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「後はホイヤーさん」
「ボクはもちろん行くよ。ミーちゃんだけを危険にさらすわけには行かないからね」
「危険? こっちの世界は危険はないんじゃない?」
魔物も友好的だし。トラップ仕掛けたりもないだろうし。
「いや、野蛮人からミーちゃんを守らねば」
レモンを睨むホイヤーさん。
「あら、おもしろそうだぇ。私も行くことにするぇ」
ホイヤーさんのやりとりにサキュバスが爆弾発言。
「いい男を小娘に独占させるなんて勿体ないぇ」
いつの間にかいたリーン、ユータさんの腕の中で何言うかな?
「んふ、おいしそうな男は私のモノだぇ」
むっ、レモンは渡さないんだから。
「それに道案内がいた方がいいぇ?」
ぐ、妖艶な唇がまっとうな理由を紡ぎ出す。
「これでメンバーは決まったな。オレ、ミカン、ドリアン、えせ占い師にガキ二人、サキュバスか」
レモンがメンバーの確認をする。
「明日、日の出とともに出発だ」
レモンの一言で話は打ち切られた。
そしてそれぞれが旅の準備に取りかかった。
チュンチュン
翌日、女同士の戦いは火蓋を切った。
「ちょっと何であんたがレモンの布団に潜っているのよ!」
朝食事の準備が終わって起こしにいってびっくり。
レモンの腕に羨ましい山二つを押しつけてレモンを困らせていた。
「まて、不可抗力だミカン」
「レモン、何言い訳してるのにゃ。鼻の下のばしてるんじゃないかにゃ!」
ビタン
レモンの左頬に私の手形がついた。
「あんたもよ!」
パシ
「はは~ん。体に自信がないからって暴力に訴えるなんてお子様ぇ」
くぅ、私の平手を受け止められた。
「とにかくレモンには近づかないでにゃ! ほらレモンも食事にゃ」
レモンを引きずって焚き火の前に連れて行った。
全く油断も隙もないんだから。
「み、ミカン。着替えがまだなんだが……」
え?
振り返れば下着姿のレモンが……。
カァァ
私ったら……。
「ごごごごめんにゃ。着替えてきてにゃ」
両手で顔を覆うけどついつい指の隙間からレモンの下着姿を……。
やっぱり一六歳のレモンは体格いいな。
あの太い腕に抱かれて……。
「あの~ミカン、ヨダレ垂れてるぞ」
え?
ジュル
慌てて口を拭った。
「心配するな。オレはミカン一筋だ」
レモンの唇が近づいてくる。
ドキンドキン
「はぁ~いそこまでぇ。人のこと言えないわねぇ」
ぐっ、言い返せない。
「とにかくオレは着替えてくる」
「うん、行ってらっしゃいにゃ」
レモンを見送った。
次はドリアンさんだね。
「リーン、あんたはホイヤーさんたち起こしてきてにゃ」
ホイヤーさんとマイヤー、アイヤーだから大丈夫でしょ。
私はドリアンさんを起こしにいこう。
「ふふん、王子様は熱いキスで目が覚めるわねぇ」
リーンは腰をフリフリホイヤーさんたちの部屋にあるいて行った。
だ、大丈夫だよね?
ちびっ子もいるから大丈夫だよね。
早くドリアンさん起こしに行かなきゃ。
ドリアンさんの部屋へと急いだ。




