第27話 魔王、地獄の筋肉修行に巻き込まれる
バルゴ=マッスルロードが魔王城に居座り始めて三日目。
魔王城の訓練場には、今日も地鳴りのような声が響いていた。
「さあ魔王よ!!
今日も筋肉を鍛えるぞぉぉぉ!!」
「やだぁぁぁぁぁぁ!!」
(いやなんで魔王が筋肉鍛えなきゃいけないんだよ)
宝玉が光る。
「ひゃああああああああああ!!」
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## ■ バルゴの筋肉理論がひどい
「魔王に必要なのは筋肉!!
筋肉があれば魔力も増える!!
筋肉があれば敵も逃げる!!
筋肉があれば猫も寄ってこない!!」
「最後の理由だけちょっと魅力的なの悔しい!!」
(いや猫避けに筋肉使うなよ)
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## ■ 修行その①:魔王、腕立て伏せ
「まずは腕立て伏せだ!!
魔王よ、百回やれ!!」
「む、無理ぃぃぃ!!」
「なら十回でいい!!」
「それなら……!」
「ただし!!
**一回ごとに“魔王の威厳!”と叫べ!!**」
「なんでぇぇぇぇぇ!!」
(いや羞恥心の方が地獄だな)
宝玉が光る。
「ひゃああああああああああ!!」
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## ■ 修行その②:魔王、スクワット
「次はスクワットだ!!
魔王よ、腰を落とせ!!」
「こ、こう……?」
「違う!!
もっと深く!!
地面に“魔王の顔”が映るくらい深く!!」
「そんなに深くできないぃぃぃ!!」
(いや物理的に無理だろ)
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## ■ 修行その③:魔王、走らされる
「魔王よ!!
走れ!!」
「ど、どこまで!?」
「**世界が終わるまで!!**」
「無理ぃぃぃぃ!!」
(いやスケールが雑すぎるだろ)
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## ■ そして、事件は起きる
ヴァルナが必死に走っていると——
「にゃあ」
猫が道に座っていた。
「ひっ……!」
ヴァルナは反射的に止まる。
「魔王よ!!
なぜ止まる!!
筋肉は止まらない!!」
「猫がぁぁぁ!!」
「猫など筋肉で吹き飛ばせ!!」
「吹き飛ばさないよぉぉぉ!!」
(いや魔王候補の教育方針どうなってんだよ)
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## ■ しかし、ヴァルは気づく
息を切らしながら、ヴァルナは俺を握りしめた。
「……でも……」
(お?)
「筋肉修行……意味ないと思ってたけど……
走ってると……なんか……魔力が安定する気がする……」
(……あ、意外と理にかなってるのか?)
宝玉が光る。
「ひゃああああああああああ!!」
「今の光り方……なんか……“気のせいじゃない”って言ってるみたい……」
(いやまあ、そういうことにしておくか)
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## ■ バルゴ、真面目な一面を見せる
「魔王よ」
「え……?」
バルゴは珍しく静かな声で言った。
「筋肉は……裏切らん。
魔力も、技も、仲間も……時に揺らぐ。
だが筋肉は……鍛えた分だけ応えてくれる」
「バルゴ……」
(いや急にいいこと言うなよ)
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## ■ そして、ヴァルは決意する
「……分かった……!
筋肉修行……やってみる……!」
「よく言った魔王よ!!
では次は——」
「次は……?」
「**魔王のための“魔力筋トレ”だ!!**」
「なにそれぇぇぇぇ!!」
(いや名前からして嫌な予感しかしない)
宝玉が光る。
「ひゃああああああああああ!!」
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こうして、ヴァルはバルゴの“地獄の筋肉修行”に巻き込まれながらも、
魔王としての新たな力を掴み始めるのだった。




