決着
魔法少女の騎士という力を得た太一。魔力量が格段に上がり風の力が太一を覆う。糸氏と対面する太一は開幕技を放つ。
「風装 疾風紫電一閃」
ものすごいスピードで小太刀で一閃を放つそれは二つの色を伴っていた紫と緑両方の色が同時に糸氏を通り抜けると炎が霧散していく。
「ごあぁあ」
糸氏が横に体から斬られる再生を試みるが小さな風の斬撃が常に切り裂いてきて修復していってもまた傷が増える。
「なんだこれは!」
驚いて傷を見ているところにつかさず攻撃をしかける。今度は手裏剣をさらに大きくさせ宙に浮かせ投げ飛ばす。
「天地竜巻風!」
巨大な竜巻を起こし校舎ごと飲み込んで糸氏を空に飛ばす。
「なんなんだこの力は!神たる僕を超えるなんて許さない!」
空に飛ばされると炎の波動で技をかき消し吹き飛ばす。太一もついていき空中戦になる。
「神に傷をつけるとは許しがたい」
そう言いながら太一が猛スピードで近づき剣と小太刀の斬り合いになる。見ている生徒たちにとってはただ波動が起きているだけでなにが起きているかわからない状態だ。
「これはどっちが押してるの?」
「分かんない変身してないと見えない」
姫たちでも見えない速度で斬り合っていた。
「僕はわかるよ!お兄さんが押してる」
「え?わかるの?」
「うん」
姫に問われこくりとうなずく千尋。
やがて衝撃波が消えると何かが落下していく。落下している人物は糸氏だ。
「ぐわぁああ!」
叫びながら落下している、幾重にも斬られている糸氏。
「こうなったらあの山にいる反逆者だけでも殺してやるーー!」
怒りに満ちた糸氏は最後のあがきを見せる魔力を高めて大技を放とうとする。
「まずいこっちに攻撃が」
正樹が狙いを理解して警戒を促す。
「けど皆魔力切れてて防御できないですよ」
全員が座り込んででもう限界の状態だ。
「大丈夫だよ僕にはわかるお兄さんが何とかしてくれる。」
胸を押さえながら何かを感じ取る千尋。
「溶血連鎖球!どろどろにとけて死にやがれ!この威力ならいくらお前でも止められん」
マグマの様な球系の魔力の塊に鎖がまとわりついている。上にいる太一を下から笑いあげ地面に落下した糸氏。すぐさま避難している全員の元に猛スピードで向かい糸氏の攻撃に反撃に出る。手裏剣と小太刀を重ねると一つの武器に合体するそれは大きめな刀となった。いわゆる大太刀だ。武器が作れたのはいいが悠長に背中に背負う太一。
「おい早く何とかしないと」
生徒に言われるが無視して多くの魔力を注ぎこみ刀に圧縮していく。すると鞘に描かれた緑の龍の絵が発光し魔力が溜まったことを知らせる。太一は抜刀の姿勢になった大太刀での抜刀は背中から出さなければ抜けないため背中からだ。背中から片手で抜いてもう片方で引き抑え同時に体で鞘から抜くこうして一瞬で抜刀する。そして一瞬で三連続の斬撃を飛ばすと同時に九個の手裏剣も放たれた。
「八東流 大太刀抜刀術 風夜」
風と共に炎の塊を空彼方まで飛ばすと学校の周りのみが夜になる、ものすごい衝撃波が全員を襲う。技を放った本人も腕を交差させ勢いに耐えるほどだ。
「すごい綺麗!」
誰かがつぶやき全員が唖然として空を見上げる。
「あの長さの大太刀を簡単に素早く抜くとは大層な技術だなあいつ」
見るものが見ればいかに大太刀の抜刀の難しさがわかるだろう、がこの場でわかるのは正樹位だったためそうつぶやく。
落ちていった糸氏にとどめを刺しに太一は向かうがそこには既に健也がいた。
「お前太一か?よ、よくここまで追い込んだ休んでろあとは俺がやっとく」
気絶から目が覚め糸氏に結界で出来た刀を振り下ろす。
「くそくそ!僕は神だ!そうだろ?なら従え!僕を助けろ」
なにやら命乞いをするも聞く耳持たずそのまま首を切断し絶命させた。魔力切れなためさすがの糸氏も炎になれずそのまま死んだのであった。
「意味わかんねえこと言いやがって、なんどやっても殺しは好かないなやっぱり」
悲しい顔でつぶやく健也。始末まで見送ると太一は変身が解けて倒れこむ。
「お、おい」
そのまま体を支え寝かせる健也。
「おい太一大丈夫か?って血が!気絶してるしこの服の刺されたような跡は」
急いで服を脱がせると先程直した傷が開いており大量出血していた。
「まずい」
そのまま抱えてミーのところ行こうとすると。
「やっとでれましたか」
黒い靄に包まれていた田中が出てきた。
「緊急だ手伝え田中!弟がまずい!ミーのところへ連れて行って病院だ!俺は魔力切れで移動が遅い」
「え?えーわかりましたすごい出血ですね今の状態では巻き戻しも出来ませんし」
田中のアーティファクトの巻き戻しには戻す時間に応じて魔力が必要になるのと一日の回数制限が設けられているため回復不可能だそのため太一を抱きかかえ猛スピードで山の麓へいく。
「太一さん!」
「邪魔です緊急なんでどいてください」
全員が近づいて容体を見ようとしたがミーさん目掛けて田中が近寄るものすべてどかしていった。
「すぐにお願いします」
「はい!」
ミーが出会い早々に対応しすぐに転移をして消えていった。ちなみに重症なのは青姉さんもなのですでに病院に送ってある生徒たちのおかげで傷は塞がり一命をとりとめた。
「お兄さん大丈夫なの?」
千尋が心配そうに田中に尋ねると眼鏡をかけて元の姿に戻り答える。
「ええ病院にすぐに行かせましたし大丈夫でしょう出血がひどかったですから」
ゆっくりと健也が合流して今回の騒動を閉めることにする。
「今回は大変だった生徒諸君も協力感謝する!一週間は学校の問題で運営できないだろうから休みだ。皆よく休むようにと言いたいが、事情聴取や様々あるので休みとはいかないだろう」
健也が全員に話すと質問される。
「あの一週間で再開するんですか?こんなにめちゃくちゃなのに」
そう言って校舎の方を見ると太一が生み出した夜が明け夕日が出てきて無茶苦茶になった学校が見えた。
「直るぞ!なあそうだよなメガネ?」
肩をつかまれ強要する。
「え?僕ですかさっきの戦いで魔力結構使ったんですが」
「いいからやるんだよ戦闘はいっつも勇樹兄さんに押し付けてるんだからこれくらいはしろ」
「は、はい」
落ち込む田中どうやらアーティファクトで元に戻していく算段のようだった。こうして様々な話を終えると生徒は後から緊急で合流した転移持ちによって帰された。寮に住んでる生徒は太一以外の部屋は無傷なため侵略者を掃討し終えた頃には戻れたようだった。こうして一連の事件は世界的に注目され後始末が大変な日々を送らなければいけなくなったのだった。
あと少しで100話突破です!いろいろと話の構想を考えて思ったのが自分の作品は展開が早すぎるのでは?と思う次第ですまあこれはこれでいいかもしれないしこのままでいっかとなっております。現在はPV数も少しずつ伸びており読者の方にはとても感謝していますこれからもどうぞお楽しみに!




