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「さてとホイヤーさんは……」

 リーンと戯れてるわね。

 マイヤーとアイヤーも一緒に。


「まあいいか」

 こうやって見ると家族の団欒みたい。

 リーンの衣装がきわどいけど、イケメンのホイヤーさんとお似合いよね。


「ムフフフ」

 これで私とレモンの仲を邪魔するモノはいないし。


「おい、ミカン焦げてるぞ」

「え? あ、ごめんすぐ行く」

 レモンの言葉で我に返る。

 いけない、パン焦がしちゃった。


「こいつはオレが食うよ」

「え、いいよ。私が焦がしちゃったんだし……」

 結構焦げてるな。


「ミカンの味覚がおかしくなると困るからな。オレが食う」

「そんなレモン、これくらいで味覚おかしくならないよ」

 そんなに気を使わなくてもいいよ。

 レモンにはおいしいご飯食べて欲しいし。


「いや、オレが食う。焦げたパン好きなんだ」

「ぷっ、ハハハ」

「なんだよミカン」

「今のは無理があるにゃレモン」

 カァっとレモンの頬に赤みがさす。


 うふふ、可愛い。


「じゃ半分こするにゃ」

「しょうがねぇな」

 プイッと目をそらすとテントを張っているドリアンさんの方へと歩いていった。

 

 楽しい夕食の時間。

 私とレモンはパンを半分こして食べている。

「なんか懐かしいな。子供時代にもあったよな」

「そうだにゃ。いろんなモノ分けっこしてたにゃ」

 あのころはレモンの持ってるモノが羨ましくってついつい欲しいってダダをこねていたっけ。

 そんな私に半分こって言って分けてくれたんだよね。

 レモンあのころから優しかったな。


 それに比べて……。


「む、マイヤーそれはあたいのだよ!」

「何を言うアイヤー。早い者勝ちは弱肉強食の原点だ」

「マイヤー、返しなさい!」


「はいはい、私のあげるにゃ」

 こっちは生存競争激しいな。


 干し肉と野菜の煮物を私のお皿からアイヤーのお皿へと移す。

「む、ジャガイモ一個多い!」

「あげないわよ。マイヤー」

「ならば腕ずくでも!」

 何でそうなるの!


「譲り合いとか、仲良く分けるとかってことをするにゃ」

 どんな育ち方したのよ。


「ミーちゃん、放っておけばいいよ。あれでもあの二人のコミニュケーションなんだから」

 ホイヤーさんは隙を見てアイヤーの皿から件のジャガイモを自分の口に放り込んだ。


「うん、うまい。これで文句はないだろ」

「あ~ホイヤー兄ずるい!」

「返してもらうよ」

 ヒョイ、パク

 アイヤーがホイヤーさんの皿からニンジンを自分の口に放り込む。

「あ、アイヤー。ボクの秘蔵のニンジンを」

「食った者勝ちって教えてくれたのはホイヤー兄だろ」

 ヒョイパク

 ホイヤーさんの皿から干し肉を一欠片自分の口に放り込むマイヤー。

 リーンはいつの間にかホイヤーさんの膝の上から上空へと逃れている。


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