表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王の杖に転生したけど、持ち主が思春期こじらせ女子だった件  作者: AI子
第1章 魔王就任と初期不良発覚

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/49

第32話 王国、魔王の急成長を誤解して大騒ぎする

 リュシアンとの本気の戦いから一夜明けた頃。

 魔王城ではヴァルナが筋肉痛でうめきながら寝込んでいた。


「うぅ……全身が……痛い……

 魔力筋トレ……地獄……」


「魔王よ!!

 筋肉痛は成長の証だ!!」


「証いらないよぉぉぉ!!」


(いやバルゴの声量で余計に痛みが増してるだろ)


 宝玉が光る。


「ひゃああああああああああ!!」


---


その頃、王国では——。


「報告!!

 魔王が……急激に強くなっています!!」


「な、なんだと!?」


 王国軍本部がざわついた。


「魔王の魔力反応が、ここ数日で“跳ね上がって”います!

 これは……何かの修行をしている可能性が……!」


「修行!?

 魔王が修行なんてするのか!?」


「分かりません!

 ただ……魔力の流れが以前より“滑らか”になっており……

 これは……“筋肉の動き”に近い……!」


「筋肉!?」


(いやなんで魔力の流れから筋肉を連想するんだよ)


---


「ま、まさか……魔王が……」


「筋肉で強くなっているのでは……?」


「そんな馬鹿な!!

 魔王が筋肉で強くなるわけ——」


「しかし、魔力の波形が“スクワットのリズム”に似ているのです!」


「スクワットのリズムって何!?」


(いや魔力分析班どうなってんだよ)


---


「さらに……魔王城周辺で“地鳴り”が頻発しています!」


「地鳴り!?

 魔王が暴れているのか!?」


「いえ……どうやら……

 “巨大な何者かがスクワットしている音”のようで……」


「スクワット!?」


(いやそれバルゴだよ!!)


---


「これは……魔王が……」


「筋肉でパワーアップしている可能性が高い!!」


「なんでそうなるのぉぉぉ!!」


 ヴァルナの悲鳴が遠く魔王城から聞こえた気がした。


---


王国軍は大慌てで作戦会議を始めた。


「魔王が筋肉で強くなるなど前代未聞だ……!」


「対抗するには……こちらも筋肉を鍛えるしか……!」


「よし! “対魔王筋肉部隊”を結成する!!」


「なんでそうなるのぉぉぉ!!」


(いや魔王城からの悲鳴が聞こえるレベルで誤解がひどいな)


---


こうして王国は、魔王の急成長を完全に誤解し、

“筋肉で強くなる魔王”という謎のイメージを抱いたまま、

対抗策として筋肉部隊を作り始めてしまうのだった。


(いや世界が筋肉方向に進むのやめろ)


 宝玉が光る。


「ひゃああああああああああ!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ