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九天楼  作者: 普九浪
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第七話 賽(サイコロ)

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称・事件等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

激しい熱気の中、カイトは息を荒くしながら拳を引いた。

敵の本隊は完全に壊滅。


静寂が戻った神社、白の信徒たちの残骸が火花を散らす中、静寂を破ったのは、神社そのものだった。


バチィン!

神社といわれる建物の中で何かが弾ける音がした。


神社とは、かつて世界全域のネットワークと同期し、膨大なデジタルデータを一瞬で処理していた装置の一部を収納している場所のことで、周囲の住人は畏敬の念を込めてそう呼んでいた。

 中枢には、「(サイコロ)」と呼ばれる回路がいくつも組み合わされていた。その一つが、多くの情報が流れ込んだために赤く発熱し、弾け飛んでいた。


「あーあ、こんなんになっちまって、こりゃ使い物にならないねぇ」

トメさんが賽を拾い上げた。


「しょーがねぇだろ。ヤバかったんだから、」

カズキは少しすねてみせる。


「まぁまぁ、治しゃいいじゃん」

カイトは辺りに転がっていた白の信徒の残骸から何かを取り出そうとしていた。

「おっ、あったあった。」

手にしているのはトメさんが持っているのと同じサイズの賽

「ほい。」

それをトメさんに渡した。

「簡単に言ってくれるねぇ」

トメさんは手に取り、神社の建物の中に消えて行った。

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