第十五話 光の波
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称・事件等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
「大丈夫だ、俺は戻ってきてやらなきゃいけないことがある。」
「まぁ、それしかないわな、とっとと入んな」
カズキは厨子の中に入り、ルリの浮いていた場所への立った。
配線がカイトの身体に張り付いてくる。
「なんかむず痒いな、」
「我慢しな、そう言ってられるのも今のうちさ、、伝えることは一つ、あんたのやりたいようにやりな、それだけさ。」
「何だそりゃ、やけに優しいな、」
「まぁ分かるようになるさ、」
「あいよ、」
カイトの身体を配線が取り囲んでいく、そして手を合わせるように厨子は閉じていった。
「きばんなよ、カイト」
カイトの視線は完全に暗闇に覆われていた。
そこに、光が弾け始める。
「(何だこりゃ)」
口の周りも配線に覆われ口が開けない、かろうじて呼吸はできるが体中が締め付けられるように苦しい、
「(こんなんどうすりゃいいんだ、)」
カイトの眼で弾けている光が徐々に大きくなり、カイトを包みこんでいくようだった。
実際に光が弾けているのではなく、配線を通して流れ込む情報が光のように見えていた。
その光は情報の塊で、カイトの頭の中に語りかけていた。語る言葉でなく、ただ情報という波を送り込んでいた。
「(くそ、これのことか、頭がいてぇ、弾けそうだ)」
情報の波に押しつぶされそうになるカイトの脳、
「(クソが、、、、、、)」
カイトの意識が、翔んだ。




