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魔法少女を回避したい  作者: タコ
第3章

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決着後

 太一が勝利し健也たちが今後に話している間糸氏の死体の前で立っている銀仮面がいた。


「惜しかったね今回はいい線行ってたんだけどまさかあんな風に洗脳解除をしてさらには以前よりも魔力量を上げてくるなんて驚きだよ。毎回パワーアップしてくるなんて紫の魔法少女は徐々に勇樹と並ぶレベルに成長してきてるってことかな?早急に手を打たないとね」


 反省を言葉にしながら糸氏の死体から靄を吸っている銀仮面。


「糸氏君の魔力量はかなり上がっていて助かったよこれで魔力がかなり回復した今度は魔神達本人も投入できそうだしね」


 なにやら考えながら次の戦闘を仕掛けようと思案している銀仮面はその場を後にしたのであった。




 数日が過ぎ学校近くの病院に滞在している青姉さんと太一の様子を見に行く魔法少女三人は受付で衝撃的なことを聞く。


「え?太一さんまだ緊急治療室にいるんですか?」


 黄瀬がびっくりする。青姉さんはどうやら完治していて病院食を食べてる最中らしい。


「はい一時的とはいえ体を異能で治してもらったおかげで一命をとりとめましたがこのままいくと死亡するリスクがあって、本人の魔力量が多すぎて異能での治療も難しく、現代の医療技術では難しい状態となっています。なので急いでお兄さんである勇樹さんを呼べと言われ待機している状態です。」


 そう説明されると外から轟音が鳴り響く。


「なに?」


「到着したみたいですね」


 どうやら勇樹が来た音らしい外が騒がしいようだ。入口から華原兄と勇樹が早歩きでやってきた。


「病院側に迷惑が掛かるってあれほど言ったのに何で素直に僕の異能で転移しないんですか。弟さんの話を聞いた瞬間足に魔力込めて海外からここまで一気に飛んでいかずとも済んだのに」


 呆れた様子で足早な勇樹に語っている。


「しょうがないだろ危ない状況って言われればなりふり構っていられねぇんだそれでどこにいる?」


 受付の人が素早く教えるとスッと消えて部屋に到着して太一の容態をすぐ見る勇樹。


「だいぶ損傷してんな異能で無理やり回復したのか、このやり方素人だな?おい華原基地にある杖もってこい。」


 華原がどこかへと転移すると準備する勇樹。外から健也がやってきて状況を聞く。


「勇樹兄さん太一はどうだ?」


 心配そうに聞く健也。


「異能で無理やり一命をとりとめたから治療が雑だ。このままだと危ないな素人に治療してもらったんだろ?血液と魔力の波長が合わなくて反発してやがる面倒だが太一の血をすべて入れ替えるそうすればあとはここの病院で治せるはずだ」


 説明を聞きながら病室を結界で囲みこむ健也。


「わかった封鎖しておくから何かあったら声をかけてくれ」


 そう言って外で待機しておく健也。


「持ってきました」


 転移から戻ってきた華原兄。


「よしお前も外だ俺がいいというまで外だ」


 長い杖を渡されて太一の前にかざす勇樹。その杖の効果は水を生成するものだが血液も生成可能で相手の魔力に合わせた個人の血液も生成できるという医療特化のアーティファクトだ、世界でもほかに似たような効果があるが数が少ないためこれを手に入れるために争いが起きるレベルの品だが魔力操作がかなり卓越していないと使えないので実質勇樹専用のものとなっている。


「これでなんとかいける」


 指に魔力を通して太一の傷口を開いてそこから血液を吸い取りもう一つの肺の上あたりの傷口から血液を投入するこうしてすべての血液を入れ替える作業が二時間ほどかけ無事成功すると部屋を出る勇樹。


「どうだった?」


「成功だ!あとは安静にするのと休息していれば問題ないと思う医者じゃねえからわからんからあとは医者に聞け」


 ホッとする面々外で待機しているメンバーも増えて合流した魔法少女達四人がいた。


「あの弟さんがああなったのは僕らのせいで...」


 千尋が申し訳なさそうに言いながら他のメンバーも申し訳なくしていた。


「事情はよく分からんが結局はお前らの実力不足ってことだよな?」


 厳しく言い放つ勇樹。


「兄さん!少しは優しく」


「馬鹿かお前!優しく言ってなんになる?俺がお前らの歳くらいの頃には洗脳なんて対策できてたぞ大体お前もだぞ健也あれほど対策しろって言ったのに洗脳されやがって」


 今回のことを大まかに聞いた勇樹は腹を立てていた。洗脳されたことについて何も言い返せない健也。ため息を吐きつつ対抗策を教える勇樹。


「いいか?そこの嬢ちゃんたちまずはこっちの魔力の扱いになれろ魔法ばっか頼るな!あるものすべてを使えこっちの魔力も使えるんだから使わないでどうする?そして他の異能者たち!魔力の操作が甘すぎる洗脳は基本的に脳に干渉する類のものだから脳に膜を張る感じで包み込めそうすれば対応できる」


「そして精鋭部隊ともあろうものが洗脳されるとはどういうことだ?」


 部屋の外の角からひょっこり顔を出すハヤテと鎮守を睨む勇樹。


「あのぉまさかあんな魔力でごり押されると思っていなくて魔法少女に気絶させられて気絶している間に脳をやられまして」


 鎮守が弱弱しく言うも。


「俺言ったよな?気絶してても魔力を操れるようにって寝ていてもできるよう毎晩練習するようにってサボってたな?」


 びくびくする二人。


「だって眠る時くらい気が緩んだって」


「馬鹿か!寝てる間に攻撃されたらどうする?平和ボケしすぎだ!頼むからよいい加減俺に頼りまくらないでくれ俺がいなくなったらこの世界どうするんだよ」


 切実に過労だと訴える勇樹。


「ごめんなさい」


 謝る二人。


「まあいい、過ぎたことを反省して今後はサボるなよ」


 そう言い放つと近くの椅子に座り眠りだす勇樹。


「え?急に?てか本当に寝ながら魔力纏って防御してる」


 青姉さんが言うも。


「あーきつく言われたが勘弁してやってほしい。この数週間寝ずに世界を飛び回っていろんな敵と戦ってたんだ。この人なしじゃ世界が崩壊するとまで言われてるそんな人だからあんなことを言ってもだれも文句は言えないんだ」


 健也が補足する。


「いえ実際私たちのせいなんですから心に刻みます」


 黄瀬が力強く言うと勇樹と入れ替えで入った医者から説明が入った。


「これでだいぶ安定しました。あとは一般の入院室で過ごしていただければ大丈夫です。」


 太一の容態を説明され運ばれていく太一。


「よかったーお兄さんにもしものことがあったらって思うと寝れなくて」


 千尋が安心するように手を胸に置く。


「そうだね私たちが散々斬りまくったり刺しまくったりしちゃったから」


 姫が言うも。


「それ言わないで思い出すと気持ち悪いし夢に出てくるのあの太一さんが痛々しく腕を斬った感触が」


 青ざめた顔で言う青姉さん。


「僕もあれは思い出したくもないあんなこと絶対にしたくなかったのに」


「そ、そうだねごめん」


 全員の心に大きな傷跡が残る一件になったようだった。






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ゲームばっかりしてますよければどうぞ https://www.youtube.com/@tako%E7%A4%BE%E7%95%9C
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