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第4夜
⑩洞窟の音
なぜ人は洞窟に住んだのか、暗い暗い闇の中。
何が潜むかわからない。
何を踏むかわからない。
私は小さな頃、穴に入った事がある。
柔らかめの土を簡易的に掘っただけのゴミ捨て穴。
呼び寄せられるように私ははいる。
音が指向性を持っている。奥へ奥へ。
周りの目がなければきっと入りたくなる。
もしも霊なら入りたくなる。
⑪空耳
なぜか呼ばれているきがする。
なぜか言葉が聞こえる。
周りにもひとはいない。
「洋一」
確かにそう聞こえた。
「人違いです。」
私はそう答えた。
以降たびたび新たな名で呼ばれる空耳が聞こえる。
⑫足音
足音が近づいてくる。
少し早足で歩いたが足音は更に近づく。
足音は普通に歩く足音のはずなのに。
女性だった。私の早足よりその女性が普通に歩く方が速かった
老いってこわいですね。
女性は私を追い抜いた。
それなのに私の後ろにまだ足音がある。
私を追い抜いた女性は徐々に早足になっていく。




