いずれ王になるもの
面を貸せといわれ体育館の外へと出る太一赤髪の正樹に問われる。
「お前親父の差し金だな?」
唐突に正樹に言われ困惑する太一。
「親父?あなたのお父さんと僕がなにかあるんですか?」
「どうせ親父が送り込んだ護衛とかそんなんだろうしらばくれやがって」
まったく見当がつかないなんのことだ?
そう考えて黙っていると。
「おい兄貴がこう言ってんだなんか言えや」
口調こそ荒い取り巻きだが見た目ガリ勉君が言ってくる。
「いえあなたのお父さんってなにかしてる人なんですか?自分の兄弟が関係あるような人ならなにかあるかもですけど」
兄妹関係であるかもしれないと思い聞いてみた太一。
「俺の親父は防衛省でも最近は異能省のトップをしてる豚ってやつだ異能課にいたなら知ってんだろうてめぇ」
ああどっかで聞いたかと思ったらあのぶひぶひ言ってたけど急にイケボになる人の息子さんか。
「ああ知ってますけど一度会議であっただけで何も話したことないですよ自分は」
そういい返すと取り巻きの一人が周りを見て何か周囲をうかがう。
「おい異能で判定しろ」
「はいアニキ」
周りを警戒していないほうの取り巻きが太一の肩を触れながら問いかける。
「おい今の話嘘はついていないな?」
急に触ってきてなんだ?嘘なんて言ってないしボコる理由でもほしいのかな?
そんなことを思っていると先方がなぜか納得したように告げる。
「白です兄貴こいつ嘘はついてないです俺の異能で心を読んだから確実です」
どうやら異能を行使したようだ教師たちにばれないようにカメラの死角と周囲の警戒を行ったようだ。意外としっかりしている。
「悪かったお前をうたがって。それと舎弟が勝手にお前の心を読んだことを謝る」
どうやら勘違いで済む様子。
「いえいえ誤解がとけて良かったです。それにしてもなんで自分を疑ったんですか?」
太一が疑った理由を聞いていった。
「ああ俺の親父はな。お偉方の一人なんだが今回の学校生活でも護衛をつけるとか言ってきてだな断ったんだがそれでも送って来そうな親父だからよお前がその一人だと思ったんだ」
どうやら過保護が嫌いらしい。
「なるほどです。まあお父さんに心配されていていいじゃないですか」
「俺は親の力で支えてもらって異能省のトップになりたくないんだ俺の力でトップになるそのためにこの学校に来たんだ」
宣言する正樹。
若いのに随分と熱意があってすごい人だなこの人親に頼らずとか態度こそ荒いけどすごく上に立てそうな人だな。
そう思う太一。
「兄貴はすげーだろ俺なんて心が読めることで嫌われてたけどよこうやって兄貴の元にいればこの力を正しく使える。兄貴は俺にとって最高の兄貴なんだ」
ガリ勉君が言う。
「おうよ俺も異能でやんちゃしてたが兄貴の舎弟になってから毎日が楽しいんだ。まだ勉強とか苦手だけどよこれから頑張っていくぜ」
どうやら相当慕われている様子。
「よせお前ら俺はお前たちを評価してうまく使ってるだけにすぎない。その力をもっといいことに使ってもらうぜ」
イヒヒっと邪悪な笑みな三人が笑う。
「ず、随分と慕われているようで」
「そうだ詫びも兼ねてお前さっきアーティファクト壊してだろ俺はまだ魔力を見たりできないが相当魔力量があると見たどうだ俺の舎弟...違うな派閥に来ないか?俺はいずれ異能省のトップになる男だトップに立った暁にはいい待遇にしてやるぜ」
どうやらお誘いされてしまい悩む太一。
んー何か問題になりそうな予感しかないけど面白そうだしいっか。しかもいい隠れ蓑になるかもしれない決まりだ。
「是非に!」
「よしなら今からお前も仲間だなよろしく太郎」
「はいよろしくです兄貴!」
「別に兄貴呼びしなくてもいいんだぞ」
手を握り握手する二人楽しそうにする太一。
「早速仲間が増えましたね兄貴流石です」
「舎弟仲間が増えたぜ俺は金剛 花よろしく異能は触れた相手の心を読むことだ」
ガリ勉君が自己紹介し握手。
「僕は服部 太郎 異能はないけど兄弟から魔力操作を教えてもらってる」
太一も自己紹介しもう一人のオールバックの人も挨拶。
「おう俺は中川 剛 よろしく!異能は身体強化だ以前は伝説の喧嘩師とか言われてたけどここじゃただの舎弟よ」
こちらとも挨拶をかわす。
「最後に俺だ!俺は豚 正樹 いずれこの国の王の座までとって見せる男だ。まずは異能省でトップになるそれからだ」
出世を夢見る男子生徒の取り巻きになった太一そうして体育館に戻り一緒に授業を受けていった。




