表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
回復魔法だと思ったら即死魔法でした ~最弱回復魔法師の力を受け継いだ俺、気づいたらダンジョン魔王に~  作者: マリアンナイト


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/88

22話 罠にはまったはずの冒険者

 追い詰められるカブト。


 逃げ場はもうない。


 冒険者ダイヤが剣を振りかざす。


 その刃が、カブトの目の前に迫る。


 その瞬間。


「ぽちっ」


 ボタンを踏んだような、小さな音がした。


 ダイヤの腕に、木の根が絡みつく。


「おっしゃああ!

 サンクの旦那!

 罠にかかりやしたぜ!」


 ドリュウの嬉しそうな声が届いた。


「コノハとの連携、どうですかい!」


「でかした!」


 他の冒険者にも、次々と根が絡みつく。


 魔術師が根を焼き払おうとするが……。


「やめろ」


 ダイヤが止める。


「全員焼き死んでしまうぞ」


 パーティーメンバーの回復師が杖を離すと。


「武器を離せばすり抜けられるぞ!」


 だが――


 ダイヤは、なぜか全力で踏ん張っていた。


 腕の筋肉が膨れ上がり、踏みしめた足元の床が、めり込む。


 メキメキと音を立て、ダイヤの力に木の根が悲鳴を上げる。


「……この根、連動しているな」


 ダイヤが、独り言のようにつぶやいた。


 まるで、構造を見抜いたように……。


 だが、急に表情が変わった。


「ダメだあああ!!

 誰か助けてくれえええ!!」


 全力の悲鳴。


 なのに、どこか白々しい。


「なにやってんだよ。

 武器を手放せば、抜けるって」


「ほんとだ。

 ちょっと焦っちゃった」


 ダイヤは、照れ笑いを浮かべながら武器を手放した。


 あまりにも、あっさりと。


「今回はここまでにしようか。」


 仲間は名残惜しそうに言う。


「武器もないのに、魔物に出会ったらどうするんだ?」


 ダイヤはにっこりと笑い。


「全力で逃げる!」


 そう言い切った。


「俺たちの装備くらいなら、

 スライムを倒した魔鉱石がたんまりあるからな。

 それで買い直そう」


 そう言って、ダンジョンを去っていった。


 その去り際。


 ダイヤがこちらに振り向いた気がした。


 ほんの一瞬だけ。


 ダンジョンにいる俺を見透かすように。


「……面白いな、このダンジョン」


 小さくつぶやき……。


「また会おう!」


 ダイヤの大きな声が、ダンジョンに響き渡った。


 ***


 翌日。

 

 レッドを生き返らせた。


「僕は死んだのか?」


 ぷるぷると震え、ぴょこぴょこと跳ねまわっている。


「ちきしょー!

 分裂する間もなくやられてしまったー!

 今度は見てろよー」


 レッドが玉座から出ていくと、驚いていた。


「うおーーー!!!」


 何事かと見に行くと……。


 ダンジョンが拡張されていた。


 前に来たB級冒険者の大集団では、

 一階層しか増えなかった。


 しかし――


 今回は二階層も増えていた。


「あの冒険者のおかげか?」


 ダイヤとは何者だったのだろう?


 でも、これで……


 四階層になった。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


少しでも面白い、続きが気になると思っていただけましたら、

ブックマークや↓の『☆☆☆☆☆』で応援いただけると、とても励みになります。


よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ