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回復魔法だと思ったら即死魔法でした ~最弱回復魔法師の力を受け継いだ俺、気づいたらダンジョン魔王に~  作者: マリアンナイト


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27話 強敵

 ダンジョンの魔王サンクと、

 D級冒険者ダイヤが対峙する少し前――


 ここは冒険者ギルド。

 依頼や素材を請け負っており、多くの冒険者が集う場所。


 そしてそこに、

 D級冒険者パーティー『スファレライトの輝き』がいた。

 彼等はダイヤをリーダーとした仲間たちだ。


「ダイヤ!

 あのダンジョンへ行くのか?」


 パーティーメンバーのジプサムがダイヤに声をかける。


「ああ。

 今日も、盾役として防御を頼んだぞ」


「任せておきな」


「赤いスライムも噂ほど強くないみたいだし、

 スライムから取れる魔石がたくさん持って帰れるものね」


 同じくD級のカルサイトは、行きたくてウズウズしていた。


「油断は禁物よ」


 冷静さと知性を兼ね備えたようなC級冒険者フローラがたしなめる。


「今日もよろしく。

 みんな怪我には気を付けてね」


「回復は頼んだぞ、タルク」


 B級冒険者のアパタイトが割り込んでくる。


「あの赤いスライムが大したことなかっただと!?

 お前たちはD級だろ?

 俺の姿を見ろ、あの赤い悪魔にやられた姿だ」


 体中に穴が空いていた。


「どうしたんですか……それ?」


 フローラが真剣なまなざしで聞く。


「どうしたもこうしたも、あんな恐ろしいダンジョンに、

 D級冒険者が行くなんて、ヤバいだろ?」


「パーティーはD級ですけど、

 私はC級です」


「俺は、B級で仲間を十数人連れていてこのありさまだ」


「確かに早かったけど、攻撃も大したことなかったし、

 一撃で倒したよ」


「一撃!?

 D級が?

 そんなはずは……」


 アパタイトが思い出したように目を見開いた。


「ゾンビには会ったか?」


「いや、俺たちが出会ったのは、赤いスライムと芋虫だけだ。

 罠に引っかかって、逃げてきたけどな。

 ハハハハハ」


 ダイヤは豪快に笑った。


「ゾンビですか……それは興味深い。

 そいつに警戒しながら、

 もう一度ダンジョンに潜ってみようと思います」


 ダイヤはアパタイトと握手をした。


「ありがとうございます。

 ゾンビに出会ったら、もう一目散に逃げますから」


 そう言って頭を掻きながらダイヤは笑っていた。


「本当に気をつけろよ。

 あれは疫病のダンジョン……

 そう言われていたらしいからな」


 アパタイトは振り向きざまに手を振り去っていった。


「ダイヤ。

 本当にあのダンジョンに行っても大丈夫なのか?」


 不安そうに盾を抱え、ジプサムがダイヤに聞いていた。


「それを確かめるために、

 もう一度行こうと思っている。

 危険なのか、大丈夫なのか、確かめてみよう」


 ダイヤの鋭い眼光は、遠くを見据えていた。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


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よろしくお願いします!


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