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ショートホラー集 音編  作者: sisousi.kenta


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4/7

第4夜

⑩洞窟の音

なぜ人は洞窟に住んだのか、暗い暗い闇の中。

何が潜むかわからない。

何を踏むかわからない。

私は小さな頃、穴に入った事がある。

柔らかめの土を簡易的に掘っただけのゴミ捨て穴。

呼び寄せられるように私ははいる。

音が指向性を持っている。奥へ奥へ。

周りの目がなければきっと入りたくなる。

もしも霊なら入りたくなる。


⑪空耳

なぜか呼ばれているきがする。

なぜか言葉が聞こえる。

周りにもひとはいない。

「洋一」

確かにそう聞こえた。

「人違いです。」

私はそう答えた。

以降たびたび新たな名で呼ばれる空耳が聞こえる。


⑫足音

足音が近づいてくる。

少し早足で歩いたが足音は更に近づく。 

足音は普通に歩く足音のはずなのに。

女性だった。私の早足よりその女性が普通に歩く方が速かった

老いってこわいですね。









女性は私を追い抜いた。

それなのに私の後ろにまだ足音がある。

私を追い抜いた女性は徐々に早足になっていく。







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