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コンコン
「ドリアンさん起きてる? 入るね」
扉を開けるとすでにトレーニングで汗を流しているドリアンさんがいた。
「流石ドリアンさん。朝からトレーニング?」
「んだ、いつもの日課。汗流してから食事行く」
相変わらず片言だけど、優しさが伝わってくる。
うん、ドリアンさんは大丈夫ね。
さて……。
「何でこうなってるにゃ?」
ホイヤーさんの部屋に行って、呆れてしまう。
予想はできてた。
まさかこうまで予想通りだとは。
ホイヤーさんの顔には……いや上半身にはリーンのキスマークが沢山ついている。
ホイヤーさんはうれしい谷間が当たるくらい密着されてだらだらに鼻の下が伸びていた。
ちびっ子二人は顔を真っ赤にしながら固まっている。
よほど衝撃的だったんだろう。
「ちょ、ちょっとリーン。あなた邪魔しにきたのかにゃ?」
子供の前なんだから自重しなさいよ。
「私はサキュバスぇ。いい男を快楽の海に誘うのが私の役目。ヒステリックなちっちゃいお嬢ちゃんにはできないことでしょうぇ?」
「そんなこと無いにゃ。私だってヤれば……」
はっ、いけない。
挑発に乗るところだった。
「とにかく、生気を奪うようなことはやめてにゃ」
「あら? そんなことしてないわぇ。単なるスキンシップよ」
デレデレのホイヤーさんの顔を谷間に埋めるサキュバス。
「そう言うのをやめてって言ってるにゃ! 子供の前にゃ」
教育上よくないでしょ。
「そんな、ミーちゃん妬かないで。 さあ、ボクの胸に飛び込んでおいで」
「遠慮しておきますにゃ。 食事の準備ができたから支度して早く来てにゃ。
マイヤー、アイヤー行くにゃ」
ホイヤーさんだけなら、大丈夫。
ゆっくりお楽しみくださいな。
「お姉ちゃん」
ガバッとアイヤーが抱き着いてきた。
「よしよし、びっくりしたよにゃ」
アイヤーは私の胸に顔をうずめて安心したようだ。
「オレのケツ大丈夫だったか?」
「きゃ、何するにゃ」
マイヤーが私のお尻をナデナデしていた。
「やめるにゃ、マイヤー」
ゴンとゲンコツがマイヤーに落とされた。
「痛ぇ、何するんだよ……」
レモンがマイヤーの首根っこを摑まえていてくれた。
こうして波乱の旅は始まったのだ。




