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第77話 SSR転生体

「……」


 瘴気の濃さと共に、緊張感が走る。


「お前たちは何者だ」


「こっこれは中々」


「いかにもって雰囲気じゃない」


 俺たちの前に瘴気を纏った大男が現れたのだった。


 目の前に対峙しているだけで分かる。これは圧倒的強者のオーラだ。


「陣系展開」


「なんだこれ」


 神八聖がそういうと足元に魔法陣が生まれて、俺たちは魔法陣の模様のそれぞれの模様の場所にワープした。


「それは私が引いた陣形に味方を誘導する魔法だ。前衛には私と春樹君と麗美さん、後衛には他の5人となっている」


「うん? 5人」


「おう私の存在忘れてただろ」


「ああ、羅琉さんがいたわ」


「一人たりとも逃がさんぞ」


 次の瞬間森全体の瘴気が新たな光景を生んだ。


 その後一瞬でゲームの世界に変わった。


「これはなんだ」


 そこには全てが滅びたディストピアの世界が広がっていた。


「これは想像以上だね」


「なんかγの時と全然違うんですが」


「神器の転生にもランクがあるんだよ。N、R、SR、SSRまで、γの転生はNといったところかな。そしてこのΩはSSRを引いたかも。今の実力はおそらく女神級を超えて、私が対峙した魔王フロロメに匹敵するかもしれない」


「は? 詰んだんだけど」


「元々、Ωが厄介になっていることは知ってたんだ。だから君たちを味方に引き入れた。こいつがおそらく私たちにとっての最大の鬼門になるでしょう」


「とりあえず俺が一瞬で終わらせます」


「プログラムエラー」


「なんだこれは」


「流石に敵のフィールドなだけあるね。こっちに思った動きをさせてくれない」


「なにこれ?」


 気づくと美織の由愛にクロスマークがついていた。


「これはしきたり効果だ。対象者にルールを指定する。奴が指定したのは能力縛り、これで要の美織は能力を使えない。私たちもつまりの能力を使えないというわけだ」


「的確に弱点を狙ってくるなんて、本当に厄介ね」


「これで俺のスキルが使えなくなったのか」


「まだ美織がいるから私が能力を使える。陣営を変えるよ」


 魔法陣が移動した。


「俺たち後衛かよ」


「今魔法陣が解析を初めて由愛さんのクロスを無効化するよう動いているわ。その間は後衛でスタミナを温存しておくべきね」


「えー、私も能力使えないよ」


「そりゃあ、麗美と俺は由愛がいないと能力が発動できないしな。これは大人しく神八聖さんの戦いを見るしかないようだね」


「私が美織さんの力を使って由愛の能力共有をしてもだめってこと?」


「そうだね、元の力が絶たれているから、意味ないわ」


「打つ手なしだわね」


「しばらく私に任せてくれ」


「……」


 俺たちがこうして会話をしてる間にもライズ様の魔法陣形で守られていたΩの神器は次々と瘴気を拡大して、俺たちへの攻撃をしていたのである。


「君は何ていう名前なんだい」


「俺に名前はない。記憶もない。ただ大自然を一体化したいだけだ」


「でも君がいると森が枯れてしまうよ。君が放っている瘴気は周囲の植物には悪影響みたいだね」


「そんなはずはない。お前たちがきたせいだ」


「それは心外だな」


「侵入者は排除する」


「うわっ」


 魔法陣が揺れだした。Ωの神器は瘴気拡大の力を強めたようである。


「これ魔法陣もちますかね」


「うーん、難しいな。普通に戦ってたら難しいかも。羅琉お願い」


「お任せください。芹利いいぞ」


「はいはーい。みんなよろしく」


 羅琉は首にかけていた通信機のマイクに話しかけていた。マイクの向こうの人物は羅琉の呼びかけに答えていた。


「おっ、魔法陣の揺れが収まった」


「流石ライズだね」


「どういうこと?」


「ライズのメンバー再招集だよ。私の魔法陣はプログラムでも指令を出すことが出来るんだ。その密度が濃いほどより強固な魔法陣となる」


「凄い、魔法とプログラムの融合ですか」


「そうだ、これが現代と異世界を渡り歩いて生み出した私の新たなテクノロジーだ」


「しかしライズって解散したんじゃなかったっけ?」


「いや、私を筆頭にライズ様の呼びかけがあれば招集は容易さ。なんせライズ創設者の言葉だからそれは神格化されているんだよ」


「確かに、滅茶苦茶な組織だった記憶があるわ」


「それじゃあ私も参戦させてもらうかね」


 羅琉はパソコンと大量の機材を取り出した。


 それと同時にハッキングによる魔法陣強化を始めた。


「ドドドドドドドド」


 魔法陣の強度があがり、それがどんどん瘴気を押し出していく。出力は完全にこちらが上回っているようだ。


「なんかこの光景国城穂美香が作り出していたプログラムに似てるよな。しかも相手はΩだし」


「確かに、あの時は国城穂美香の提案に私達が乗って、内村礼を相手にしていたのよね。あいつは私たちを相手にしながら、裏でΩプログラムを使ってゲームを現実にする空間をどんどん広げっていっていたわ。今回は瘴気がどんどん広がっているけど」


「それはクオリアヘイズのことだな。あれは収縮プログラムで、私達ライズもその維持に一役買っていた。今の状況はそれにとても似ている」


「デジャヴって奴ね」


「ふむ、クオリアヘイズか。穂美香もそこまでレベルを上げていたんだね」


「知っているんですか?」


「ああ、今私が使っている魔法陣には相手の拡大に対応する収縮の力が込められている。つまり原理としては穂美香さんが使っていたクオリアヘイズとほぼ同じだ」


「これは穂美香がライズ様をまねしたってことですね」


「なんだよ、あいつ天才ぶっていたのに、ライズ様の真似していただけかよ」

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