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回復魔法だと思ったら即死魔法でした ~最弱回復魔法師の力を受け継いだ俺、気づいたらダンジョン魔王に~  作者: マリアンナイト


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80話 未来設計


 サンクは自分の過去を知り、

 カンカイが自分の祖先を滅ぼしたと知った。


 でも。


 俺は、このダンジョンの王。


 新たな気持ちで、ダンジョン経営を始めた。


 あの夜に聞いた事は、今はあまり考えないようにしている。


「カンカイのことが心配だ」


 つい、心の声が漏れてしまった。


 あの日の夜。

 カンカイが消えてしまうかもしれないことを知った。

 それはまだ先のこと……。


 いかん、いかん。


 ダンジョンを楽しく作り上げるんだ。


 そう思いながらダンジョンを設計していた。


 数日後――


 ダンジョンを飛び出したドリュウが帰ってきた。


「ただいまっす」


 いつもと変わりのないドリュウだった。


「どこに行っていたんだ」


 心配したぞ…… 

 このまま帰ってこないんじゃないかと……

 その言葉は、心の奥にそっと留めた。


 ドリュウは優秀でやる奴だ。

 部下を信頼しなくてどうする。


「心配かけやした。

 オラにも、やることができたっすよ」


 荷馬車を買い、食料や素材、珍しい物を一杯に詰め込んでいる。


「オラ、ダンジョンで商売がしたいでやす。

 街には色んなものが売っていて楽しかったでやすよ。

 オラ、商売人になるっす」


 そう言って、ドリュウが目を輝かせていた。


 そういえば、お互いが戦って訓練する場所も考えていたし、

 冒険者が食事をする場所や休憩場所を作りたい。


 ボス部屋を何度も通らなければいけない構造も問題だ。


「そうだな。

 ドリュウ、良い考えだ。

 俺も新たな施設を考えていたところだ」


 ドリュウが腕組みをして答えた。


「街で、このダンジョンのことが話題になってたっす。

 ムカつくんでやすがね、ボスの配置が悪いとか、

 ダンジョンのことを分かってないとか」


 あ、俺、無能力者だったから冒険者としての経験が無いんだよね。

 知らなかった……。

 そんな風に冒険者から思われていたんだ。


「だから、オラが情報を仕入れてサンク様に報告しやす。

 これなら、良いダンジョンが作れるっすよ」


 なんだかドリュウが頼もしい。


「サンク様が作ったダンジョンの悪口を言う奴は、

 ダンジョンの価値を見せつけて黙らせるっす」


 その通りだ。

 みんなが認める、価値のあるダンジョンを目指そう。


「商売のためにと思って、情報を仕入れてきたっすよ。

 サンク様のダンジョンは、魔石が高品質。

 しかも、死なないことが評価されているでやす」


 ドリュウが顎をさすりながら、得意顔になっていた。


「ここは攻め時っすね」


 ドリュウの目が、ぎらついていた。


 優秀過ぎる奴は怖い……。


 そして数年が過ぎ――


 ダンジョンを俺は最高のダンジョンを目指して作った。



 ――――――――――――――――――――――――――


 第一区画(基礎)


 一から九階層。

  初級モンスター。


 十階層ボス。

  赤いムマの女王アリのスライム。


 第二区画(経済)

  ダンジョン経済の中心。


 十一階層。

  商店、食事処、休憩所。

  コノハの昇降木で地上出入り可能。


 十二から十九階層。

  中級モンスター。


 二十階層ボス。

  武士シンエイ。

  彼に認められなければ、先へは進めない。


 第三区画(訓練)


 二十一階層。

  商店、食事処、休憩所。

  コノハの昇降木で地上出入り可能。


 二十二から二十九階層。 

  強化版モンスター。


 二十五階層(訓練部屋)

  各種魔物と各種ボス。


 三十階層ボス。

  ダイヤのレッド。 


 第四区画(高難度)


 三十一階層。

  商店、食事処、休憩所。

  コノハの昇降木で地上出入り可能。


 三十二から三十九階層。

  上位挑戦者向けモンスター


 四十階層ボス。

  蛾のカブト。


 第五区画(最深)


 四十一階層。(ほぼ営業していない)

  商店、食事処、休憩所。

  コノハの昇降木で地上出入り可能。


 四十二から四十九階層。

  大量のゾンビ。


 五十階層ボス。

  魔王サンク。



ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


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