62話 四百五十年前の怨念
ふう……疲れた……。
俺は寝室に移動して、
ひとりの時間を満喫する。
「温かいベッド……。
ここでゆっくり眠りたい……」
<この先、ダンジョンをどうしていくつもりだ?>
「仲間の状況は把握できたけど、
このダンジョンってさあ、どうなってるの?」
<どうなってるとは?>
「あのさぁ……
ダンジョンが深くなったのはいいんだけど……」
(うおーー。ぬおーー)
不気味さが部屋に漂う。
「十階層に深くなったあたりから、
急にゾンビが湧き出してるんだよね」
<ガハハハハ!>
「どの階層からも湧き出してくるしさ。
気持ち悪いんだけど」
<お前の姿と変わらんけどな>
「いや、それだけじゃなくてさあ。
気づいたら全部、
玉座の間の前に集まってきてるんだよ」
遠くで唸るような声が聞こえる。
(うおおお……)
(おのれ……)
(ゆるさん……)
無数の声が折り重なり、
灯の火が揺れた。
壁の向こうから、
怨念が滲み出してくるようだった。
「ちょっと怖いんだけど」
<そうか>
「そうかじゃなくて!
ここから出られないんだけど!
隠し通路からしか通行できないのが邪魔なんだって」
<仕方ないな>
「仕方ないじゃないよ」
<仕方なかろう。
ありゃ、ここで死んでいった亡霊だからな。
もう四百五十年もの長きにわたって恨み続けておる>
だからといって、なんで俺が襲われてるんだ?
<我が赤い霧で殺したじゃ。
あの国のすべての住民を……。
そして我は、お前の中におるからな>
「えーーー!!!
そいつら全員、俺を恨んでるの?」
<正確には我のことを恨んでいるんだがな>
「どうにかしてよ~。
言うことも聞いてくれないんだよ」
<今の魔王はお前じゃ。
お前がどうにかせい。
お前に眷属ができて良かったな>
「言うことを聞かない眷属ってありなのかよ?
それに、お前のせいだろ!」
<我のせいだけではない。
死んでいったものがここに引き寄せられ、
どんどん増えておる>
「そんな~……」
ゾンビの声が、玉座の間に不気味に響いていた。
その中に……
ひときわ変わった言葉が聞こえた。
「うう~……もう成仏させてくれ……」
怨念の言葉の中に……
ひとつだけ違う声が……
「うう~……カンカイ……俺を許してくれ……」
***
今回のダンジョンは十五階層で、このようにボスを配置した。
※すべての階層で低確率遭遇、モグラ。お宝持参。
ドリュウの眷属であるモグラが宝箱を配置している。
一階層、赤いアリ、普通のスライム、芋虫、ゾンビ。
二階層、赤いアリ、普通のスライム、芋虫、ゾンビ。
三階層ボス、無防備のカブト。
四階層、赤いアリ、赤いスライム、大きな芋虫、ゾンビ。
五階層、赤いアリ、赤いスライム、大きな芋虫、ゾンビ。
六階層ボス、女王アリ型スライム(赤いムマ)。
七階層、赤いアリ、赤いスライム、大きな芋虫、カマキリ、ゾンビ。
八階層、赤いアリ、赤いスライム、大きな芋虫、カマキリ、ゾンビ。
九階層ボス、スライムのレッド。
十階層、赤いアリ、赤いスライム、大きな芋虫、カマキリ、ゾンビ。
十一階層、赤いアリ、赤いスライム、大きな芋虫、カマキリ、ゾンビ。
十二階層ボス、カマキリのシンエイ。
十三階層、ゾンビ。
十四階層、大量のゾンビ。
十五階層ボス、魔王サンク。
(玉座の間)
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