第八話 書き換え
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称・事件等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
神社に入ったトメさんは賽を紙の敷かれた台の上に置いた。
台の上で賽の中の最先端のナノマシンやセラミック装甲の残微粒子が光り始めた。
「案」と呼ばれる台は強制的にナノマシンやセラミック装甲を「分解・再記述」する装置で、
過密な情報の処理によって熱を帯び、激しく脈動していた。
「トメさんどう?」
カズキが話しかけた。
「うるさいガキだね、まだ時間がかかるよ、周りでも見張ってな。」
「へいへい」
カイトは周辺を警戒していて、エイジロウは情報収集のために一旦神社から離れたようだった。
「なあカイト、あのばあさんなにやってんの?」
「あれは書き換えてんだよ、賽そのものやプログラムを」
カズキが遮光ゴーグルを上げて驚愕の声を上げます。
「まじかよ、すげえな」
「賽はもともと九天楼のどこにでもあったんだよ、それを上のやつらは独り占めして好き勝手やりやがった。」
「それがあの白い奴らの部品になってるってか、」
「まあそんなとこだな」
「なんで、神社に賽の塊があんだ?」
「俺もよく知らん、ただ使わせてもらってる。」
「そだな、それだけわかりゃいいか」
二人は神社の周りの警戒へと神社から少し離れて行った。
頭上に広がる鉛色の空が、突如として不気味なほどの純白に染まり始めていた。




