少しはピーマン食べてよ」
「いや、ミカンが食べるものなくなっちゃったから分けてあげようとだな……」
気持ちはうれしい。けど……。
「ピーマンだけ?」
「う、後はこうだ」
いきなり目の前にレモンの顔が迫ると柔らかな唇が重なった。
あ、甘くてトロ~ンとするキス。
舌を絡めての。
ちょっと強引だけどレモンだから許しちゃう。
それだけじゃなくレモンの口から何か私の口の中に入ってきた。
ん~、口移しだ。
顔が真っ赤になっていくのが自分でもわかる。
「ぷは~」
甘い時間は終わりを告げた。
じ~
視線に気がついて見てみるとマイヤーとアイヤーがじ~っと見ていた。
カァァ
ますます顔が赤くなる。
「み、見せ物じゃにゃいんだから」
恥ずかしい。
レモンの方を見ると涼しげな顔だ。
なんだか悔しい。
もぐもぐ、恥ずかしいので口移しで運ばれたモノを噛み砕く。
ん? この苦み……ピーマン?
「レモン!」
「あ、いや口移しならバレないかなと……」
もう、子供じゃないんだから!
結局、レモンはピーマンを食べず終い。
なぜか口移しが流行ってしまったのかマイヤーとアイヤー、ホイヤーさんとリーンで口移しをしあっこしていた。
リーンはレモンにも魔の手を伸ばそうとしてたけど、そこはホイヤーさんシールドで死守してみせた。
食事も終わって一息つくとくーくー寝息をたててマイヤーとアイヤーは寝てしまった。
沢山歩いたもんね。
大の字になって寝ている二人にそっと毛布を掛けておく。
さてと……。
「当直はどうする?」
魔物に襲われることはないと思うけど。
「一応、火の番もあるしな。三交代でしようぜ」
「私は美容のために寝かせてもらうわぇ」
女の私でもドキンとする仕草で宣言するリーン。
「お休み、おチビちゃん」
チュッ
不覚にも唇が触れるだけのキスを許してしまった。
柔らかくて温かい不思議な感覚のキス。
確かに男の人なら虜になるよ。
「ミカン」
クイ
「ん~……」
ドキドキ
レモンの舌がむさぼるように私の口の中に入ってくる。
……もっと、もっとって頭の奥でレモンを求めちゃう。
「んふ……」
甘~い時間は終わりを告げた。
「レモン、どうしたにゃ?」
「ふ、消毒」
レモンが涼しい顔で答えた。
「ミカンの全てはオレのもの。たとえ悪魔にでも渡したりしないぜ」
キュン
歯の浮くようなセリフだけど私の胸を締め上げる。
「レモン……」
……って、アイヤー何してるのよ。
くーくー寝息をたてながら私の胸を鷲掴みしていた。




